浮気の心理学~不足原則~

「浮気なんて許せない!」「どうしていつも三角関係なの?」そこには、大きな秘密が隠れています。

今回は大阪府の里美さん(31歳・主婦)からリクエストを頂戴しました。
どうもありがとうございます。

「先日は個人カウンセリングでお世話になりました。あのとき教えていただいた浮気の心理について、もう一度教えていただけたらと思います。覚えが悪くてすいません。あれ以来、主人の浮気もまったくではありませんが少し理解できるようになり、私もより女を磨くという目標を手に入れることができました。ありがとうございました。でも、くじけそうになることも多く、また近いうちにお願いします。」
(メールの本文は里美さんの許可を頂いて編集しています)

さて、ご主人や彼の浮気、あるいは逆に奥さんや彼女の浮気に悩まされている人は多くいらっしゃいます。
仮にご主人が浮気をしているとすると、悪いのは旦那の方で、奥さんの方は世間的には被害者となり、同情されたり、味方となってくれる人も多く、自分の問題としてなかなか捉えることができません。

そうすると周りの人と合わせてご主人を攻撃してしまうことになりますね。
でも、そうしてみたところでご主人はあなたの元に戻ってくるかというと、ほとんどそんなことはありません。ますますあなたから逃げて、ある日突然離婚届が・・・なんてことにもなりかねなくなります。

確かにあなたは正しく、味方も多いのですが、決して幸せではないんです。
ですから、ご主人を悪いと決めてつけて攻撃するよりも、それを自分の問題と捉え向き合っていくほうがはるかに幸せを手に入れられる確率は高くなります。
そこでは私たちは「正しさ」よりも「幸せ」を選ぶことをお勧めしているんです。

また、最近のカウンセリング事情によれば、特に欧米では、ご主人の浮気を相談しに来た奥さんに対して、カウンセラーは必ず「なんでそんなになるまでご主人を放っておいたのですか?」と聞くそうです。ご主人を責める前に、「浮気をさせた」奥さん自身にも責任を求めるスタイルが主流になってきています。

さて、浮気の多くは「不足原則」に原因を求めることができます。
奥さんや彼女からもらえないものを他の女性からもらおうとする心理です。

例えば、新鮮さ。長年連れ添った奥さんとは酸いも甘いも知ってしまい、新たな発見や刺激といったものが得られにくくなります。でも、僕たちは人間である以上「退屈」をもっとも嫌います。「マンネリ」も同じ。飽きてしまうと新しいものが欲しくなるわけです。

また、女性としての魅力も原因の多くにあります。結婚して子どもができたり、家庭の主婦として収まってしまうと一人の女性というよりは、家族やお母さんのような存在としてご主人の目に映るようになります。
そうすると、心理的に「恋人」が欲しくなり、家の外にそれを求めるようになります。

これと似たものに若さを求めるケースもあります。おばさんになってきた妻よりも、若いぴちぴちした女性の方へ目が行ってしまうケースです。援助交際なんかはまさしくこの心理が働いていると思われます。

それから、奥さんが子育てに夢中になっている間に、ご主人が寂しさを感じ、それを外で紛らわそうと別の女性を作るケースも多いですね。逆に、仕事に夢中になっているご主人にかまってもらえない寂しさから男性を求めるケースも同様に多くあります。

その他にも、ご主人との間のセックスレスが浮気を作ることもありますし、これらの例は全部不足原則からきています具体例は枚挙にいとまがありません。

こういう場合は確かにご主人の人間としての未熟さも大きな原因となっていることは確かですが、そこを責めても問題解決にはなりませんので、自分自身を変えていくことを僕たちは提案しています。

どのように変えていくかというと、実はそのヒントはその浮気相手の女性が教えてくれるわけです。
そこで「へ!?あの憎い女から学べ?ふん。いやだね」と思うあなたは正しい(笑)
でも、それでは問題解決になりませんから、その嫌な気持ちを感じつつも、現実に向き合ってみる必要があります。

もし、彼がその浮気相手の女性に「安らぎ」を求めていることが分かったとします。
ということは、あなたがどういうつもりであっても、ご主人はあなたから安らぎをもらってないという主張と捉えることができるわけです。ならば、あなたはご主人に安らぎを与えることができれば、ご主人はその女性からもらう必要がなくなり、浮気は自然消滅します。

また、もしご主人が浮気相手に若さを求めているとします。「私だってもういい年なんだから、いまさら若さなんて無理だわ」って多くの方は思われます。でも、そうおっしゃる方は自分の美しさや若々しさに対して、ほとんど努力をしていないのも現実です。
30歳には30歳の、40歳には40歳の魅力があります。大人としての成熟さ、懐の深さ、愛情深さ、そして、色気などまだまだ磨きをかけられる要素はたくさんあります。
最近では「もう50歳ですって?まだ50歳よ」って化粧品のCMも流れていますが、まさにそのとおり。あなたが「私はもうおばちゃんだから」と思った瞬間にある意味女を手放してしまうのかもしれません。それはとてももったいないと思います。
また若さが象徴するのは「元気のよさ」「明るさ」のような要素です。
それならば、年齢に関係なく提供しつづけることができます。

では、どうしたらこの不足原則に陥らずに済むか?というと、あなたが常に変化し、成長し、魅力的でい続けようとすることです。
先にも述べましたが、僕たちはみんな退屈やマンネリが大っ嫌いです。
でも、疲れていたり、諦めがあったり、慢心していると必ず停滞してしまいます。
ですから、常々そんな心のケアをしつつ、新しい目標に向かってチャレンジし、自分を磨いていくことが大切になってきます。

そして、そんなチャレンジを繰り返せば繰り返すほど、人間として自信を深めることができます。そんなあなたに対しても浮気をするようなご主人だとしたら、きっとそのときには冷静にご主人を手放す選択もできるかもしれません。

年齢を重ねると体力の衰えなどから新しいことにチャレンジすることに自然と恐れを抱くようになります。でも、その恐れに向き合っていくことが自分自身を新鮮に、元気に保つコツともいえるのです。

あなたがいつも魅力的でいればいるほど、ご主人はあなたを愛することで精一杯となり、浮気をする必要が無くなってしまうわけですね。

どんな風に魅力的になればいいのか、また、ご主人や彼が何を求めて浮気しているのかは僕たちがいつでも一緒に考えさせていただきます。
まずは、魅力的になりたい、と思うことからはじめましょう。

この内容についてみんみんさんからご質問を頂きました。どうもありがとうございます。

Q.『不足原則についてはよくわかりましたし、若さやかわいさ、安らぎなどを与えられるようになれればいいなと思います。
でも、「飽きないためにはどうすればいいか」がわかりません。もちろん常に自分が変化していけばいいのはわかるんですが、あるとき「変わろう」と思って変わるものなのかな? 「そろそろこんな自分にも飽きてきたな」と思って変わればいいのかな、などと、ちょっとイメージを掴みあぐねています。』

A.いい質問ですね。どうもありがとう。

飽きない、飽きさせないためには自分自身が常に変化することが一番大切なのですが、どんな風に変わるか?ってのがとても大切ですよね。
変わろうったって、より悪くなってしまっては飽きられるどころか魅力を失ってしまいます。

「こんな自分になりたい」「あんな人みたいになりたい」っていう目標を持って、チャレンジしつづけることが大切かなと思っています。

今の自分を変えるには、そのテーマにもよりけりですが新しい自分が定着するまで少なくとも3ヶ月はかかります。通常は半年から1年、テーマによっては数年に及ぶこともあります。

その間は自分のペースでチャレンジしつづけるわけですが、そのチャレンジしているっていう姿勢が魅力やイキイキさを作り出します。
実はこれが一番大きな狙いでもあります。

何かにチャレンジしてる人って輝いているでしょう?
その新しい自分に彼が惚れなおすのももちろんですが、そのプロセスで出てきた魅力やイキイキさに彼が魅了されるんです。

ちなみにチャレンジと頑張るってのは似てるようで微妙に違います。
チャレンジっていうのは、頑張るときに頑張って、しんどいきには無理しないってスタイルと解釈してください。楽に楽しんでやらなきゃ魅力は出てきません。
無理せず、ベストを尽くすことが大切です。
ある人にとっては「休む」ことがチャレンジになることもあります。

そして、このチャレンジで得られるのは魅力だけではありません。
自信や成長や色んなものが手に入ります。

(根本裕幸)

この記事を書いたカウンセラー

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