自分について

相談者名
さお吉
自分自身について、悩んでます。
一つ目は人間関係。
昔から人付き合いが苦手でした。
最初は仲が良かったのに、徐々にからかわれ、最後は私がキレて、距離が開いてしまいます。
なので、友達の数は少ないです。
寧ろ心から信頼できる友人はいません。
二つ目は仕事。
上司に意見を言うのが苦手です。
それから、自分がミスをすると、他の人よりも当たりが強く感じます。
わからないことを聞くのもビクビクです。
三つ目は恋愛。
今年で23歳になるのですが、一回も彼氏がいたことがありません。
さりげなく好意を見せてくる人もいたのですが、なんだか好意を示されるのが恥ずかしくて、避けてしまいました。
こんな自分を変えたいです。
カウンセラー
松尾たか
さお吉さん、はじめまして。 今回、さお吉さんのご相談を担当させていただく松尾たかです。どうぞよろしくお願いします。

さお吉さんはご自分を変えたいと思っていらっしゃるのですね。

今、3つの悩みをお持ちなんですが、 根底はどれも人との関係から感じてしまう気持ちが要因となっています。

さお吉さんは、仲がよかったお友達と最終的にさお吉さんがキレて距離が開いてしまうことが多いようですが、それは悲しく辛い経験ですね。 たくさん傷つかれたことがあったと思います。

さお吉さんは、人との関係でついガマンをしてしまう人ではないでしょうか?

私たちは、誰かと親しくなっていく過程で、意見や思いにちょっとした違いがあっても「そんなこともあるよね。 怒ることではない」と考えてガマンをすることがあります。

もし人からは好かれなきゃいけない、と言う気持ちを持っているとしたら、嫌われまいとして相手に対して合わせたり、相手に対する怒りがあってもそれを感じることすら抑え込もうとします。 そして、ガマンをした度合いだけ、それが抑え込めなくなった時に爆発(=キレてしまう)するんですね。

そして、人が離れていったとすると、次は人との関係を上手く続けたいと思う分だけ自分の本当の気持ちをよりガマンしたりしてしまいます。 そして、どうにも自分が苦しくなってまた爆発してしまうことになります。

このような経験が何度かあると、私たちはどこかでいつも怖れを抱えてしまいます。「本当の私を見たら、みんな離れていくんじゃないか」と。

それが、自分の気持ち、特に怒りや不満、傷ついた気持ちを抑え込むことになり、いつも人の顔色を気にしてしまったり、人をなかなか心から信頼できなかったりする気持ちを作ってしまうことになるんですね。

また、人と上手くやれないのは「私が悪いのではないか」という気持ちを持ってしまうこともあります。そして、私が悪い→私は怒られる(べき)という図式が心の中に出来てしまいます。

そうすると、人から怒られてしまうような気がして、仕事でも上司に対してビクビクした気持ちになりやすかったり、他の人よりも当たりが強く感じてしまうのかもしれませんね。

また、幼少の頃の体験(親や先生との関係等)から目上の人が怖いという気持ちがどこかに潜んでいるのかもしれません。さお吉さんはどう思われますか。

ところで、ご相談の文面から私は、さお吉さんは本来天真爛漫で素直で、とても茶目っ気がある女の子だと感じているのですが、さお吉さんご自身は今のままの自分ではダメだと感じておられるように思います。 自分を変えなくてはいけない、変えるべき、と強く思っていらっしゃていて、いつも緊張しているような状態ではないでしょうか。

だから、好意を見せてくれる人がいても、「こんな私なんて(ダメ、無理、etc)」という気持ちがあるために、私を見ないで欲しいと避けたくなってしまうんですね。

自分をもっと成長させるために、自分を変えたいという気持ちは素晴らしいものです。

ただ、自分を変えるためには、今のそのままの自分を受け入れていくことがとても大切になるんですね。

さお吉さんが、自分自身、本当の自分やそのままの自分でいられると思うときはありますか?

もしあれば、その時の気分や感覚をを忘れないでいて欲しいと思います。

もし、そのままの自分にピンとこなければ、自分の心に湧いてくる気持ち、悲しい、嬉しい、嫌だ、好き、辛い、寂しい、楽しいなど、どんな気持ちも否定せずにそのまま感じてみて欲しいのです。

「ああ、こんな気持ちがあるんだなあ」、とまずは認めてみてくださいね。 心で感じていることと頭で考えていることが一致すれば、気持ちはラクになっていきます。

そうすると、余計な緊張もとれ、さお吉さん本来の魅力が表に出やすくなるはずです。

さお吉さんが、人と心地よい関係を持ち、日々楽しい生活を送れるよう願っています。

ご相談ありがとうございました。

松尾 たか

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。