涙もろい人の心理 ~我慢を手放そう~

涙もろいのは、あなたが頑張っている証なのです。

今回は涙もろい人の心理について解説させて頂きます。
涙もろい方は、ご自身を弱いと否定をしてしまいがちですが、決して弱くはないのです。
涙もろくなるのには原因があります。その原因をきちんと把握し、長所もあることを知れば、涙もろさを恥ずかしいと思わなくなるでしょう。
その涙をどう活かすかがポイントです。

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●涙もろさの原因

今回は涙もろい人の心理について解説させて頂きます。

あなたの周りにこのような人はいませんか?
映画やドラマを観て涙、オリンピックの名場面を観て涙、友人の苦労話に涙、道端でおばあちゃんと孫の微笑ましい姿を見ては涙。

それだけ涙を流すのは、心が動いている証です。でも、そのことを恥ずかしいと思う方も結構いるようなのです。

どうしてでしょうか?

それは、私たち日本人の心の中には相手に心配をかけないよう、人前では涙を見せず、影でこっそりなく方が良いという美学があるからかもしれません。
でも、人前では泣くのは、恥ずかしいことでしょうか?

●恥じることはない

涙もろさを恥じることはないと思います。涙が出るのは、それだけ「感情が動いている」ということです。

そのような方達の長所をいくつか挙げてみます。

・周りの気持ちに反応できる

感受性がつよく繊細なため、周りの気持ちに共感し、速やかに反応することができます。

・表現として分かりやすい

そして、周りからすると、涙もろい人の反応はとても分かりやすいのです。

悲しい時に泣く
悔しい時に泣く
感動して涙ぐむ
誰かを思い、涙を流す
嬉し涙が出てくる

その時の気持ちを素直に表現するため、周りの人は涙もろい人の気持ちを理解しやすくなります。
すると、その人に対してどのように接すればいいかが見えてきます。

それは双方にとって、コミュニケーションがしやすくなるのです。

●我慢している

ただ、涙もろい人の欠点は自身を「ココロが弱い」と思っていることです。

すぐに泣いてしまう私は心が不安定なのだろうか?
男性なら、自分は弱々しくうつっているのではないか?
と気にしている方も多いようです。

そのような方にお伝えしたいのは「あなたは決して弱い訳ではありませんよ」と言うことです。
弱いのではなく、たくさん我慢をしているのです。日々の生活の中で緊張状態が続いているのです。

普段、あまり泣かない方でも、泣いてスッキリしたという経験をお持ちではないでしょうか?

泣くと自然と力が抜け、精神的にもリラックスできます。
心が浄化されていくように感じ、軽やかな気持ちになります。

そう考えると、涙もろい方というのは、ご自身を守るために無意識に涙を流しているのかもしれません。

だから、決して、涙もろいことは欠点ではないのです。
むしろ、普段頑張っている証なのだと思います。

ギリギリのところでなんとか踏ん張っている。そのような状況では、たとえ小さな刺激でも反応してしまうものです。
そのひとつの表現が涙を流すことなのだと思います。

涙は「無言のSOS」なのかもしれませんね。

●我慢しない

でも、あまりにも涙もろいと、それはそれで大変でしょう。
そのような方にまず、お伝えしたいのは「ガマンし過ぎないでくださいね」ということ。

・ひとりでやろうとしない
涙もろい方は気を使い過ぎたり、ひとりで頑張ろうとする傾向が見受けられます。

もちろん、自立して頑張るのはとても大事です。
でも、たまには誰かに頼ってみませんか?
誰かに頼り、それを受け止めてもらえた時、張り詰めていた緊張が解けるでしょう。
ご自身を緩い環境におくことで、張り詰めた状態から脱け出せ、外的刺激に対して過剰反応しなくなるでしょう。

・リラックスできる時間・ものを見つける
そして、あなたがリラックスできるものを見つけましょう。

トレッキングやヨガなど身体を動かしてもいいですし、少量であればお酒を飲んでリラックスするのもいいでしょう。
他にも、映画を観る、温泉に入る、田舎のお祭に行くなど、あなたのココロが和み、喜ぶ時間を意識して持つようにしましょう。

あなたの心が緩む時間をたくさん取ることで、力が抜け、おのずと涙を流す回数も減ってくるでしょう。

●特性を活かし、発揮する

そして、その感受性のつよさを活かしましょう。
感受性がつよいということは、共感能力も高いと言えるでしょう。

そのような方は、感情のリーダーシップを発揮することができるのです。

たとえば、そのような方が上司になり、部下や後輩が意見を言ってきたとしましょう。
その時、涙もろい方は相手の気持ちを察することができるので、頭ごなしに意見を抑えつけたりせず、部下の話を聞き、受け止めた上で様々なパターンで助言、サポートすることができるのです。

涙もろさを否定せず、「頑張っている証」なのだとご自身を認めてあげましょう。
そして、涙をパワーに変えることが出来たなら、その涙はとても尊いと思います。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中