自分がどうしていいのかわかりません

相談者名
ひまわり
結婚して12年、付き合い期間を含めて19年。
主人が不倫をしたことがきっかけに、離婚をすることになりました。
若いときに結婚した事もあり、結婚生活の間に主人は多額の借金を背負い
私は寝ずに働き、生活を支えてきました。

主人と結婚する前に、仲がよかった男性がいました。主人よりも付き合いが長く、主人と結婚する前にその男性にプロポーズをされました。私は主人よりその男性の方が好きでしたが、決まったことを覆す勇気もなく主人と結婚しました。

その男性とは腐れなのか縁があり、今私はその男性と会っています。
体の関係もあります。

ただ、その男性は感情を入れてはいけないとかたくなで
私はその男性の前で甘えたり自分の感情を出してはいません。

複雑な家庭環境に育った私は、幼少のころから、親にも甘えることなく、結婚しても主人に頼ることもできず、好きな男性の前でも感情を抑え
自分が一体どういう人間でどういう感情をだして
どう接していいのかわかりません。

主人にも私には癒しがなく、まるで男といるようだとよく言われ
その男性にはツレといるようで楽だといわれます。

本当の私は何を求めてどういう人間なのか
わかりません。

カウンセラー
木村祥典
ひまわりさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

自分が何を求めているのかがわからない状態というのは、どこに行くかという
目的地がわからないのに「早く目的地に行かなきゃ」と焦っている状態と似て
いて、何かをしようにも、どこから手を付けていいのかわかならくて、結局何
もできない状態になってしまいますよね。

ひまわりさんにとって「自分が求めているもの」という目的地に向かって進ん
でいけるような方向性が見えて、そこに向かって進んでいけるお手伝いをさせ
ていただきたいと思います。

自分が何を求めているのかがわからないというのは、自分の欲求が自分で感じ
られない状態ということができます。

欲求がないわけではないのですが、その欲求が何に関するどんな欲求なのかが
はっきりしないのです。

この欲求を自分で認識するのに大切なのは、「感じる」ということです。

私達の心は、様々な感情や感覚を感じているのですが、抑圧といって、その感
情や感覚を心の奥底に押し込めて蓋をした状態であると、それらの感情や感覚
を感じているという認識が持てない状態となります。

例えるならば、感情や感覚というのが電波のようなもので、心はそうした電波
を受信するラジオのようなものです。

目には見えませんが、AM、FM、その他の電波が、ラジオ局から常に発信されて
いますよね。
だからといっていつもラジオが鳴りっぱなしかというとそうではありませんよ
ね。

どれだけたくさんの電波が流れていても、ラジオが壊れていたり、電源が入っ
ていなかったり、電源が入っていても、アンテナの調子が悪かったり電波を音
に変換する部分が壊れていたりすると、ラジオから音は流れませんよね。

ちょうどそんな感じです。

ラジオ放送を聞くには、まずは、ラジオの調子を見たり、電源が入っているか
どうかを確かめる必要があります。

そのために必要なことは、「ラジオに興味を持つこと」と「ラジオ放送を聞き
たい」という意欲です。

まずは、ひまわりさんの「欲求」という電波を受信する「心」に興味を持って
みることをお勧めしたいと思います。

それは、どんな種類の興味でもかまいません。
興味の種類よりも、心に意識を向けてあげることが大事なのです。

さて、ラジオが正常に動いていても、周波数が合っていないと、“ザーッ”と
いう雑音しか聞こえませんよね。

音楽が聞きたければ音楽を放送している周波数に、交通情報を聞きたければ、
交通情報を放送している周波数に、といった具合に、自分が聞きたい放送の周
波数に合わせてあげる必要があります。

「欲求」という放送を聞きたいひまわりさんは、ひまわりさんの心を「欲求」
という放送の周波数に合わせてあげることが必要になります。

具体的には、「私は今日のお昼に何を食べたいの?」といった簡単なもので結
構ですので、自分の心に質問をしてみることで、自分の欲求に触れてみましょ
う。

はじめは、「コーヒーと紅茶ではどちらの方が好き?」とか「今度の休みは、
家でゆっくりするのと、外に出かけるのとどっちがいい?」といったように、
自由回答の質問よりも、択一できる質問の方がいいかもしれません。

そうして、少しずつ自分の「欲求」に触れていくのです。

今では少なくなりましたが、ダイヤル式の調整ノブを手で回して周波数を合わ
せるラジオは、はじめは“ザーッ”しか聞こえないのですが、目的の周波数に
近づくにつれ、“ゴニョゴニョモゴモゴ…”と声のようなものが聞こえ出し、
最終的に“名神高速上り…”とはっきり聞こえるようになります。

先程の「コーヒーと紅茶ではどちらの方が好き?」→「う~ん、どちらかとい
えばコーヒーかな~」というのが、“ゴニョゴニョモゴモゴ…”の部分になり
ます。

そうして自分の欲求にたくさん触れることで慣れていき、自分の欲求というの
に敏感になっていきます。それは最終的に「自分の欲求」という放送をはっき
りと聞くのにとても役に立ちます。

あともう一つのアプローチとしては、「どうしてラジオが鳴らなくなったのだ
ろう?」「どうして音が聞こえなくなったのだろう?」という部分に目を向け
てみることです。

自分の欲求が自分でわからなくなったのには理由や事情といった背景が必ずあ
ります。

「それはいつからなのだろうか?」
「どうしてそのようになったのだろうか?」

などといった部分に興味を持って掘り下げていくことで、

「だから聞こえなかったんだ」
「それだと聞こえなくて当たり前だよね」

といったその背景を理解することができます。

かなり大枠でのお話になりましたので、詳細や具体的な部分に関しては、よろ
しければ初回無料電話カウンセリング等で、カウンセラーと一緒に探してみて
くださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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