仕事で成功することや、成果を挙げることに取り組んでいるとき、
ついついないがしろにしてしまいがちな「オンオフの切り替え」。
勤勉な方ほど「オン」の質を上げることばかりに気をとられ、エネルギーを注いでしまいがちですが、
実はオフもオンと同じぐらい大切なものであり、切っては切れない関係性にあるのをご存知でしょうか?
とくに「努力しているのに成果が伴わない」と感じていらっしゃる方は「オフ」の質を上げることが急務です。
でも、効果的なオフを取ることってとても難しいんですよ。
ですから私たち心理カウンセラーも、ビジネスのご相談のカウンセリングの中で
「オフの質を上げるご提案」をさせていただくことが多いんですね。
今日は「心理カウンセラー視点」で、オンオフの重要性と、
効果的なオフの取り方のご提案をいたします。
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オンとは?オフとは?
「オン」とはいわゆる「仕事モード」・・・大雑把に言ってしまうと「思考」がバリバリ働いている状態、です。
仕事を効率的にまわしていくには、どうしたらいいだろう?ミスはないか?
取引先や周りへの指示出しなどなど・・・・仕事中って、基本的には「考えて」いる時間が多いと思うんですね。
「脳」はフル稼働でいい緊張状態。気もピーンとはっています。
仕事中にオンモードになれないと、だらだらとしてしまったり、集中できなかったりしますから、
オンモードになれることはいいことなのですが
オンばかりが続いているとだんだん疲れてきちゃうんですね。
心に余裕もなくなってくるので、怒りやすくなったりミスを連発してしまったりします。
それでも「頑張らなきゃ」「休めている時間はない」とオンモードを続けていくとどうなるかといいますと・・
体や心は私たちの生命を守るために、無理やり「オフモード」にしようとします。
仕事中に、なんだか集中できなくなってきたり。眠くなってきたり。
体の動きが鈍くなってきたり。朝が起きれなくなってきたり・・・
「思考」を休めよう「緊張を緩めよう」としてくれるわけです。
それでも、心や体の声を無視し続けた場合・・大きな病気になってしまったりして
「強制的に休まざるを得ないような状況」を課してしまうことも、少なくありません。
この状態まで来てようやく「あ、もしかしたらヤバイかも!」とカウンセリングに駆け込まれる方も多いんですよ^^;
ですから、オンとオフのバランスというのは
「継続的な成功や成果」を手にするために、とてもとても重要なことなのですね。
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とはいえ、オフモードってけっこう難しいんですよね。
たとえば、お家に仕事を持ち帰ってしまう、といった実務的なものだけではなく
私たちは、無自覚に「オンモードのままオフの時間を過ごしている」ことって本当に多いのです。
休んでいるはずなのに、なんだかスッキリしない・・という自覚がある方も多いはず。
「職場の対人関係についてクヨクヨ悩んでしまう」
「仕事でしてしまった失敗について、自分を責め続けてしまう」
「私生活でも、やらなきゃいけないことに追われている」
「何でも完璧にやらないときがすまない」
「プライベートな人付き合いでも、気を使っている」
あなたは、こういうパターンをお持ちではありませんか?
この状態って実は「思考がフル回転」しているんですね。
こういう「オンモード」のままオフの時間を過ごしていても、あまり、心や体は休まりません。
つまり、何をやるか?どれだけ休むか?ということよりも、
「思考」や「緊張状態」をいかに緩めるか?が、オフモードのキーになるんですね。
オフが大切なんだ、ということが分かるだけでも質が変わってくることが多いですが、
最後に、オフの方法をいくつかご紹介しておきますね。ご自身に合うものを試していただけたらと思います。
ちなみに、オフモードの一番のポイントなのは
「思考(やらなきゃいけないこと)ではなく、心が喜ぶことを取り入れること」です!
1:温泉やマッサージなど、リラクゼーションを取り入れる。
2:大好物の食べ物や、温かい飲み物を飲む。
3:生活圏外の場所に出向いてみる。
4:寝具を心地よいものに変える(眠りの質を上げることで、思考を休め、感情の整理を促します)
5:あえてたのしい運動を取り入れて、汗を流す
(体に意識を向けることにより、思考を休めることが出来ます。
また、筋肉を動かすことで緊張状態を緩める効果が期待できます)
6:気を許せる人と話をする。不安や悩みを相談する。
7:心が動く映画や本、音楽を聴いて感情を動かす。
とくに6,7はおすすめですね。なぜかといいますと「思考」の反対は「感情」。
「自分の本当の感情」に意識を向けてあげることができると「思考」とのバランスが取れてくるからです。
カウンセリングもぜひ、上手に活用くださいね。
参考になれば幸いです。