人を好きにならない

相談者名
ゆう
 私は生まれて25年間、男性と付き合ったことがありません。それどころか、一度も男の人を好きになったことがないのです。むしろ、男性は怖いし、嫌いです。それに自分に恋人がいるところなんて想像したら、恥ずかしくて気持ちが悪くて暴れたくなります。私自身は恋人が欲しいとも思わないし、結婚したいとも思わないのでこのままで問題ないのですが、周りの人の話についていけないし、恋愛経験のない人を欠陥人間のように扱うような風潮に耐えていかなければならないのかと思うとつらいです。
私はセクシャルマイノリティではないかと思いはじめました。世の中には、同性にも異性にも恋愛感情を持たない「Aセクシャル」というマイノリティの人がいることを知り、自分も「Aセクシャル」ではないか、と思っています。ただ私は現在、社会不安障害で通院しており、カウンセラーの先生にアダルトチルドレンだと言われたことがあります。アダルトチルドレンの人の中には、自分の感情を抑えているために人を好きになれず、Aセクシャルだと思っている人もいるようなのです。
いったい私は何者なのでしょうか。アダルトチルドレンの思考を直せば、私でも人を好きになることがあるのでしょうか。
カウンセラー
中村季代乃
ゆうさん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村季代乃です。
よろしくお願いいたします。

ゆうさんは、男性の方とのおつきあいについて色々と感じられる部分がある
のですね。
周りの皆は、異性とのおつきあいの話で盛り上がっている所、ゆうさんはそ
の話の輪の中に入れず、少し寂しい気持ちを感じられているのですね。
そして、自信が輪に入れない事によって、とても自分は何かが違うのかなと
いう不安に似た感覚をお持ちなのかな、と感じました。
この感覚はとてもしんどいですよね。

さて、ゆうさんのご相談内容を拝読し、男性に対してのゆうさんの感じられ
ているものについて少し私が感じた事をお伝えしますね。
ゆうさんにとって男性は自分自身を傷つけるもの、という感覚があり、男性
は全て私を攻撃するものだという気持ちが心のどこかにあるような感じがい
たしました。
男性というイメージは時に、猛々しいという感覚を持つ事があります。
なぜ、そのような感覚を持つかというと、男性は女性より腕力があったり体
力があったりという所を色々な場面で見たり感じたりする経験が多かったの
かもしれません。
そして、女性というイメージの中に、弱々しいという感覚を持つ事も私たち
の意識の中にあるんですよね。
そして、ゆうさんの心の中にその男性の猛々しさが自分自身を攻撃するもの
だという感覚が強く感じられているのかな、と感じました。

しかし、男性の猛々しさというのは攻撃性だけではなく、守りたい者を守る
という力にもなります。
そして、私たちは守られている安心感を感じる事も出来るんですよね。
その安心感を感じる時に、もしかしたらゆうさんは恥ずかしい感覚になり、
その感覚がとても苦しくて辛くなってしまうのかもしれません。

そこで、ゆうさんに提案です。
もし、男性の方が重い荷物を持ってくれると申し出てくれた時、ドアを開け
て先にゆうさんを通してくれた時やお食事会で食事をお皿に盛ってくれる事
を申し出てくれた時等があった時ににそれを断らず、ただ『ありがとう』と
言ってその方の気持ちを受けとってみませんか、という事です。
もしかしたら、今まではそれをお断りしたり『ごめんなさいね』という気持
ちでその方々の行為を受け取っていらっしゃったかもしれません。
そこを『ありがとう』と言ってその方々の気持ちを受け取るのが怖いな、と
感じられる時があるかもしれません。
が、しかしその『ありがとう』と伝える事を通して、ゆうさんご自身が色々
と感じられる事があると思います。
その感じられる気持ちを私たちカウンセラーに伝えて頂きたいのです。
そこから、男性の方との付きあい方に対してずっとゆうさんの感じられてい
た気持ちを見つけ出すヒントがあるかと思います。
そして、その感覚を通してこれからどう男性の方と付きあっていくかという
指針を見つけ出す事が出来るかもしれません。

そして、ゆうさんはゆうさんオリジナルの男性との間隔の取り方やつき合い
方を見つ出してもいいかと感じるのです。

これから一緒にそのゆうさんオリジナルの男性の方々とのつき合い方を見つ
け出してみませんか?

ゆうさんにとって、これから楽に男性の方とのつき合い方を見つけ出すヒン
トとなれば幸いです。

ご相談頂きまして、ありがとうございました。

中村季代乃

この記事を書いたカウンセラー

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