人の目が気になる心理 ~ちょっとのことで傷つかない自分になる方法~

あなたはいったい「人からどう思われている」と想像しているのか?

人からどう思われているのか気にしたり、相手の言葉に敏感に反応したりして、ストレスを感じている人はいませんか?今回は「人の目が気になる心理」と「ちょっとのことで傷つかない自分になる方法」を考えていきます。

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◆それは人が思っているの?自分が思っているの?

では、もう少し具体的に考えてみましょう。あなたはいったい「人からどう思われている」と想像しているのでしょうか?思いつくままにいくつかあげてみてくださいね。

「ホントにつまらないヤツだな」「一緒にいても楽しくないよ」「何を考えているのかよくわからない人」「役に立たないヤツだな」「友達が少ないヤツ」「気が利かない人」「冷たい人ね」

…など。あげればきりがなくて、いくらでも思いつくかもしれませんね。「自分なんてダメなところばかりだよ…」とため息をついている人は、ぜひここから先を読んでいただきたいのです。

それらの言葉が胸にグサッときたり、心がザワザワとしたり、チクチクと気になったりするのならば、あなた自身があなたのことを“そういう人間なのではないか”と思っているのかもしれません。つまりは他ならぬあなた自身が「お前はそういうヤツだよな」と思っているのです。

「そんなことないよ。私はこの言葉を他の人からも言われたことがあるんだ!」という人もいるはずで、とても嫌な思いをして傷ついた人もいるでしょう。でも、「そのとおりだ」と捉えたからこそ傷ついたはずなのです。

人が心に傷を負うのは、自分のことを責めている時。自分がなんとも思っていないことを他の人から言われても傷つかないというのが心理学の見方でもあるのです。

たとえば、私の夫は30歳頃からたくさんの白髪があり、いわゆる若白髪です。そんな夫に「あなたは白髪が多いですね」と言っても「ええ、これが自然ですから」とまったく傷つきません。本人はこれがいいと思っているので全く気にならないのです。

でも、同じことを妻である私が言われたら、「ああ、もう早く染めなきゃいけないわ」と気にして、すぐに美容院の予約をするでしょう。自分でも「最近、急に白髪が増えてイヤになっちゃうわ」と気にしているからですね。

人によって、気にしたり傷つく言葉は違います。それはその言葉を本人がどのように受け取るかによるのです。つまりは、心が傷つくときには、「やっぱりね。自分でも思っていたけど、あなたもそう思うわけね」と図星を指されたときが多いのです。

“もともと自分がそう思っていたことを人に言われたから傷つくんだ”という見方は、けっこうシビアな見方かもしれません。だとしたら、自分の見方次第によっては、ちょっとのことで傷つかない人にもなれるのです。

 

◆じつは自分がそういう人間だと思い込んでいる

ちょっとのことで傷つかない人になるためにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、「投影」という考え方が役に立ちます。投影は、「自分の考えていることや感じていることを外側の世界に映し出している」という考え方です。

わかりやすくいうと、「自分が見ている世界はすべて自分作り出している」「自分が見たいように見ている」ということ。投影は、外側に映し出している世界を通して「自分の心のなか」を知ることができる行為なのです。

さて、ここでもう一度思い出してみてくださいね。さきほどあなたいったい「人からどう思われている」と想像しましたか?…ええと、自分は本当につまらないヤツで、一緒にいても楽しくないヤツで、何を考えているのがわからないヤツで、役に立たないヤツで…。

自分で自分のことをダメだと思うから、相手も自分のことをダメだと思うだろう。自分の性格のここが許せないから、相手も許してくれないだろう。

つまりは、自分で自分をどう思っているのかを、相手に投影してしまうわけです。自分で自分を受け入れていない分だけ、相手も自分を受け入れてくれないように見えてしまう。

無意識的に「自分の心」を投影してしまうのですから、本人には自覚がないことがほとんど。そんな時には、自分を見る目を変えることで相手の目を変える、つまりは“投影する内容を変える”と効果的です。

 

◆ちょっとのことで傷つかない自分になる方法

自分を見る目を変えるには「リフレーミング」という方法があります。リフレーミングには「視点を変える」「別の枠組みで見直す」という意味があります。

自分自身はもちろんのこと、あなたのまわりの人に活用することもできます。一例をご紹介します。

  • つまらない:自分に嘘がつけない正直な人
  • 楽しくない:自分の世界を大切にしている素直な人
  • 何を考えているのかわからない:周りに流されず自分の意志で動く人
  • 役に立たない:自分にできることを精一杯にやっている人
  • 友達が少ない:うわべだけではない関係を望んでいる人
  • 気が利かない:自分らしく自由に生きている人
  • 冷たい人:冷静に物事判断をして事実を伝えようとする人
  • 飽きっぽい:次々と新しいことに挑戦するチャレンジャー
  • 自信がない:今に満足ができない向上心の高い人

もしあなたが人の目を気にしてしまうのならば、相手の気持ちをくみ取ることが上手くて深く物事を思う人なのです。

自分にダメ出しを続けていると「どう思われるか」の恐れがついてまわり、いつも誰かの言葉に傷つき続けることになります。それはしんどいですよね。

相手に気に入られるようにふるまうことよりも、自分を見る目を変えてみましょう。リフレーミングすることで自分を傷つけにくくするのです。

ぜひ実践して自分の世界を変えていきましょう。応援していますね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

失恋からの立ち直り、都合のいい女からの卒業、本気の婚活、浮気や離婚問題を乗り越える、夫婦関係の修復、離婚から再出発など、恋愛&男女関係の相談が多く、恋愛・結婚生活に悩む人の駆け込み相談所的な存在である。 30歳からのうまくいかない恋愛と40歳からのこじれた男女関係の解決を提供している。