人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開く心理学(1)〜最初のステップは「心に余裕を持たせてあげる」こと〜

閉塞感を抜け出す最初のステップは「心に余裕を持たせてあげる」こと

人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開くための心理学について4回しリーズでお届けする連載です。
行き詰まりや問題から抜け出す方法とは、今までとは違った新しい視点を持つことです。
初回は、閉塞感を抜け出す最初のステップは「心に余裕を持たせてあげる」ことについてお伝えしていきます。

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「行き詰まりを感じる」「壁に当たっていて先に進めない感覚」「がんばってきたことに疲れてしまった」
こうした閉塞感は、新しいステージに進んでいく大きな壁に感じ、場合によっては燃え尽きてモチベーションが上がらなくなってしまいます。

閉塞感を抜け出したいと思っている時に大切なポイントは、「こうした悩みを持っているということは、あなたが閉塞感を抜け出して幸せになる意欲を持っていることに気づくこと。
あなたは抜け出して新しい扉を開けていく意欲があるから、悩み、抜け出す方法を探しているのです。

「夜明け前が一番暗い」という言葉があるように、新しいステージに進もうとしているからこそ壁を感じることも多いのです。

しかも、その扉は自然と開く自動扉のようなもの。
あなたが「頑丈で強固で自分の力では開かない扉」と思っているから開かないだけ、なんてことも多いのですね。

つまり、開かない扉だと思い込んでいるだけ、ということもあるということなのです。

もし、暗闇にいると感じること、大きな壁に当たって動けないと思うことが、自分の思い込みだとしたら。

その暗闇が目を閉じているだけだったとしたら、目を開ければ世界は違って見えます。
大きな壁を押してみる前に諦めていたとしたら、壁を押してみたらスッと開くかもしれません。

このように、行き詰まっている問題や状況が視点を変えることで違って見えるとしたら。

もしそうだとしたら「閉塞感は最初から存在していない」ということはできないでしょうか。

この違った視点で見ていくことが、閉塞感を抜け出す大きな力になります。

今回の連載記事では、閉塞感を抜け出すための視点について、4回シリーズでお伝えしていきます。

◇閉塞感を抜け出すために大切なことは、今の心の状態を知りそれに合った対処法を行うこと

閉塞感と一口に言っても、いろいろな種類、段階があります。
閉塞感を抜け出す方法も、それに合わせて変わってくるのですね。
自分の段階に合ったやり方でないと、抜け出していく効果がありません。
まずは、あなたの心がどんな状態なのかを知るところから始めてみてください。

また、今まで閉塞感を抜け出すために取り組んできた方にとっては、今までとは違ったアプローチやチャレンジが必要になってきているのかもしれません。
そんな視点で自分のことを振り返ってみましょう。

◇取り組む準備として「心に余裕があるか」を確認する

苦しみや悲しみが心に一杯に溜まってしまっている時は、閉塞感を抜け出す方法自体が使えない場合があります。
まずは、自分の心が苦しみや悲しみなどで一杯一杯になっていないかについて、思いを馳せてみましょう。
もし余裕がないと気づいたら、真っ先に取り組むべきは「自分の感情を外に向かって吐き出すことです。

<例>
なかなか婚活がうまくいかない中、素敵な人に出会えた。
なのに、途中で音信不通にされて振られてしまった
「せっかく良い出会いだと思ったのにどうして!」「私の何が悪かったの!」
「嫌ならちゃんと断って欲しかった」「音信不通にするなんてひどい!」

こんな風に心に積もったたくさんの思いを吐き出していくことが大切。
心に余裕がない時には、どんなに良い方法を聞いても、それを心の中にインプットする余裕がないので使うことができません。
そんな時は、自分の思いを吐き出して、聞いてもらったり、書き出したり、気分転換したり、休んだりする。可能なら誰かに寄り添ってもらいましょう。心に少しでも空間を作っていく必要があるんですね。

また、疲れている時、がんばりすぎた時も同じです。そんな時には休みましょう。
結果が出ないのは自分のがんばりが足らないからだ、と自分を責めて追い込むのは逆効果になる場合も多いのです。

心に余裕ができてきたら、行き詰まりを抜けていくための次のアプローチに移っていけます。

次回からは、閉塞感を抜け出すための視点についてお伝えしていきます。

>>>『人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開く心理学(2)〜抜け出すための新しい視点を持つ〜』へ続く

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。