考えすぎる＋ネガティブ思考 - カウンセリングサービス心理学講座

相談者名	K
物事を何でもネガティブに捉えがちで考えすぎて不安にさいなまれて彼の前でもう何度も黙りこくった休日を送ったことが何度あるでしょう。不安の原因は、彼が会社で女の子と楽しそうに話していた、会社にいる女性のあげたお菓子の箱が捨てずに置いてある(ゴミなどはすぐに捨てるタイプの人なのに)などです。こういうことがあると、私より彼女の方が好きなんだ、私はダメなオンナだから捨てられるかも、と思ってだんだんネガティブな思考になっていき、彼との楽しいはずの休日も1日黙りこくってしまって彼を苦しめることが何度かありました。彼は私がネガティブ思考で考えすぎな人だということは知っているので「考えても仕方のないことは考えるのをやめたら」といいますが考え出すともうとめられないのです。またそのアドバイスはどうも身につかず、不安の波が去ってもまたやってくると考えすぎて、彼という存在に甘えて黙りこくりまた彼から同じことを言われる、という繰り返しです。結婚も視野に入っている彼とのこと、これが何度も繰り返されると一緒に人生を歩んでいく相手が、いつも自分のことで鬱のような状態になり、自分が励まし役にならなくてはいけない状況がいやになってくるに違いありません。彼のことを暖かく包んであげる存在でいたいのにそれがなかなかできずにいます。自分に自信がないことの裏返しかとも思いますが、それと同時にいろいろな問題をいっしょくたに考えて整理/区別できないことも問題だなと思っています。どのようにネガティブ思考を退治し、どのような考え方でいたらよいのでしょう？彼にとって私の存在が辛い存在になってしまうのはどうしても避けたいのです。
カウンセラー	成井裕美
はじめましてＫさん。ご相談ありがとうございます。担当させていただく成井です。不安な気持ちにさいなまれていても立ってもいられない・・・。毎日心がきゅーっと締め付けられるような感じがして辛いですよね？ > こういうことがあると、私より彼女の方が好きなんだ、私はダメな > オンナだから捨てられるかも、と思ってだんだんネガティブな > 思考になっていき、彼との楽しいはずの休日も1日黙りこくってしまって > 彼を苦しめることが何度かありました。大好きな彼と一緒にいる時間をＫさん自身楽しみたい！と思っているのに、不安の方が大きくなってしまって、黙りこくってしまう。彼も彼女が黙ってしまったら寂しく感じるかもしれませんが、Ｋさん自身も1番ほしいものが手に入らないわけですから、とても辛いですよね。「私ってダメ女なのかも・・・」と考え始めると、ネガティブな思考がどんどん脹らんでしまうんですね。そして最後は「だから私は彼に捨てられて当然なんだわ！」という結末が手に入っているようですね。こういったレベルではＫさんは実はとてもシュミレーション上手なのではありませんか？「あぁなって、こうなって・・・。だからこうきて、こうなって。。。・・・あぁ、もうおしまいだわ(>_<)」というような感じです。まるで将棋のプロのように、何十手先まで読むような感じです。腕のある人ほど、何百手先まで読めるらしいのですが、盤上の駒を一切動かすことなく頭の中でシュミレーションをして、そして打つ手がないように感じたときに「参りました。」というんですよね。もしかして、Ｋさんの人生にもそんなことはよくあるのではありませんか？このシュミレーションの能力自体には、「いい」とか「悪い」というのはありません。シュミレーションをするためには想像力や分析力が必要です。そしてこれは才能ともいえるでしょう。でも、今Ｋさんにとって、このシュミレーションの力がマイナスの方向にしか使われていないことがちょっとしんどそうですね。このＫさんの才能をプラスの方向に使っていく練習をしていきませんか？マイナスのシュミレーションをしてしまうときに、私たちの心の中では2つのことが起こっています。まず１つはＫさん自身も書いてくださっている「自信がない自分」の部分です。私たちは「今の自分自身」を土台にして、その上に「これからの自分の未来」を思い描きます。なのでその「土台」となっている「今の自分のことをどう見ているのか？」という部分の延長線上に自分の未来を思い描くんですよね。この土台が「自信のなさ」でスカスカになっているような感じがしたときには、土台が不安定ですからその上に思い描く未来もいつか崩れてしまうのではないか？と不安定に感じれてしまいます。この土台を「グランディング」と呼ぶのですが、何か今は土台（地盤）固めの時期が来ていらっしゃるようですね。この土台を頑丈な「自信」というもので埋めていく時期です。もう1つは、これは私たちが誰でも無意識的にしてしまうことなのですが、「不幸をコントロールする」ということです。私たちには誰でも「あぁはなりたくない！」と感じている最低最悪の未来があります。例えば、彼のことをとっても好きになって、彼なしでは生きれないほど彼を頼りにしていたのに、でも振られてしまった・・・。というような最低最悪な未来です。そして、その最低最悪な未来だけにはならないように・・・。と私たちは自分自身をコントロールします。彼のことを本当に好きになって振られてしまったら心が粉々に割れてしまうだろうから、そうはならないようにこれ以上彼のことは好きにならないようにしよう・・・。とか、彼なしではいられなくなってから彼に去られてしまうとあまりにも傷ついてしまうから、彼に甘えないようにしよう・・・。とか。そうすれば最低最悪な状況だけにはならないように思うんですよね。そうすれば、その時にこっぴどく傷つくことだけは避けれるんじゃないか？と感じるんです。でもこの方法だと、最低最悪な未来は確かに手に入らなくてすむのですが、今1 番ほしいものも手に入りにくくなってしまいます。 1つめのグランディングでは、自分ができなかったことよりも「できたこと」を探していく練習をしてみるといいかもしれませんね。２つめの不幸をコントロールしてしまう部分に関しては、実は今他の誰でもなく、自分自身が自分の気持ちにブレーキをかけているんだ！ということに気づくだけでＯＫです。もしよかったらいつでもお話を聞かせてくださいね。一緒にＫさんにとってどんな方法がベストなのか？と探して行きましょう！ > どのようにネガティブ思考を退治し、どのような考え方でいたら > よいのでしょう？ネガティブに感じてしまうのにも、自分なりの訳があるということをまず自分に許して上げることが大切ですね。「こんなこと考えている私ってバカバカ・・・」と自分をそこで責めてしまうと、気持ちの行き場がなくなってしまいますから。不安が募れば募るほど、それはＫさんにとって彼との事を本気で考えている証拠だと思います。それくらいＫさんにとって大切な恋ですから、必ずここは抜けれますよ！応援しています。