カウンセリングサービスの、高塚早苗です。
下の娘は、浪人を経て、今年の春に、美大に合格しました。
幼い頃から、娘は、絵を描く事が、とても好きで、美大に、合格でき、親子共々、嬉しい気持ちで、今に至っています。
娘は、夢中になると、何時までも、絵を、描き続け、気が付くと、明け方近くなんて事は、よくありました。
絵を描くだけではなく、ゲームをしたり、漫画を、読んだり、自分のやりたい事に、関しては、1日24時間では、足りないと、娘は、ぼやいてもいました。
高校は、芸術科がある、実家からは、かなり遠い、公立の高校を、選択し、片道1時間半を、かけて通っていました。
芸術科に、入ると、娘と、同じように、絵を、描く事が、好きで、たまらない、そんなクラスメートばかりです。
娘より、絵を描く事が、好きで、尚且つ、絵を描く、才能がある、クラスメートが、大勢いました。
娘は、自分の現実を、突きつけられ、とても辛い気持ちを、抱え始めたようでした。
月に一度は、具合が悪くなり、1週間近く、学校に行けない、そんな生活を、卒業するまで、続けていました。
浪人して、美術の予備校に、通うようになっても、具合が悪くなる生活は、続きました。
美術の予備校は、自分よりも年上の人とも、一緒に勉強するので、自分の実力を、更に、突きつけられているようでした。
絵の事が、よくわからない私に、娘は
「ママに、絵の話をしても、わからないでしょ、だから、話しても意味がない、ママは、お金の、サポートだけ、してくれたらいいから」
そう、娘に、言われ続けました。
娘が、私に、助けを求めてくれない、私は、そのように思い、親として、無力感満載でした。
私が、出来る事は、駅までの、送迎と、お弁当を、作る事くらいで、とても、寂しい、悲しい思いでした。
娘が、一人で悩みを、抱えていたかというと、そうではありません。
友達や、先生、講師、先輩の方に、相談は、していたのです。
娘は、どうしたら、自分の、満足する絵が、描けるか、悩み、苦しんでいました。
でも、その苦しみを、私に、分かち合わせてもらえない、私の、寂しさや、悲しみが、ありました。
助けたいのに、助けられない気持ち、それは「罪悪感」です。
娘は、美大の、受験の前日も、腹痛を、訴えて、寝込んでいました。
受験の為に、必要なものを、買いに行き、受験に、備えて、前泊する為の、準備が、出来ていない、私は、もう焦りました。
私は、どうする事も出来ずに、焦る気持ちが、膨らんでいき、どうにかしたい、どうにかせねばと、娘に、対する思いは、募るばかりでした。
そこで、私が、考えた作戦は、お笑いの録画した、TV番組を、私が、見るという事でした。
娘は、プレッシャーに、押しつぶされているかも、不安、焦り、いろいろな思いを抱えているかも。
励ます事は、娘の辛い気持ちに、反する、何故なら、娘は、励ましを、嫌うから。
ならば、笑という魔法で、心を軽くしてみよう、私一人では、無理でも、誰かの、力を借りみたら、何か動き出すかもしれないと、私は、思いました。
私が、笑っていると、家の雰囲気が、明るい感じに、なっていったように、私は、思いました。
すると、娘が、出かける支度を、し始めました。
良かった!と、心の中で、私は、小躍りしていましたが、あまり騒ぐと、又、娘に、呆れられるので、必死に、冷静を、保っていました。
おそらく、顔はニヤケ、心が、小躍りしている、私の気持ちは、娘の心に、バレバレだったかもしれません。
その後、無事、受験を、終え、晴れて合格し、今に至っています。
どうすべきか、悩む時、一人で抱え込んで、しまいがちではあると、思いますが、誰かの力を、借りようと思うと、道が、開けていくように、私は、思います。
はらはら、ドキドキして、幾度となく、絶望し、喜び、忙しい母娘で、あった事は、間違いありません。
娘が、好きな事に、没頭する度に、私は、凄い、不安を感じ、心配する気持ちが、強くありました。
これからは、娘の、人生のサポートを、心配という形ではなく、信頼という形で、していきたいと、切に、思っています。
最後まで、お読みくださりまして、ありがとうございます。