相談者名 | マイコーヒー |
はじめまして。もう10年位実家に引きこもってニートをしている35歳の男です。仕事は一度交通誘導のアルバイトをしただけです。 6年前、心配した親に連れられてNPOがやっている自分と同年代の引きこもりや不登校の子どもたちが山の中の施設で共同生活する体験を2ヶ月やりました。非常に健康的な生活をそこでしました。施設内を掃除したり、飼っている犬の世話をしたり、炊事洗濯は自分たちでやったり自立できるようなことを体験しました。みんなで買い物(自分のお金でですが)や外食(奢ってもらいました)に行くというご褒美もありました。もっと笑顔になりなさい、体力つけなさいとそこの先生から言われました。結局、気を使いすぎたのが良くなかったのか体調を崩して(メンタル面は良かったのですが)2ヶ月で帰ることを許されました。 子供の頃から心配症で、人に会うたびに緊張して人見知り状態になっていました。友達も小中学生時代に数人できたきりで、高校、大学時代は一人もできませんでした。コミュニケーションも下手で、体力もないです。工事現場の監督から怒鳴られたり罵倒されたりするのが嫌で、交通誘導のアルバイトも10年前にやめてしまいました。最近ネットで知ったのですが、回避性パーソナリティ障害という病気があるらしいですね。いくつか当てはまっていたので自分のことだと思ってしまいました。自立できず自己評価が著しく低い状態です。マイナス思考からプラス思考に考えていくことが大事だ。病院へ行って薬をもらうとも書いてありましたが、さすがに薬は飲みたくないです。恥をかくこと、馬鹿にされたり、からかわれることが嫌で、親密な間柄でも一歩引いた距離で遠慮がちに接してしまう。これは自分に当てはまっています。優しい人は良いんですが、容姿を馬鹿にしてくる人や自己中な人は苦手でどう接していいか分からなくなります。一人で理髪店に行くときや、買物をする外出時は自信あるふりをして、気丈に振る舞っています。 こんな自分ですが、自分で自信をつけることは可能でしょうか。明るく元気に活躍している芸能人とかテレビで見ると、本当に羨ましいです。朝起きて夜寝るという規則正しい生活、長時間インターネットをしない、トイレ・風呂掃除・洗濯の家事手伝いを今やっています。ほめ日記や、アサーショントレーニングという本を買ってみようかなと思っています。よろしくお願いします。 | |
カウンセラー | 三枝みき |
マイコーヒーさん、こんにちは。初めまして。 今回、マイコーヒーさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 マイコーヒーさんはもう10年くらいの間、社会にはあまり出ていらっしゃらないとのことですが、今は自信をつけて、外に出たいと思われていらっしゃるのですね。 また、今は規則正しい生活や、ご自身で決められたのでしょうか、きちんとルールを守り、家事のお手伝いも頑張っていらっしゃるとのこと、とっても素晴らしいと思います。 私の身内にもそういう人がいましたので、よくわかります。 ですから今日は私に、そんなマイコーヒーさんの手助けをさせてくださいね。 さて、6年前の共同生活は、マイコーヒーさんにとってはとてもいい体験だったのだろうなと思います。 でもやっぱり、人といるときに気を遣い過ぎて体調を崩すほど、具合が悪くなるというのは、ご本人にとってみればとっても辛いですよね。 >子供の頃から心配症で、人に会うたびに緊張して人見知り状態になっていました。友達も小中学生時代に数人できたきりで、高校、大学時代は一人もできませんでした。 心配性であること、人に合うと緊張して人見知りになる、ということは人とお話しするのが苦手だったり、人が怖かったりすることが多いです。 そしてたぶん、どんなふうに心配になるかというと、「こんなこと言ったら、嫌われないかな?嫌がられないかな?」「さっき変なこと言っちゃったけど、この人、じつは気にしてるんじゃないのかな」などなど、「相手にどう思われているか?」「相手にどんな印象を与えているのか」が気になってしまうのですね。 でもね、マイコーヒーさんのように考える方は本来人を平気で傷つけるようなことは出来ないし、人にむやみに嫌われる、ということはかなり少ないんじゃないかと思いますよ。 まあ、だからこそ気を張り過ぎて、誰かといるときにものすごく疲れてしまうのでしょうけど。 実は、これらの陰には「自己嫌悪」や「劣等感」などという、ネガティブな感情があるようです。 マイコーヒーさんはもしかして、ご自身のことを「自分は人から嫌われる」「ひとに不快な思いをさせる」「いつも人からバカにされるような、どうしようもない存在だ」「周りの人と比べて、ものすごく劣っている」などなど、とても「悪いもの」だと思ってはいませんか? 実はこれらはすべて、私自身がかつて、自分に対して持っていたセルフイメージ(自己概念)なのですが、これらがあるとどうしても、周りからもそう思われているはずと思いこんでしまうのですね。 でも大丈夫です。 「自己嫌悪」があると、いつも心の中で、自分を嫌ったり、攻撃したりする声を聴かなくてはならなくなります。 実はそれらの声は、外の世界で他人と関わる時に言われるかもしれないことの、最悪のパターンを私たちに覚悟させて、実際に言われたときのダメージを軽くしようとしてくれているだけなんですね。 >コミュニケーションも下手で、体力もないです。工事現場の監督から怒鳴られたり罵倒されたりするのが嫌で、交通誘導のアルバイトも10年前にやめてしまいました。 コミュニケーションはコツを掴めば上手になれますし、何より自分自信を嫌って責める自分自身の内なる声が小さくなれば、周りから怒鳴られたり罵倒されたりすることも減っていきます。 また、「自立できず自己評価が著しく低い」「マイナス思考」これもね、それで辛い思いをされているなら、自己評価をあげていくこと、ポジティブなものの見方や考え方を取り入れていくことに取り組んでいくことも出来ます。 恥をかいたり、揶揄われたりするのは基本的にみんな嫌ですし、人をバカにしたり、自己中な人を「本当はイヤだな」って感じている人はたくさんいます。 「ひとから大切に扱われないことの痛み」を誰よりもわかっているマイコーヒーさんは、思いやりをもって人と関わる事が出来、きっと周りの人から好かれるだろうと思います。 でもそのために必要な、「自分を好きになっていく」「自信を持つ」ということは、最初はちょっとひとりでは大変だと思います。 私たちカウンセラーは、人のいいところや才能を見つけることが得意です。 以上、長くなりましたが、この回答が少しでもマイコーヒーさんのお役に立てれば幸いです。 三枝 みき |