矛盾する自分

相談者名
ひろ
はじめまして。自分の中に矛盾する二人がいてこまります。自分は何もできないと、自分を卑下する自分と、自分は何でもできる天才だと思う自分。他の人よりすごい人間なんだ。認められた人間だ。と、思いつつも、人より優れたところなんて何もない。何をするにも人より劣る。と、ダメな人間だなと思ってしまう自分。なので、いつも人の欠点ばかり探して、人を批判したり、けなすことばかりしています。時には人を見下し、ばかにして、自分の自尊心を保とうとしています。何を根拠に自分は天才だと思えるのかはわからないのですが、どこかでそう思っている自分がいて、自分の思い通りにできなくて落ち込む。その繰り返し。本当はダメな自分ということを他の人には知られたくなくて、見栄というか強がってしまって人と付き合うのも億劫になってしまいます。自分はダメな人間だということが受け入れられなくてこんな考え方をしてしまうのでしょうか?どうすればこんな考え方をしなくなるでしょうか。正直、こんな自分に疲れてしまいます。文章が支離滅裂ですみません。言いたいことが伝わったでしょうか。
カウンセラー
なかつまともみ
はじめまして、ひろさん。
今回担当させていただきます、なかつまともみと申します。
どうぞよろしくお願いいたしますね。

自分の内側に矛盾する気持ちがあると、
別に肉体的に何かある訳でもないのに非常に疲れますよね。
卑下する自分が優勢になってくると、
それに負けじと素晴らしいと思っている自分が盛り返してくる。
常にひろさんの心の中で盛大な綱引きが行われているのでしょう。

そんな状態では、「本当にひろさんが出来る事」も
その心の綱引きにエネルギーを奪われて、
100%の力が出せずに終わってしまいます。
そんなの、もったいないですよね!?

まずは、この「心の綱引きをやめよう」と決心してくださいね。

さて、一般的なお話ですが、
人間の心の内側には、多少矛盾する気持ちが存在します。
この矛盾はなぜあるかというと、
判断に多様性をもたせ、現実に柔軟に対応させるためにあります。
それが「多少」なら良いのですが、
育った環境などで強化されると柔軟性が欠けてしまい、
ひろさんのように「葛藤で苦しむ」という事も起こるようです。

詳しいことは書かれていませんので推測になってしまいますが、
ひろさんの身近に、常にひろさんの行動を卑下するような方が
いらっしゃらないでしょうか?
もしくは、ひろさんの行動には何も言わないけれど、
自分のやっていることに対して
異常に卑下する人がいなかったでしょうか?

もしいらっしゃったとしたら、
ひろさんはその人の気持ちを知ろうとして
その考え方を真似しているという事も考えられますね。

「自分はすごい人間なんだ!」という気持ちは、
実はこれも誰にでもある正常な感情です。
この「万能感」が、新しい物事を始めるときの原動力になります。
子どもたちが屈託なく新しい物事にチャレンジできるのも
この「根拠のない自信」から来ています。

ただ、この自信が
「自分は取るに足らないちっぽけな存在だから
何かデカイことで成功しないと意味が無い」
という誤解から来ていたら………。

心は不思議なもので、
思っていることを証明するようなことを
常に探して目の前に持ってきます。

もしひろさんの中に
「自分は何もできない」という観念が大きければ
その「自分は天才だ!」という万能感を餌にして
ひろさんにとって苦手なことをさせて
失敗感を増大させているのかもしれません。
エゴとは巧妙な罠を仕掛けてくるものなのです。

どんな人間でも、得意なことがあれば苦手なこともあります。
相手の素晴らしさを尊重し、それを引き立てたい気持ちもあれば、
強がって見栄をはりたい気持ちもあるのです。
それが「人」なのです。

ここを乗り越えるには「自分の弱さを受け入れる強さ」が
必要になってきます。

非常に勇気が必要な作業です。
圧倒的な敗北感と悲しみ、
怒りの感情をくぐって行かないといけないのです。

でも、こんな勇気や強さを持っている人が
本当にちっぽけな存在なのでしょうか?
弱さを受け入れることで初めて、出来ないことは出来る人に託し、
自分に出来る事をやっていこうというリーダーシップが生まれます。

ひろさんには自分の存在の素晴らしさを知ると同時に、
他人の素晴らしさを認め、それを育てる才能をお持ちなのだと思います。
だから、このような悩みをお持ちなのでしょう。
また、ひろさんに今、このような問題が持ち上がっているのも
その悲しみや怒りを乗り越える準備ができているからだと
私は確信しています。
一人で乗り越えることに不安があれば
私達が喜んでバックアップさせて頂きますよ。

少しでもひろさんの本当の素晴らしさに気づく参考になれば幸いです。
最後までありがとうございます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。