相談者名 | つくし |
私の家は、小さいですが不動業を営んでいます。 そのため、どちらかといと裕福な部類にはいるのは否めません。 ですが、この事が逆に、私を苦しめている原因のひとつになります。 少しでも成績が悪ければ。「勉強しないで東大生」とか言われたり。 | |
カウンセラー | 中山けんたろう |
つくしさん、はじめまして。 ご相談を担当させていただきます、中山けんたろうです。 よろしくお願いいたします。 ご相談内容を読ませていただいて、本当に辛い思いをされていることがものすごく伝わってきました。 つくしさんが傷つくような言葉を投げかけた人たちには、確かに、つくしさんに対する妬みがあるように思われます。 その気持ちの奥には、「裕福」=「悪い人」という無意識の思い込みがあるように思えます。 まったく理不尽な思い込みを長年に亘ってぶつけられて、つくしさんとしてはたまったものではないと思います。 「土地一つ売れば、一生遊んで暮らせる」なんて、人のうちのことにとやかく言わないでもらいたいですよね。 高校に合格された時、先生から「裏口入学」と言われたというのに至っては、ご相談内容を読みながら本当に悲しい気持ちになりました。 大変な人たちに囲まれ、つくしさんはよく今まで我慢して生きてこられたと思います。 さて、その「我慢」なのですが、つくしさんが今まで「我慢」に「我慢」を重ねて来られた理由はなんなのでしょうか。 けれども、ここまで「我慢」をされてきた理由、それは、つくしさんご自身の中に、「裕福」であることに対する「負い目」、「遠慮」、「申し訳ない」というような思いを持たれているからなのではないかなと思われました。 つまり、ご自分でご自分の裕福な境遇を責めていらっしゃる、周りに悪いなと思っていらっしゃる。 「某球団のファンは、外様や、相手は自分より弱いとなると、徹底的に傷つけにかかります・・・」とお書きいただいている通り、周りの人から見てつくしさんは、「負い目」、「遠慮」、「申し訳ない」というような、何かしら「弱み」を感じさせる雰囲気を、無意識に周りに感じさせてしまっているのかもしれません。 でも、つくしさんは何も悪くはないですし、弱みがあるわけでもありませんね。 「裕福な不動産屋の息子ですけど、それが何か?」 ぐらいの気持ちを持たれて、周りのノイズには耳を貸さずに堂々とされていれば、周りはシラけて張り合いがなくなってしまうという可能性はグンと高まると思います。 まず、物理的にそのような人々から極力距離を置くということと、つくしさんの心の持ちようを変化させてみるということが状況を変えることにつながっていくと思います。 それから、小学生のときから語られていた「夢」ですね。 夢を持たれること自体はとても素晴らしことです。 ところが実際は、面白おかしく周りに言いふらされ、なおさら自分を苦しめることになってしまわれたわけですね。 ただ、元々は小学校のときの「反発心」から発せられた「夢」だったわけです。 夢は、時の経過やご自分の成長とともに、形を変えていってもよいものなのではないでしょうか。 つくしさんの夢は、他の誰のものでもない、つくしさんオリジナルのものです。 今度描かれる夢は、「反発心」から作られたものではない、本当の自分の「夢」を心の中で練り直して、しっかりと心の中で育まれてみてはどうでしょうか。 今は非常にお辛い状況だとは思いますが、ご自分の境遇を一旦しっかり受入れてみられることは、今後のつくしさんの人生にとって必要な過程(プロセス)のように思われます。 今回のご相談がつくしさんにとって、少しでもよい方向に向かわれるきっかけになれば幸いです。 |