自分らしく生きるには？

今回は若者らしいテーマですね～(^^)
フレッシュなエネルギーを感じて、私も若々しい気分にさせてもらえました。
哲学的な命題のような印象も受けます。
絵本の”ビッグオーを探して”なんて、参考になるんじゃないでしょうか。

たぶん、メールの内容から察する、たかさんにとっての自分らしさとは、

>高校までは、特に友達と遊ぶことともなく、部活と勉
> 強に専念するだけの子でした。そんな自分を変えるため、大学に入ってからは一人
> 暮らしをはじめ、バイトもやり、部活もやり、友達とも極力遊ぶようにしました。
> そのかいあって以前に比べるとだいぶ自分のことが好きでいられるようになりまし
> た。

↓　　　　　↓　　　　　↓

★一人暮らしをはじめ、バイトもやり、部活もやり、友達とも遊べる自分

>新しく始めたコンビニのバイトでは不器用さ、要領の
> 悪さも加わりうまくいかず、それもあってか、うつになってしまいました。

↓　　　　　↓　　　　　↓

★バイトでも器用で、要領がよく、うまくできる自分(失敗しない自分)

>せっか くの部活も思うように楽しめず、何とか薬に頼っている毎日です。しかし、
部活で
> はライバルが怪我をして自分が頑張らなければいけないし、勉強、進路、友達との
> 付き合いと、やらなければならないことが山ほどある今の自分にとって、こんなこ
> とで悩んでいるわけには行きません。

↓　　　　　↓　　　　　↓

★部活を思うように楽しめて、薬に頼らない自分
★誰かの危機には頑張りきれる自分
★勉強、進路、友達との付き合いと、やらなければならないことをこなせる自分
★上記のことで悩まない自分

>タイトルにもある自分らしく生きるというの
> は、自分の意志をあまり持たないで周りの意見に流されやすい自分が、どうやった
> ら自分らしく、そして今の状況に対応しながら生きていけるのかということです。

↓　　　　　↓　　　　　↓

★自分の意志を持ち、周りの意見に流されない自分

というように、自分は本来は★印の自分に成長するべきなのに、
どうしたらそんな男になれますか?というようなご質問のような印象を私は受けまし
た。

★印はたかさんの理想の自分ですね。
でも、現実の自分とはかなりギャップがあるので、今の葛藤があります。
この葛藤がうまれてくる原因には、一つにたかさんの概念があります。

「男は(人間は、自分は)理想の自分に成長できていて当たり前である」

また、もう一つには
「自分が理想の自分になれたら、自分を好きになってもいい(なれなかったら嫌いに
なる)」

というのが強くあるからのように思われます。
この概念が強く、「・・・・であるべき!!」という気持ちが強いほど、
理想の自分になれなかった時に、自己嫌悪がひどくなってしまうのです。

こういう概念はバランスがとれている状態では、
向上心があるといういい面になっていきますが、バランスをかいてしまうと、
理想が高すぎて、頑張っているのにかかわらず、まったく自分を褒めてあげないの
で、
達成感より、犠牲感がつのったり、燃え尽きてしまい、うつ状態になってしまうこと
もあるのです。

私の個人的な人生経験からのアドバイスになりますが、
どうもたかさんの理想はとても立派なのですが、目標がかなり高いもののように思わ
れます。
期待通りに理想のようになれたら、ラッキーだと思いますが、
それが今すぐできなくても、そんな自分にがっかりするほどのことではないと思いま
す。
試行錯誤を重ねていきながら、ゆっくり、焦らず、自分を成長させていくことが肝心
なのではないでしょうか。

もちろん、若い時分ほど、過程より、結果の方が重要に思えたり、
自分の弱さや、できてないところが気になってしまって、恥ずかしく感じたり、
時間がかかる、忍耐して、継続するということが、
もどかしくて、できそうもないと、絶望感を感じたり、
無気力になったりすることもあるかもしれません。
※私自身が若い頃はそうでした(^^;

そんなたかさんに私は新しい概念をプレゼントしたいと思います。

「人間は完璧な生き物ではなく、誰しも理想どおりになれるほど強い生き物ではな
い」

「最初から上手にうまくできる人はいない」

「人間は間違う生き物である」

「失敗すること、間違うこと、試行錯誤することは恥ずかしいことではない」

「大事なことは、失敗から学び、死ぬまで成長しつづけること」

「どんな自分も受け入れ、強さも、弱さも、すべて愛せることが本当の強いというこ
とであること」

また、私は、よく若い方のカウンセリングでは、
同じ提案をするのですが、たくさん冒険してみましょう!!
若くて、元気で体力があるうちに、恋愛も、仕事も、たくさん体験して欲しいので
す。
そして、男でも女でも、いろんな場所、社会層、様々な年齢の人間とたくさん関わっ
てみてください。

私は自分らしさというのは、そういう交流をとおして生まれていくのではないかと思
うんですね。
自分らしさとは、絶対的なものではなくて、相対的なものです。
たった一人では自分らしさってわからないのです。
誰かと一緒に過ごしてみて、感じること、思うことが同じだったり、違っていたり、
そこから気づきながら構築していくものなのではないでしょうか。

これは私自身が、いろいろな人たちに出会い、右往左往しながら、
自分らしさを身につけてきている体験からのアドバイスなんですけどね。
もちろん、今も毎日が勉強です。
(※こうしてメールカウンセリングを通して、
たかさんにも勉強させてもらっていると思いますm(_ _)m
ありがとうございます)

例えば、山にあったぎざぎさの岩が雨や、水の流れにのって、
やがて海へでて、どんどん削られて丸いすべすべの石になるように、
人間というのも、泣いたり、笑ったり、いろんな体験を通して、
自分の人格というものができあがってくるように思います。
時にはどっぷり流され、迷い、悩むことも大事ですし、時には頭で考えるよりも、
行動を起こして、いろんな冒険をしてみることも必要だったりするかもしれません。
正解はなく、ただ、あなたがやりたいようにすすんでよいのですよ。
それがすべてあなたらしさなのですから。

最後に、もう一つ、簡単なアドバイスを(^^)

“明日、自分が死ぬ運命にあるとしたら、今日という日をどう過ごすか?”

常に自分にこう問いかけて、
一日一日を今日が最後という思いですごされてみては、いかがでしょうか?
実際、人は常にそんな状況で生きているのです。
目の前に咲いている美しい草花、
頭上に澄み渡る青い空、
親しい人たちのあたたかい笑顔、
当たり前に思っていたものが当たり前でないことに気づけたとき、
人生はガラっと変りますよ～(^^)

しんどい時は、私たちにもお電話くださいね。
カウンセラー一同、お待ちしております。
ご相談、ありがとうございました!!