「分かってほしいという気持ちがつよくてツラい」というご相談をうけました。私達は、自分の気持ちを相手に理解してもらいたいという欲求があるようです。
それがパートナーや大切に思う相手なら、なおさらです。100%、自身の気持ちを分かってほしいという思いがつよくなり過ぎ、そのような状況を手に入れることが出来なければ、不安を感じます。
それを通り越すと、怒りさえ、おぼえることもあるようです。でも、それではあなたの気持ちは相手の態度に振り回されてしまいます。
そのような時の抜け道は、「相手のちょっとした優しさや思いやりに目を向けてみること」です。そこに気付ければ、与えてもらえないという思いから、こんなにも与えてもらっていたのだということに気付くことができ、心に平和が訪れます。
◎リクエストを頂きました◎
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私は“分かって欲しい”がとても強いです。
年齢を重ねるごとに、友達や職場の人には一歩置いて諦める事もできるようになってきましたが、彼氏・好きな人には、自分の話や気持ちは、寸分違わず分かって貰いたい。
少しでも分かって貰えなかったら、物凄く嫌だし怒るし、別れてからも長く根に持ちます。許せません。
相手は、分かってくれようとした事も多々あったし、優しいタイプの人ばかり好きになります。それでも、ほんの少しでも分かって貰えない事があるとダメです。
こんな状態から脱するためのカギは何なんでしょうか?
(一部、頂いた内容を編集させて頂きました)
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誰もが自分のことを理解してもらいたい
大切な人に自分の気持ちを100%分かってほしいし、理解してもらいたい。
自分のことをパーフェクトに愛してもらいたいし、どんな時でも共感してほしい。
そのような気持ちを、どなたもお持ちではないでしょうか。
カレやカノジョ、夫や妻など、愛する人にあなたの気持ちを寸分違わず、分かってもらえたなら、「この人は、私(自分)のことを理解してくれている・愛してもらえている」と思えるでしょう。
でも、なかなかそんな相手は見つかりませんよね(><)
あなたが落ち込んでいて、元気がないから、黙っているのに 「何、ボーッとしているんだよ」
本当はツラくて、助けてほしいのに 「それくらい、自分で出来るだろ」
もう頑張れないのに 「楽勝だよね。もっと、頑張ってね」
そんな言葉を掛けられたなら、その相手を、ど突きたくなりますよね(笑)(^^)
そう、人のココロは分かるようで、なかなか読めないものなんです。
そして、分かってもらえない(><)
そうお伝えすると、ガッカリさせてしまうかもしれませんね。
でも、あなた自身のことを考えてみてください。あなたは相手の気持ちを100%理解できますか?
24時間、365日、コンビニエンスストアのようにパートナーを温かく迎えることができますか?
それは、かなり難しいことだと思います。
それくらい、人の気持ちを常時、分かってあげるのは難しいことなんですよね。
ただ、ご相談者の方は
> 一歩、置いて諦めることもできるようになってきました。
このように心掛け、求めすぎないようにと努力をされています。本当はご自身の気持ちを分かってほしいのに、その気持ちをセーブし、耐えている。
相手の状況を理解しよう。相手に負担をかけすぎない様にしようという優しさをお持ちです。
とても、苦しいのに相手を理解しようとされています。
そのような方には、大切な人と気持ちが通じ合っていてほしいなと心から願っております。
分かってもらえないのなら、コミュニケーションをしてみましょう
先程もお伝えしましたが、私達は相手の気持ちを100%理解することは不可能というか、難しいですよね。
だからこそ、大事なのが「コミュニケーション」なのです。
私達、人間は喋れます。それは他の動物と大きく異なる点なんですよね。
だから、その武器を存分に発揮しましょう。
「私は、今、こんな気持ちなんだ」
「僕は、これから、こうしたいんだ」
「私は、こんな言葉に優しさや思いやりを感じるんだ」
「私は、こうしてもらえると幸せなんだ」
「俺は、こうやって接してもらえると勇気付けられるよ」
できれば、もっと具体的にあなたの気持ちを大切な人に伝えてみましょう。
もちろん、最初からあなたのことを100%理解はしてくれないかもしれません。
でも、諦めずに伝えていくと、必ず、相手にも伝わっていきます。
そのようにあなたの価値観を相手に優しく伝えていきましょう。その時のコツは怒るのではなく、「優しく」です。
相手の5%の優しさを感じてみる
人というのは、一度求め出すと「もっと、もっと」となりやすいようです。
例え、相手があなたのことを95%理解してくれていても、残りの5%が気になり、不平不満をぶつけてしまうなんてこともザラです。
でも、それでは、相手はいくらあなたに尽くしても満足してもらえないと感じ、自信を失くしてしまったり、もうダメだと無気力になってしまうかもしれません。
そんな時に、大切なのは「相手の優しさを感じること」です。
カレは仕事で忙しいのに、メールをくれた。
その文章が例え、たった1行の短い文章だったとしても「夜中まで仕事をしている合間にメールをくれたんだな」
デートのとき、疲れていると言いながら、私の荷物を持ってくれた。
「重たいのに、私を気遣ってくれたんだな」
そこに気付けたら、あなたはカレの優しさに触れることができます。
それが「相手の好意を受け取る」ということなんです。
そして、その時に感じたカレの優しさ、思いやりであなたの胸はあったかくなるでしょう。そして、カレに愛されていると感じることができるのです。
「100%分かってほしい」という気持ちよりも、「5%の優しさ」に気付けたなら、あなたの人生は大きく変わるでしょう。
もっともっとほしい、大切な人に完璧に愛してほしい。
そのお気持ちは、とてもよく分かります。
でも、あなたがその「5%の優しさ」に感謝をできたとき、穏やかで平和な未来が待っているでしょう。
(完)