何かをしなければと気を使って疲れてしまうときの処方箋
話を盛り上げなければ、楽しいことを言わなければ、話題を提供しなければ、というような気の使い方をされる方ががいらっしゃいます。「○○しなければ」という気の使い方はつかれちゃいますね。それには心のどこかに恐れが隠れていることがあります。何かをしなければ居場所がないとか、何かをしなければ愛されないという恐れです。
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●“なければ”が心を疲れさす
気の使い方も様々で、人に嫌われないようにと気をつかう人もいれば、人に迷惑をかけないようにと気を使う人もいます。
色々な気の使い方がある中で、
話を盛り上げなければ、
楽しいことを言わなければ、
話題を提供しなければ、
というような気の使い方をされる方もいらっしゃいます。
話を盛り上げたい!
楽しくなるようなことを言いたい!
話題を提供したい!
そう思われる人がいると、その場の雰囲気が良くなったり、楽しい時間を過ごしたりできますね。
そのようなことを思うのは素敵なことだと思います。
だけど、
話を盛り上げなければ!
楽しいことを言わなければ!
話題を提供しなければ!
になってしまうと、
先ほどと似てるようで違うものになり、当の本人の心は疲れてしまいます。
このようなことを思ってしまう裏には、
何かをしなければ居場所がないとか、
何かをしなければ愛されない
という心理が隠れていてこのような心の動きをしてしまうことがあります。
何かをしなければ居場所がない、
何かをしなければ愛されない、
という心理があるので、何かをしなければ( 話を盛り上げなければ!楽しいことを言わなければ!話題を提供しなければ!)と思ってしまうわけです。
これは恐れにつき動かされてやってることであり、したくてやってることでないので心が疲れてしまうのです。
●自分の価値に自信がない
この、
何かをしなければ居場所がない、
何かをしなければ愛されない、
と思うのは、
自分の価値に自信を持てていないところからきています。
自分の価値に自信を持てていないので、
何かをしなければ人から受け入れてもらえない、
何かをしなければ人から愛されないと思ってしまうのです。
そのルーツは、
何かをすれば愛された、
もしくは何かをしないと否定的なことが起きた、
もしくは何かをしないと自分を見てもらえなかった
などのような体験が、
自分の価値に関して自信をなくすことになり、
そして、何かをしなければ居場所がない、
何かをしなければ愛されないというような心理を作ってしまうことがあります。
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例えば、子供の時の体験で、教育熱心な親御さんの親御さんのもとに育ったとします。
自分の好きなことをしていると「勉強しなさい」と親御さんに怒られ、テストで良い点を取った時だけ笑顔を向けてもらえるたという体験があったとします。
すると、この体験を、本来の自分のままに自分らしく過ごしていると否定され、親の期待に沿って勉強で優秀な自分になったら愛されると当人は感じてしまうケースがあります。
そう思ってしまったかことから、
自分の価値に自信を持てなくなり、
何かをしないと居場所がない、
何かをしないと愛されないという心理を作ってしまうことがあります。
良い点を取った時だけ笑顔を向けられて、そうじゃないときには笑顔向けてもらえないことがあったりしたら、寂しい思いや、悲しい思いをしてしまいますね。
この例え話の場合ですが教育熱心というのは親御さんの価値観であり、例え勉強が得意じゃなかったとしてもその子に価値がないわけじゃないんですよね。
本来の自分には価値がないと思うの誤解です。
このような体験から、
自分の価値に自信をなくし、
何かをしなければ居場所がない、
何かをしなければ愛されない、
という誤解を作ってしまうケースがあります。
●あなたも思っていませんか?
あなたには、心のどこかで自分には価値がないから何かをしなければ居場所がない、何かをしなければ愛されないなんて思っている事はありますか?
もし、そうなら、
そうは思わないで欲しいなと思います。
あなたには、きっと素敵な価値、魅力があるはず。
優しさだったり、
好奇心旺盛なとこだったり、
情熱的な心だったり、
冷静に物事を考えれるとこだったり、
好きなことに夢中になれるとこだったり、
視野の広さだったり、
あなたが持っている素敵な価値、魅力はたくさんあるのではないかと思います。
そして、完璧な人はいません。
自分自身に、不完全なところがあってもいいんだ、そのままの自分でいいんだとご自身に言ってあげて欲しいなと思います。
こう思っていくことも、自分の価値に自信をなくしている気持ちを緩めていくことにつながってきますから。
あなたが自分の価値を感じることで、気を使うシーンが少なくなれますように。
(完)