片思いの手放し

相談者名
なるこ
なること申します。
私には今バイト先に好きな人がいます。もう何ヶ月も片思いが続いています。
出会って2ヶ月頃の時に食事に誘ったのですが、まだあまり打ち解けていない段階だったのであまりうまく行かず、またガンガンアタックして引かれてしまい、次の約束をメールで取り付けようとしましたが、スルーされてしまいました。
彼はまだ女性とお付き合いをしたことがない方なので、余計にビックリさせてしまったのかもしれないです。
とても後悔してもう今後は何もしないと決めて、この恋自体を手放そうと決意し、何度も想いがぶり返しながらもようやく手放せた、と思っていました。
しかし、繁忙期に久しぶりに顔を合わせたらまた想いが溢れてきてしまいました。顔を見ない間は彼のことを手放せてる気がします。でも会うとダメです。
彼とはかなり打ち解けられて、気軽に会話ができるようになりました。なんだか出会った頃からやり直したい気分でいっぱいです。戻れたら、もっとうまく距離を縮められるのに…。
言葉では今でも好意を伝えていますが(告白ではないです)、反応から見るに脈なしです。
彼は学校に部活にバイトに遊びにと、彼女などいなくても毎日がすごく充実している人で、彼の充実に私の入る隙間はないのだと痛感しています。
どうしたら私は、次の恋に進めるのでしょうか?もう叶わない片思いを続けるのは辛いです。

また、これはちょっと違う相談なのですが、
彼は毎日忙しくて暇がないのが好きで、私も私で好きなことをして楽しく過ごしていますが、部屋で寝転がりながらダラダラする時間や、たくさん寝る時間もすごく大事です(これも好きな過ごし方の一つです)。
でも彼は忙しいほうが充実してて正しい?と信じてる人で、私のライフスタイルを否定してきます。そのせいか、今日はダラダラしたいな、と思ってもその時間を彼に否定されてるような気がして、罪悪感?や、何かやらなきゃと思うようになってしまいました。何だかいつも見られてるような気分です(ただの思い込みですが)。
どうしたら以前のようにゆっくり過ごす時間を楽しめるようになりますか?

カウンセラー
三枝みき
こんにちは、なるこさん、初めまして。
今回、担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

なるこさんは今、好きな方がいらっしゃるのですね。
そして今の状況は、その彼に「叶わない片思い」をしているような感じで、とても辛い思いをしていらっしゃるとのこと。
なるこさんは、「次の恋に進めるようになりたい」といういことと、彼に否定はされてしまったけれど「以前のようにゆっくり過ごす時間を楽しめるようになりたい」ということのふたつをご希望されているのですね。

それではこれから、なるこさんのご希望が叶うよう、私にお手伝いをさせてくださいね。

まず、彼と出会って最初のころのことを、なるこさんはこんな風に振り返っていらっしゃいますね。

>出会って2ヶ月頃の時に食事に誘ったのですが、まだあまり打ち解けていない段階だったのであまりうまく行かず、またガンガンアタックして引かれてしまい、次の約束をメールで取り付けようとしましたが、スルーされてしまいました。
彼はまだ女性とお付き合いをしたことがない方なので、余計にビックリさせてしまったのかもしれないです。
とても後悔してもう今後は何もしないと決めて、この恋自体を手放そうと決意し、何度も想いがぶり返しながらもようやく手放せた、と思っていました。

なるこさんの後悔がたくさん伝わってきます。
「まだあまり打ち解けていない段階なのに、ガンガンアタックしてしまったこと」「女性とお付き合いの経験がない彼を、驚かせてしまったのかもしれないこと」について、とても自分のことを責めていらっしゃるように、私には感じられます。

もしかして、「こんなバカな失敗をしてしまって、彼に嫌な思いをさせてしまった」、そして「もう絶対に取り返せないし、今後は二度と、彼に恋愛の対象として好きになってもらえることなどあるはずがない」と思ってしまわれませんでしたか?

もしも、そんな風になるこさんが感じられていたとしたら、それは当然かもしれません。
でもね、なるこさんが感じられたこと、考えたことはすべて、真実かどうか、彼にはっきり確認したわけではありませんよね?
彼がどうして引き気味になってしまったのか、メールをスルーしたのか、それは彼にしか、分からないことです。
ですから、もしも出来ることなら、彼の真意を確かめてみたらいいんじゃないかな?

「そんな勇気はない」「ぜったい無理」、と仰るなら、それはそれでいいんです。
辛い思いをしてまで、今は無理をする必要はないですからね。
ただ、彼には「彼の理由」があってそうしたのかもしれない、ということをちょっと頭に置いておいてほしいんです。

たとえば、私の友人の男性カウンセラーによると、多くの男性は女性が思うよりもずっと「自分に自信がない」んだそうです。
私自身もカウンセリングの現場で、そういう風に感じることはよくあります。
それに、男性は往々にして女性を喜ばせたい、助けたいという思いを持っていますし、その分余計に、女性の「役に立てないこと」で人知れず傷ついていたりもするようですよ。
そういうことを鑑みれば、男性からの別れの理由に多いのが、「僕では君を幸せにしてあげられないから」というのも、私個人としてはなんとなく納得してしまうのですが、なるこさんもそうは思われませんか?

何故私が今、そういうことを申し上げているかというと、残念ながらなるこさんに「この恋に希望を持ってほしいから」ではありません。
ごめんなさいね。
私がなるこさんに知っていてほしいのは、彼とうまくいかなかったのが「なるこさん自身に特段大きな問題があったからではない」ということなんですね。
なるこさんにご自身を責めるのをやめていただきたいから。

何故かというと、なるこさんがご自分を責め続けていると、そんな苦しそうななるこさんを見て、彼も苦しんでしまうからなんです。
この自分を責める気持ち、「罪悪感」といいますが、それってとっても苦しいじゃないですか。
誰しも感じたくないこのヒドイ気持ち、人間はこれを感じさせるものから。ごく自然と距離を取りたくなります。
自分を責めて苦しい思いをしているなるこさんを見たら、彼は自分のせいだと感じてしまい、余計になるこさんとの心の距離が開いてしまうかもしれません。
もしかしたら彼が今、なるこさんのライフスタイルを否定するのも、彼の中にあるなるこさんに対しての罪悪感もその一因と考えられるかもしれませんね。
自分を責めすぎて苦しくなると、「私がこんなに苦しいのは、そもそもあなたが悪いからじゃない」って、相手の所為にしたくなったりしますからね。

ですからどうか、まずはご自分を責める気持ちを手放すことに取り組んでみてくださいね。
彼とこの先どうなるにせよ、まずはそこからですよ。

>しかし、繁忙期に久しぶりに顔を合わせたらまた想いが溢れてきてしまいました。顔を見ない間は彼のことを手放せてる気がします。でも会うとダメです。
彼とはかなり打ち解けられて、気軽に会話ができるようになりました。なんだか出会った頃からやり直したい気分でいっぱいです。戻れたら、もっとうまく距離を縮められるのに…。

「出会ったころからやり直したい、そうしたらもっとうまく距離を縮められるのに」
これがなるこさんの、強い執着の一因とも言えそうですね。

例えば大学入試などで、難しい入試問題を「あと1点取れれば」合格できたかもしれないのと、「30点足りない」のと、どちらがより悔しいでしょう?
たぶん、たいていの場合は、前者と感じられるのではないでしょうか?

「あれさえなければ」「あんなことさえしなければ」――、それが強ければ強いほど、その仮定法の先に執着したくなります。
だって悔しいでしょう?腹が立つでしょう?
あと少しで掴めていたかもしれないものが、するっと指先から逃げていってしまったわけですから。
だからこそ、強い執着が生まれて、顔を合わせた途端に、思いが溢れてしまったのでしょうね。

でもね、悲しいけれど、時計は元には戻せません。
人間は「今」にしか生きられないから、どんなに悔しくても、悲しくても、起きてしまったことをなかったことには出来ないんです。

でも、もしそこに出来ることがあるとすれば、それは起きたことの「意味」を変えることだけです。
最終的には、「あの時は辛かったけど、今の幸せがあるのはあれがあったからだよね」と思えるようになること。
今のなるこさんには考えられないかもしれないですが、大丈夫、いずれはそうなれますからね。

それからもうひとつ。
どうして、なるこさんは見るからに脈なしだったり、彼女がいなくても充実していて、なるこさんの入る隙間の無いような男性を好きになってしまったのでしょう?
叶わない片思いを続けてしまっているのでしょうか?

手に入らない相手を好きになってしまう、というご相談は、実は結構多いのですが、そこにはいろんな要因があります。
「私は男性に愛される価値などない」とか「私は悪い子だから幸せになってはいけない」とか、無意識にいろんな間違った思い込みができていて、その通りの現実になってしまうとかね。
ケースバイケースで詳しいお話を伺ってみなければわかりませんが、なぜなるこさんがそういう彼を好きになったのか、そこをカウンセリングで扱っていくことで、苦しい片思いを手放せると思いますよ。
初回無料の電話カウンセリングもありますので、もしよろしければ利用してみてくださいね。

最後になりますが、彼に否定されるというなるこさんのライフスタイルについて。

私もなるこさんと同じで、だらだらしたり、たくさん寝るのが大好きです。
でも私もそうですが、なるこさんも、彼のように忙しく充実している人のライフスタイルを否定したりはしませんよね。
彼が否定するのは、本当は彼もだらだらしたいのかもしれません。

ダイエット中のなるこさんの目の前で、お友達がケーキを美味しそうに食べていたら、腹が立ちませんか?
自分が禁止していることを平気でやっている人を見ると、なんとなく腹が立つものです。
ですから、なるこさんのライフスタイルが間違っているのではなく、それは彼の問題なのでしょうね。
だからあまり気にしなくて大丈夫ですよ。

また、なるこさんが彼にライフスタイルを否定されて罪悪感を感じるのはもしかしたら、元々、なるこさんご自身がだらだら過ごすことに罪悪感をお持ちだったのかなと思います。
人に言われて傷つくときって、たいてい自分の中に元々そこを責めている気持があって、それが刺激されるからなんです。
それに、どうでもいい人に言われるならともかく、好きな相手に言われたら余計に気になるものですものね。
「彼のライフスタイルも、私のライフスタイルもどちらもいいし、尊重されていいんだ」と、ご自身に言ってあげてくださいね。

以上、長文になりましたが、少しでもお役に立てそうなことを書かせていただきましたが、参考にしていただけたら嬉しいです。

もしもうまくできなかったり、よくわからないことがありましたら、改めて初回無料の電話カウンセリングででもご相談くださいね。
本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

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