親密になることに対して潜在的な恐れをもっていることが多いんです。その対処方法をエクササイズと共にお送りします。
癒しの特効薬は『愛と親密感』
私達は多かれ少なかれ何らかの傷や痛みといったものを持っています、大好きだった人にふられちゃったという失恋の傷を持っていたり、会社や友達関係で人間関係が上手くいかなかった時は失敗感から自身を失くしてしまったり、両親と仲があまりよくなくない人は両親を嫌っている自分に罪悪感をもっていたり、人は多かれ少なかれ痛みや傷をもっています。
私達の持っている痛みと傷は突き詰めて行くと愛情や親密感の不足から起こります。
失恋なんかは、わかりやすい例ですよね。
彼(彼女)が私のことを十分愛してくれなかった。彼(彼女)が私の愛を受け取ってくれなかった。というのが失恋ですね。
恋人関係で人間関係が親密でとても仲が良かった場合は、恋人関係が上手くいかないという問題は起こりませんね。
会社や友達関係で人間関係が親密でとても仲が良かった場合は、会社で人間関係が上手くいかない、友達と人間関係が上手くいかないという問題は起こりませんね。
このように親密感不足から問題ができることって本当に多いんです。
親密感は英語で”Intimacy”といいます。これはラテン語の”in”と”timer”からきているそうです。
“in”と”timer”とは、『恐れない』という意味です。
私達は親密になることにたいして潜在意識的に恐れをもっていることが多いです。
だから恋愛でも、付き合ってすぐのころは親密になっていく途中の過程で「本当の自分を知られると嫌われちゃうんじゃないの?」とか「親密になってパートナーを信用して、もっともと好きになっていったら、嫌われたり別れの時があまりにも傷つくからそれならあまり親密にならないでおこう」と親密になっていくことに潜在意識がブレーキをかけてしまうことが多いです。
もっと仲良くなりたいと思っているのに素直になれない、自分の正直な気持ちをだすのが怖い、親密になるにつれ相手のことが嫌いになってしまう、自分のことを知られるのが嫌いだから人と離れる、という心当たりのある方は、この親密感への恐れがでていると可能性が大きいです。親密感は欲しいけど欲しくない状態になるわけですね。
これは過去に親密な関係であった、お父さんやお母さんの関係で傷ついたことがあるので、
また誰かとの親密な関係になると傷つくじゃないかという恐れが出てきてしまうからなんですね。
赤ちゃんの頃や、幼い頃ってお父さんやお母さんにべったりくっついているような親密な関係の時が私達にはあったと思います。
何をやっても褒められたし、愛してもらえた時があったと思うんですね。
しかし、ある時期から怒られることや褒めてもらえないことが多くなってきます、
それは、ただのシツケだったのかもしれません、だけど子供にはそう思えないんですよね、
怒られちゃっただとか、私のこと前より好きじゃなくなったのかなと思ってしまい傷ついてしまうわけですね
多かれ少なかれこれは全員にあると思います。
もっとつっこんで言えばお父さんやお母さんとの関係で親密感に関して傷ついた分だけ、もう誰かとの関係で傷つかないように一人でがんばる、一人でなんとかしようと自立するので、自立すると”一人で・・・・”とか”自分で・・・・”とかになってしまうんですね。
そうすると”誰かと・・・・”というのが少なくなってくるので、誰かと関係で得られる親密感から遠ざかりがちになってしまうんですね。
親密感に傷ついた経験から自立してがんばってきたけどパートナーシップや対人関係では親密になる恐れがある為に上手くいかない。
“じゃあどうしたらいいの?”という疑問が出てきますね。
この傷が癒されると親密になる恐れがでずに済むわけです。
愛情や親密感が薄れていくように感じて傷ついていったわけですから、逆説的に考えるとこの傷は愛情や親密感があると癒されるわけです。
そうです、私達の傷や痛みの特効薬は『愛と親密感』なんですね。
親密な関係を作っていきたいと意思を持つことが大事になってきます。
この意思を持つことで親密感への恐れに立ち向かっていくことができますし、本当に親密な関係を作っていくこともできます。
そうしていくことで、親密感を感じることができます。
親密感を感じると傷や痛みも癒されていき、より良いパートナーシップ関係を築けていけたり、人間関係も良くなっていくわけですね。
僕達がセラピーを行う時もこの愛情や親密感を感じるチューナーの感度が上がるように、心がもっと親密感を受け取れるよう状態に成長するようにセラピーを行っていくことが多いです。
あのすばらしい親密感をもう一度・・・???
頼りがいがあるタイプの人や、結構しっかりしているタイプの人や、姉御肌のタイプ、自立しているタイプの人、親密感に慣れていない人がパートナーシップを持ってパートナー(恋人)と2人きりになると、急に赤ちゃんのような言葉を使うことがあります。
「○○ちゃん、もっと僕に優しくしてくだちゃい」
「今日は元気でしゅか?」
「今なにしてまちゅか?」
「だっこしてほしいでちゅ」
「さみしかったでしゅ」
こんな感じの言葉を使う時があるんですね、これは親密感というものに慣れていない為におこります。
パートナーとの関係ではお友達や、仕事仲間以上に親密な関係になっていきます。
しかし、親密感になれていないのでどう接していいのかがわかりません。
“パートナーみたいにいちゃいちゃできたり、べっとりくっつくことができたり、親密感を感じることができた時ってどんな時だったろう?”と心は思います。
みなさんどんな時だった思いますか?
そう、こんなに親密感を感じられる人間関係は、子供時代お母さんやお父さんが大好きだった子供時代なんですね。
そうして、心は”親密感を感じる相手への接し方はあの時代の接し方をしたらいいんだな”と思うわけです。そして赤ちゃんモードに突入してしまうんですね。
これは、親密感というものに慣れていないので、大人としての親密感の接し方が解らない為赤ちゃんモードになるんですね。
こういう場合は親密な関係に慣れ親しんで、大人としての親密感の接し方を学ぶ必要があります。
そうしないと90歳くらいのおじいちゃんや、おばあちゃんになっても、「優しく頭なでなでしてくだちゃい」といい続けることになりますからね。(^_^;)
親密感に慣れ親しむエクササイズ
親密感に慣れ親しむ為の簡単なエクササイズを紹介しますね。
エクササイズの目的は親密感に慣れ親しむことで親密感への恐れをなくしていき、親密感を受け取ることができる心に成長していくことです。
また、慣れ親しむことで大人として親密感と接していけるようになるでしょう。
1・パートナーやお友達や両親に親密な雰囲気を作ろうと心がけてみましょう。
親密な関係を作ろうという意思が、親密な関係への扉を開きます。
2・手で触れてみましょう。
握手をしたり、手で触れたり、肩に手をおいたり、頭をなでたり、抱き合ったり、マッサージをしてあげたり、
してみましょう。
手から伝わる温もりを感じたり、繋がっている感じを感じてみましょう。
直接触れることでより親密感をより感じることができます。
《注意》見ず知らずにの人に親密感を作ろうといきなり抱きしめたりすると痴漢行為やセクハラで訴えられますから相手は選びましょうね(笑)