アカウンタビリティの法則

アカウンタビリティとはなにか

こんにちは　平です。

心理学の考え方の一つに、”アカウンタビリティ”というものがあります。

これは、「どのような出来事であれ、すべての責任はあなたにある」という考え方をいいます。

といっても、その真意は、「あなたが悪いから、こうなるのだ」ということではありません。

そうでなはなく、「すべての出来事に対し、あなたは影響力をもっている。その影響力を駆使することができたなら、人生をよりよいものだと考えることができますよ」と、こんなふうに受け取っていただくとよいかと思います。

たとえば、私はカウンセリングの会社の、いちおう代表者をしています。

したがって、大小のクレーム処理を行うのはもちろんのこと、「社長、出せ！」というような穏やかではない状況のときにも、「はいはい、社長です」と出ていってお話をする立場にあります。

その中では非常に建設的なご意見をいただくこともありますし、まったくもってお詫びするしかないような状況もあります。

反対に、「いくらなんでも、それは理不尽な‥‥」と思えることをおっしゃられる方もいらっしゃるわけですが、そんなときも、できるだけ関心をもって、その方のお話を聞くようにしています。

理不尽なことおっしゃっているのだとしたら、「この人はなぜ、こんな捉え方をされるのか」、
また、「どのような見方をすることで、いま、私を怒鳴り散らしているこの人を愛することができるのだろう」などと考えながら応対するわけです。

このとき、「とんでもないお客さんに捕まっちゃって、ソンしたなぁ」と考えることももちろんできますよね。

しかし、”アカウンタビリティ”の法則に則ってみると、「さてさて、このお客さんは私にいったいなにを教えようとして、本来はしたくもない”怒りを人にぶつける”ということを、いま、ここで私に対してしているのだろう？」と考えることもできるのです。

といっても、普通に考えると、その理由はまったくわかりません。
が、「この人をなんとか愛してあげよう」というポジションにいると、こんな考えがよぎったりするわけです。

「これほど愛してあげようと思っているんだけど、ぜんぜん、伝わっていないんだろうなぁ」、と。

で、ふと思うわけです。「私の人生で、いまの私と同じように、私のことを一生懸命、愛してくれたにもかかわらず、その愛を私がまったく受け取っていなかった、ということはなかっただろうか‥‥？」と。

すると、それはもう、ものすごく多くの顔が思い浮かぶわけです。
で、「そういえば、あれだけお世話になったにもかかわらず、悪い態度をとっていたなぁ」などと‥‥。

そして、いまさらながら、その人たちの愛情を受け取り、感謝していると、心が満たされ、気分がよくなってきます。

このへんまでくると、「あの人のクレーム処理をさせてもらったことで、とてもいいプレゼントをいただけたなぁ」などと心から感謝できるようになるのです。

すべてがすべてうまくいくわけではありません。

心理学にはさまざまな考え方や方法論がありますが、その一つに”プロセス指向”と呼ばれるものがあります。

“プロセス指向”の心理学では、「あなたが人生で体験するすべてのことは、あなたが成長するために起こっていることです。

その出来事から学ぶことができれば、あなたはより大きな愛になれますよ」という考え方をします。

ま、言うは易しで、地獄のようなキビしい教えなんですが‥‥。

たとえば、みなさんの中にも、いくつかの恋愛をしてきた中で、とんでもない彼(彼女)に出会ったとか、その彼(彼女)からとんでもないことをされたといった経験のある人は少なくないのではないでしょうか？

そんなときは、一方的にその彼(彼女)のせいにしてしまいがちですが、あなたはとても大事なことを一つ忘れています。

「なぜ、あんな人を、好きになってしまったのか‥‥？」

この彼(彼女)とのことからしっかり学んでおかなければ、また同じようにあなたを利用しようとする人に捕まってしまわないともかぎりません。

私の知るかぎりでは、パートナーの真実の姿を見ようとするのではなく、自分の理想をパートナーに押しつけようとする傾向の強い人ほど、そのような彼(彼女)に出会ってしまうことが多いようです。

「きっと、この人は私の王子様だわ！」などと思い込んでしまう傾向が強い人ほど、王子様の仮面をかぶったオオカミにだまされてしまいやすいようなのです。

しかしながら、どのような出来事も、あなたにとっては大切なレッスンになります。

自分を責めたり、彼(彼女)を責めたりするよりも、「私はこの出来事から、いったいなにを学べばよいのだろう？」と、とにかく一度、自分に聞いてみてください。

すると、素晴らしいインスピレーションがあなたのもとを訪れるかもしれないのです。

では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに！！

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この記事を書いたカウンセラー