りん子さん、こんにちは。 子供のころから、反抗することもなく、ダメといわれたら我慢をしてきたのですね。 そして、大人になった今、ダメといわれるだけで自分のすべてが否定されているように感じられて、自信をなくしてしまうのですね。 りん子さんは、ご自分のことを冷静に見つめていらっしゃいますね。 そして、なんとかしたいという気持ちで相談していただいている、それくらい実はしっかりしていて、前向きなのだと感じましたよ。 では、分析をして、りん子さんのこころの中を見ていきましょうね。まず、子供時代には母親に何でも確認をしたり、友達や彼にも気を使っていたのですね。 それは、母親や彼に嫌われたくなかったから。 では、そもそも、なんで嫌われたくないと感じるのでしょうか。 それは、りん子さんが、相手のことを好きだから、ですよね。 なんとも思っていない相手であれば、我慢してまで、嫌われたくないとは思いませんね。 つまり、りん子さんは、我慢してきた度合いだけ、相手のことが好きだったということになります。 特に、お母さんの言うことをよく聞いてきたのなら、お母さんのことがとっても大好きな子供だったのではないでしょうか。 私たちは、好きなひとのことというのは、よく見ているものです。 だから、いつもは楽しそうだったとしても、ほんのちょっとのため息とか、困っている様子とかも見えてしまうものなんです。 それは、きっとそのひとなりの事情があったのでしょう。 でも、子供にとって、世界は自分が中心です。 ですから、自分のせいじゃないか、というように自分を中心に考えてしまうんですね。 そして、子供は子供なりの知恵で、好きなひとの役に立ちたいと思うものなんです。 りん子さんは、お母さんを困らせたくなかったし、叱られたくなかったし、むしろ、褒められたかったのではないでしょうか。 小さかったりん子さんは、精一杯考えて、 「私がお母さんの言うことを聞く子でいたら、きっとお母さんは困らないし、私を叱ることもないし、安心してくれる」 そんな風に思ったのではないでしょうか。 我慢することでしか、お母さんを守る方法を知らなかったのかもしれません。 それくらい、お母さんのことを大切に思っている子供だったんですよね。 それくらい、愛情が深いということなんです。 これは彼に対しても、友達に対しても同じだと思うんですね。 好きだから仲良くしたかったし、親密感を感じたかったし、愛されたかった。 相手が好きだから、相手がそのほうが喜ぶから、だから我慢してきたのではないでしょうか。 でもね、これは子供時代に考え出したやり方なんですよね。 子供時代は役に立ったかもしれませんが、大人になった今はもっといい方法があるかもしれませんよね。 そして、もうひとつ。 嫌われたくない、という心理は、そもそも自分には嫌われる要素があるのではないか、という自分に対する疑いの気持ちが隠れているんですね。 つまり、自分は悪いもの、よくないもの、という気持ちがどこかにあるんです。 「ダメ」とか「アカン」という言葉に反応してしまうのも、自分自身を否定されてしまう感じがしてしまうのも、そもそも自分はよくないものではないか、と感じているからなんですね。 ですから、反抗したくなるし、反抗したあとはもっと落ち込んでしまい、さらに自分はよくないんだ、という概念を強めてしまいます。 もちろん、あなたが悪いものだという観念は誤解なんですよ。 最終的には、こうしたことをもっと開放していけたらいいですよね。 まずは、りん子さんが、相手のことがそれくらい好きなんだ、と自覚してみましょう。 お母さんのこと、○○くん(彼など)のこと、大好きなんだ、という風に。 そして、相手の言うことを聞く、我慢するということ以外のやり方で、相手に対する愛情表現がないかを考えてみませんか。 簡単な方法であれば、笑顔で挨拶をする、相手のいいところを褒めてあげる、ありがとうを多用する、などがありますね。 もちろん、もっと深みのある愛情表現もあると思います。 別の形で愛情を表現できたら、我慢したり言うことを聞いたりする必要はなくなりますね。 大好きで、そして愛されたいと思うのであれば、愛情を表現できれば、自然と愛される要素もどちらも満たすわけです。 もちろん、相手が自分を愛するかどうかは相手の選択ですから、それはどんな手法を使ってもこちらで決めることはできません。 ですが、相手があなたを愛しやすくすることはできますよね。 自分の好きな人たちに、自分の愛情を与えられると気分がいいし、自分のことが好きになりますね。 自分が悪いものであるという間違った観念も薄れてきます。 すると、制限するものがとれてくるので、りん子さんらしさがキラキラ輝き始めるんです。 ダイヤモンドも原石のままより、磨きをかけると輝きだすように、今回のことは、自分をより磨いていくようなもの、と考えてくださいね。 りん子さんのよさが磨かれ、魅力的になっていく、そのためのレッスンなのです。 こうしたところから入っていき、最終的には、実際に感じていることを、りん子さんが冷静なときでいいので、冷静にコミニュニケーションできたらいいですよね。 りん子さんは、ついお母さんに対して反抗してケンカしてしまうかもしれませんが、一方でそんなご自分を客観的に見つめていらっしゃいますよね。 これは才能なんですよね。 「ダメといわれると、自分をすべて否定されているように感じるの。お母さんはどう思っているの?」 「ケンカになってごめんなさい。こんな私のことをお母さんは嫌いになった?」 など、自分ではこう思っているの、ということをお話できるだけでもずいぶん違うのかもしれません。 やってみると、なかなか難しいと分かります。 与えること、って勇気がいるんだということが分かります。 これは、やろうとしたときに、初めて分かるんですよね。 そのときに、考えてみて欲しいんです。 お母さんやお友達、自分に優しくしてくれるとき、これくらい勇気が必要だったんじゃないか、って。 お母さんが、「ダメ」って言うとき、どんな気持ちがあったのか、自分を本当に否定していたのか、自分が与える立場になったときに、初めて分かるんです。 これは、実際に大人になっていく、お母さんと対等な目線になるということでもあります。 つまり、親離れがテーマですが、一般に動物社会で親離れとは何を意味するでしょう。 母親と同じ目線になる、それは、自分も母親と同じように家庭を築く時期が来たということ、つまり、親離れの裏には、結婚のテーマが隠れているんです。 りん子さんに、思い当たることはありませんか。 例えば、結婚を今までよりも身近に意識したことはないですか。 でも、なかなかうまくいかない、ということはないでしょうか。 今回のことに取り組むと、不思議なことに、結婚生活・婚活も上手くいきはじめますよ。 思わぬ福音も用意されているということです。 応援していますね。 りん子さんが、ご自分の魅力を開放してしあわせに進んでいきますように。 ご相談ありがとうございました。 山下ちなみ |