相談者名 | もちりす |
私は超保守的な人間です 真面目で満足のハードルが低く(常識的な到達点をカバーできていればいい)、控えめで、争うよりは現状で楽しむのが幸せといったタイプです。 情熱やハードルの高い欲望、サプライズ精神はありません。 また、心や論理などの抽象的な話は苦手です。 夢追いにも興味がなく、挑戦(といっても自分からの欲求はそもそもなく、仕方なくやることになった経験があるくらい)を達成した時の喜びよりも、新しいことを始めるストレスや、少しでも失敗した時のダメージの感受性の方が大きいです。ゆえに満足のハードルが低いのかもしれませんが。 すっぱい葡萄みたいなものじゃなく、もともとマイナス(これをやらないといけない、このまままだと悪くなるからこうしよう、など)の動機でしか動けません。基本的にはできれば動きたくない。 この人間性を批判されることがあります。 一番の望みはもっと精神的にのびのびと過ごせることだと思います。 どんな思考をすればもっと楽になれると思いますか? | |
カウンセラー | 大塚亘 |
もちりすさん、はじめまして。 今回担当させていただきます、大塚亘と申します。 「夢を追い、挑戦し、達成する人」 確かに、魅力的な人かもしれません。物事になんでも前向きに取り組む人を、私、 >正直、批判をしてくるタイプの人達の方が確かに人間的にはなんだか魅力的だと と書いて下さっていますので、夢を追いかけ、挑戦するタイプの人間を否定して しかし、物事にはなんでも二面性があります。それでは、「夢を追い、挑戦し、 「自己否定」 です。 もし、現状の自分自身に満足しているなら、何も変える必要がないわけです。 しかし、現状に満足していないので、「夢を追いかけ、挑戦し、達成を目指す」 もちろん、「夢を追いかける人」は、「自分の中にある自己否定」に気づいていない >またはそんな気がするだけでしょうか。 ここは、私の想像になりますが、「夢を追いかける人」に対して、もちりすさんは、 さて、上記の構図をひっくり返して、もちりすさんに当てはめてみましょう。 保守的、現状で楽しむのが幸せ、仲のいい人や褒めてくれる人もいる、自分は という方です。これは「自己否定」の逆の、「自己承認」が出来ている状態だと 今のままの状態で満足されているわけですから、「夢を追いかける人」が持っている しかし、もちりすさんにも「自己否定」はあるようです。念のために書きますが、 もしそうだとしたら、もちりすさんの中にもある「自己否定」の「誤解」を解いて >一番の望みはもっと精神的にのびのびと過ごせることだと思います。 このもちりすさんの一番の望みにつながっていくと思いますよ。 もう一度書きますが、もちりすさんに「悪い」という要素は全くなく、今のままで しかし、ここも長所ですが、もちりすさんは、優しくて、人の意見に耳を傾けることも >この人間性を批判されることがあります。 というような意見を聞いて、本当はなんにも変えなくてもいいのに、もちりすさんの >自分は変わった方がいいのかこのままでいた方がいいのかわかりません。 という葛藤を作ってしまうのです。もし私が言うとおり、何も変えなくていいとしたら、 さて、ここで、もちりすさんを批判する人の言葉から、その 「批判する人自身の自己否定」 を読み解いてみましょう。 >この人間性を批判されることがあります。 客観的に考えくださいね。このようなセリフを言う人の中には、次のような「ルール」が ・人間は、単純ではダメだ!さまざまなことにチャレンジして、深みを持たなければ どうでしょうか。前向きさも感じますが、少し「窮屈」な感じがしませんか。 もちりすさんを批判した人は、その人自身の中に、「前向きでなければならない」 実際に起こったことは、もちりすさんに、「単純で深みがない」とか、「保守的で 「批判した人」がその人自身に投げかけている「自己否定」の言葉 なんですよ。もちりすさんに言っていたわけではなく、「批判した人」の中の さて、それでは実際にどのように考え、どのように行動したらいいでしょうか。 「批判する人と距離を取り、仲のいい人や褒めてくれる人とだけ付き合う」 人間には個性があり、必ずウマの合わない人がいます。もちろん、私大塚にもウマの 私大塚は、以前は、上記の批判した人と全く同じで、自分の中にたくさんの「ルール」 そのルールの中に、「人間はみんなと仲良くしなければならない」という壮大な しかし、私自身がカウンセリングを受けて、「今のままの自分自身でいいんだ」と そして、周りには私を承認してくれる人が残り、私は、楽になったのです。そして、 「前から、何も変える必要はなかったのです」 読んでくださり、ありがとうございました。 大塚亘 |