パートナーシップは、対等な関係であると長続きする
こんにちは 平です。
「あなたと一緒にいるとき、パートナーはいつもどんな感情を感じているでしょう?」
これは、男女関係においてとても大事な心理法則の一つです。
私たちはパートナーといるとき、自分の感情のことばかり気にしていがちです。
しかし、大事なのは、パートナーであれ、誰であれ、あなたと一緒にいる人に、「楽しい、うれしい、おもしろい」などのポジティブな感情をたえず感じさせてあげることです。
それができたなら、あなたはきっと男性からも女性からもモテモテの人になることができるでしょう。
この話は、いままでも何度となく記事にしてきましたが、きょうはそれをもう少し詳しく掘り下げてお話したいと思います。
私たちの心の中には“男性性”と“女性性”があり、それぞれがあなたのものごとの見方を作っています。
たとえば、男性もバラの花を見てきれいだと感じたり、今日は素敵な一日だと思ったりするものです。こうした感性や感受性は、男性の中にある女性性によるものです。
一方、同じバラの花を見たとき、男性性は客観的かつリベラルな見方をします。
たとえば、「バラのどの成分が人の心に美しいと感じさせるのであろうか?」と考え、バラを切り刻み、顕微鏡でつぶさに観察するといったことをするわけです。
男性性は、「なにをすれば、彼女が喜ぶだろう」と考えることもあります。
また、女性の中にももちろん男性性はあり、「効率的に家事をこなすにはどうすればよいか」、「どこになにをしまうと取り出しやすいか」といったことでふだんから使われています。
さらに、男性性と女性性はこんなふうに考えてもよいかもしれません。
「男性性は、だれかを愛したり、だれかに与えるための力」、「女性性は、愛を感じたり、受け取るための力」というものです。
そして、男女とも、この2つをバランスよくもっていることが大切で、一方だけではうまくいきません。
たとえば、男性は女性にプレゼントをしたり、ご馳走したりするのが大好きです。
ところが、彼女がなにかを与えてくれようとしたとき、ついつい、「いいよ、いいよ、無理するなよ」などと言ってしまうことがありますよね。
これは、自分が彼女に迷惑をかけるのではないかという考えから起こることですが、見方を変えれば、彼女の愛を拒絶していることともいえます。
最初にお話しした、一緒にいる人にポジティブな感情を感じさせるという法則から考えると、あなたに愛を与えたいと思った彼女はあまりいい気分になれません。
こんなとき、あなたに受け取る力があり、「ほんとうにありがとう! うれしいよ」と言うだけで、パートナーをいい気分にしてあげることができます。
反対に、与えることはできても、受け取ることができなかったとしたら、パートナーはあなたの「役に立っている」とか「貢献できている」と感じることができないのです。
ところで、男性の中にはしばしば、若いわがままな愛人や、ペットのように一方的にかわいがることのできる恋人を求める人がいます。
が、このタイプの人は、一方で、母親のほうに無条件に自分のことを愛してくれる人を求めていることがあるようです。
“対等さ”というのですが、パートナーシップは、与えたり、受け取ったりということを相互に実践する関係でないと長続きしません。
職人さんの奥さんには、「この人、私がいないとなにもできなくて‥‥」というタイプの人がいます。
ご主人は腕のいい職人で稼ぎもいいのですが、それ以外はてんでダメで、家事も身のまわりのことも、一切、奥さんが仕切っているというパターンですね。
これも対等さの一例といえるでしょう。ご主人は、いっさいがっさい、奥さまに無防備に委ねているわけです。
「おまえになら、だまされようが、金を持ち逃げされようが本望だ」というぐらいの強い信頼関係で結ばれているわけです。
このぐらい完全に信頼されていると、人はその信頼を裏切りたいとは思わない‥‥。そんな関係性もあるわけです。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!