おかしな性格

相談者名
Ms.マッスル
今、自分の性格について悩んでいます。
まず会社での人間関係ですが、人の嫌のところばかり目に付き、それが態度に出てしまいます。
それは相手にも伝わるので、私が嫌だと思う人からは、私も嫌がられています。
例えば散々人の悪口を言っていても、本人の前では笑顔で対応できる人。
要領が良くていいなとは思いますが、そういう人こそ好かれているので納得がいかない思いです。
その人に対して、ぎこちない態度が出てしまったので、なるべく話さないように軽く避けられています。
完全に無視しないところも世渡り上手だなと思います(嫌味ではなく)。
また別の人は、私と、それ以外の人への態度が明らかに違うのです。
例えば私がその人の代わりにお茶出しをしてもスルーなのに、他の人が出すとすぐさま「ありがとうございます」と走っていきます。
また別の人は、自分の仕事が忙しいからと私に手伝いを頼むのに、自分は別の人とお喋りをしています。
それが許されてしまう会社というのも、何も見ていないなと嫌になります。
お喋りがNGというのではありません。
また子供の学校に行事などで行っても、話の出来る父兄仲間があまりいません。
あまりというのは、私から話しかけられる人が少しはいるのですが、私に声をかけてきてくれる人は1人もいないということです。
子供の頃から空気の読めないタイプで、よく仲間はずれにあったりしてきたので、表面上はにこやかに話したりしても、深い付き合いは避けて生きてきました。
なので今親友どころか、友達と言える人もいません。
寂しい人生だなと思う半面、こういう生き方を選んできたのは、人付き合いの面倒を避けてきた自分に他ならないことにも気付きました。
面倒が嫌な割にこんなに寂しいと悩むなんて矛盾していると思うのですが、この頃は頑張る気力も失せて、出来ることなら会社を辞めたい気分です。
でも別のところに行っても、同じことを繰り返すだけということも解っています。
どこに行っても誰かから嫌われるというのは、結局のところ私に問題があるのだと思います。
人それぞれという言葉がありますが、私にとっては、私だけがおかしいと思えてなりません。
軽やかに生きる方法はあるでしょうか?こういう鬱々とした気分になるのは、女性の所謂低調期です。
今までは1,2日イライラする位だったのが、この頃は月の半分位がこんな状態です。
カウンセラー
中原謙一
Ms.マッスルさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

読ませていただいて、私が感じたことなのですが、Ms.マッスルさんはご自分のことを非常に客観的に見ることができる人だと感じます。
それゆえに、普通気にならないところや、普通の人であれば見逃す、見過ごすところにまで気がついてしまう、繊細な感覚の持ち主なのでしょうね。

ただ、それが今のMs.マッスルさんを幸せにしていないのであれば、これは非常に問題ですよね。

今の世の中には、便利なものってたくさんありますよね。

たとえば車であったり、原子力であったり、洗剤であったり。

しかし、人間にとって便利なものの多くは、その反対で人間を不幸にする、傷つける要素も持っています。

車は人を殺す凶器にすることもできますし、原子力は爆弾になるわけです。
洗剤は環境を壊したり、有害なガスを発生させて、これまた人を傷つけることができるわけですよね。

Ms.マッスルさんの持っている「繊細な感覚」は、使い方によっては「気配り」や「配慮」など、ご自分にとっても周りにとってもプラスにすることができるでしょう。
しかし、今のMs.マッスルさんは、その能力を「自分を傷つける」ために使っているように感じます。

たとえば、本当に自分が選んだ道であるならば、後悔は存在しませんし、それがどんな孤独であっても、その孤独すら受け入れることができます。
それが「選択する力」の本質です。

もしかしたらMs.マッスルさんは、自分で選んだと思っていますが、本当は「選択肢がそれしかなかった」と思われているのではないか、と私は感じます。

選択肢がひとつしかない場合、選ぶも何もありませんよね。
それしかないわけですから。

そうすると、その選択は「選んだ」のではなく「選ばされた」となります。

じゃあ誰に?

これがこの問題の入り口です。

この誰かに対して、Ms.マッスルさんはどのような感情を感じているのでしょう?

怒っているのでしょうか?

正解ですが、これでは50点なんです。

Ms.マッスルさんが感じている感情が、もうひとつあります。

それは「誰も自分を理解してくれない、わかってくれない」という寂しさ、孤独な感覚ではないでしょうか?

それはまるで、誰も居ない家に独り、ずっと誰かがたずねてくるのを待っているかのような、もしくはどうせ誰も尋ねてくるわけがない、とあきらめているような、深い悲しみにいるような感じです。

その悲しみを感じ続けることは、すごくつらいことです。
普通の人は、その悲しみに居続けることができませんから、いろいろなことを回りのせいにして、その悲しみを感じないように怒りを感じていくわけです。

怒りの感情は、他のどの感情よりも強い感情です。
怒りの感情がある間は、悲しみやつらさを感じなくていいですからね。

さて、ここからが私からの提案です。

Ms.マッスルさんは、ご自分のことを客観的に見ることができると最初にお伝えしました。
そのMs.マッスルさんの持っている「繊細な感覚」を、良い方法で使ってみてはいかがでしょう、というのが私の提案です。

やり方は簡単です。
どれだけ腹が立っても、まず自分をほめてみてください。
そして、同じように相手をほめてみてください。

たぶんできません。

理由は簡単です。
自分に対して怒りがある人は、人に対しても怒りを持ちます。
自分に対して怒りが少ない人は、人に対してもあまり怒りを持ちません。
であれば、自分に対する怒り、つまり自己嫌悪のことですが、これを自覚することが大切なんですよね。

まあどれだけ自己嫌悪があるかを調べる方法をついでにお教えしておきます。

自分の顔を鏡に映して、最高の笑顔で30分間鏡に映っている自分をほめ続けてください。

自己嫌悪が強い分だけ、鏡に映っている人に対して腹が立ってきますし、30分もできない、とやる前に思います。
このときに出てくる感情が自己嫌悪なんですよね。

まずは自己嫌悪を自覚した上で、その自己嫌悪をどう扱うか、それがMs.マッスルさんの課題です。

がんばらずにチャレンジできるようでしたら、やってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今まで幸せを感じられなかった分、これからの人生が幸せで満ち溢れた人生でありますように、お祈り申し上げます。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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