親密さが怖い ~人と親密になれない人の心理~

「親密さ」を感じられるようになるには、気持ちをラクにすることです。

誰もが「親密さ」がほしいと願っています。それでも、なかなか親密感を感じられないという方、多いのではないでしょうか。
私達は人との関係で悩んでいるとき、どうしても相手を意識します。
「相手は何を考えているのだろう?」「あの行動の裏にはどんな心理が隠れているのだろうか?」
でも、親密さを感じられるようになるには、まず、あなたのココロを見つめてみましょう。
「私は本当に親密さを求めているのだろうか?」「親密さを手に入れてもいいと思っているのだろうか?」
もしかしたら、あなた自身がひとりでいることを選んでいるのかもしれませんね。

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●「親密さ」とは

カウンセリングをさせて頂いていると意中の人と「もっと仲良くなりたいのになれない」「(心理的な)距離を縮められない」といったご相談を受けます。

親密さを感じると互いの理解が高まります。
その分かり合えているという安心感が怖さを感じたり問題が起きても、深刻にならず、乗り越えていける勇気を与えます。

その親密感を誰もがほしいと願っています。
それでも、親密さを感じられないという方は結構、多いのです。

●あなたのあなたに対する評価が影響している

では、なぜ、親密さを感じられないのでしょうか?
それは、あなたのあなた自身に対するイメージが影響していることが多いのです。

・自己肯定感が低い
もしも、あなたがあなた自身を嫌っていたら、その思いを周りに投影し「きっと、相手も私が嫌いだろう」と思ってしまいます。
すると、相手に近づくのを躊躇しますよね。
運良く相手と近づけても「本当の私を知れば、ガッカリして去っていく」と思っていれば、その気持ちを感じ続けるのはツラいので、自ら相手を遠ざけます。

・自分を責めている
ご自身を責めている人も親密さを感じ始めると、ひとりの世界に閉じこもろうとします。
自分を責めている分、「幸せになってはいけない」「人と繋がり、温かい気持ちになる資格なんて自分にはない」などと考えてしまうからです。

そのような状況で苦しんでいる方にお伝えしたいのは、まず、その状況を嘆かないで下さいということです。

私達が変わろうとする際に大切なのは、その原因をきちんと把握することです。
今の状況を良い悪いと判断するのではなく、「今の私はこんな気持ち、こんな状況なんだ」とあなたが理解することなのです。

もしかしたら、過去のツラい失恋があなたを異性から遠ざけているのかもしれません。
大切な人を失ってしまったという喪失感が二度と人を愛するものかと決めたのかもしれません。
過去の人間関係での失敗が、あなたに人と繋がることをあきらめさせたのかもしれません。

そのことを振り返るのは勇気がいりますが、あなたがありのままの状況を受け入れることで、変化はおとずれるのです。

●あなたが「親密さ」を怖れていたら

・自信をつける
もしも、あなたが親密さを怖れているのなら、まずは自信をつけましょう。

親密さが怖い人ほど、相手を意識しすぎて混乱し、自滅するのです。
そうではなく、まずはあなた自身と繋がり、あなたの価値を高めましょう。

逆説的かもしれませんが、あなたがひとりで楽しめることを見つけましょう。人に気をつかわず、ワクワクすることをするのです。
その時の楽しさや高揚感が、あなたにあなた自身と繋がっているという感覚を与えます。そのように心地良い時間を増やすことで自分を大切にしていると思え、自信が湧いてきます。

自信をもつと、人と繋ってもいいという許可を与えることができるのです。

・親密さが怖いと伝えていく
そして、あなたの素直な気持ちを伝えましょう。
「人との距離が近くなると、嫌われてしまうという怖れがあるの」
「本当はあなたが好きだけど、急に近づかれると落ち着かなくてソワソワしてしまうんだ」

そう伝えることで、相手もあなたに嫌われたのではないと理解できます。ふたりの距離の縮め方をふたりで様子を見ながら合わせられます。
きちんと相手を見て、歩調を合わせ、ゆっくり近づいていけばいいのです。

●気になる相手が「親密さ」を怖れていたら

では、あなたの気になる人が親密さを怖れていたら、どのように接すればいいでしょうか。

・楽しい雰囲気を作る
もしも、相手があなたとの親密さを怖れているのなら、あまり深刻にならないことをオススメします。

私達は大切に思う相手ほど、つい自分の気持ちをすべて分かってほしいと要求してしまいます。
今、あなたが感じている不安、怖れ、悩み、そのすべてを相手が受け入れてくれたら、安心できるからです。

でも、人が出会い、親密になる段階というのは、やはり「楽しさ」が鍵となるのです。
「この人と一緒にいると楽しい」「次、会うのが楽しみ」「あの人のことを考えただけで微笑んでしまう」「この人といると笑顔になれる」「会うだけで勇気が湧いてくる」
その雰囲気が「この人の傍にいたい」「いつも、一緒にいたい」と思わせるのです。

・ソフトなコミュニケーション
そして、親密さを怖れている人ほど微妙な距離間が怖くて、出会ってすぐに告白したり交際を迫り、相手をビックリさせてしまいます。

焦る気持ちは分かります。
でも、いきなり「好きです」「愛してる」と伝えたら、相手は親密さを怖がっているので、あなたを重たく感じ、引いてしまうでしょう。

だから、最初はソフトなコミュニケーションを心掛けましょう。
「私はあなたのファンです」「あなた、私のタイプよ」
そのように伝え、相手の反応を伺ってみましょう。そうすることで相手の状況(パートナーがいるのかいないのか・今、恋人がほしいのか)を知ることが出来ます。

相手の様子をみて、徐々にふたりの距離を縮めていけばいいのです。
そして、徐々に相手の状況を掴み、距離が狭まり、お互いに親密さを感じられた時、真剣に告白すればいいんですよね。

うまくいけば、とても幸せです。
でも、仮にうまくいかなくても、その様に相手をきちんと見て考え、アプローチ出来たあなたなら、次の恋愛に必ず活きてくると思います。

親密さを怖がらずに、人に近付いていきたいですね(^^)

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中