◆がんばりすぎて疲れたときには認められたいと感じやすい◆
「気がつけば頑張りすぎていたようで疲れ果ててしまうんです。」
「疲れ果てているのに、それでも頑張ってしまうんです。」
そんなお話を伺うことがあります。
「こんなにがんばっているのに・・」
どうして報われないんだろう。
どうして認めてもらえないんだろう。
そんな気持ちになったことはありませんか?
頑張るという状態は自分に何らかの負荷をかけている状態ですから、ずっと頑張り続けるとそのうち疲れてしまいます。
そんなとき、ふと思うんです。
「こんなにがんばっているのに・・・」って。
普段から認めて欲しいと思ったり、報われたいと強く思っているわけではなくても、自分の限界を超えるほど疲れてしまうと、ふいに認められることや報われることを求めたくなるのは、もう一人ではムリだと感じ、誰かに助けてもらいたいと思っているサインなのですが、自分が助けを求めていることには気づけず、ただただ報われていない現実ばかりを感じるのです。
頑張っているのに報われない。
頑張っているのに認められない。
そんな気持ちを感じると辛いし、悲しいですよね。
もしかしたら、惨めな気分になるかもしれないし、悔しさを感じるかもしれません。
報いてくれない人や認めてくれない人に腹が立つこともあるんじゃないでしょうか?
◆セルフイメージが低いとがんばれない自分を責めてしまう◆
またセルフイメージが低いと
自分の頑張りが足りないからだ!
もっと頑張らないと!
みんなはもっと頑張っているに違いない!
というように「自分の努力不足が原因である」と感じます。そして、今まで以上に頑張ろうとするのです。
これが続くとどうなるでしょう?
自分が限界まで頑張っているとは思えずに、もっともっと頑張ろうとします。
そして、限界をずいぶん超えて、心も体もボロボロになってしまうくらい頑張ってしまうのです。
それでも心の中では、「これくらいのことで情けない」と自分を責め続け、責め続けるのが苦しくなって「こんなに頑張ってるのに」という自分を認めてくれない誰かへの怒りが生まれます。
このように考えると「どうして認めてくれないんだ」「どうして報われないんだ」と感じ始めたときは、自分の限界を超えて頑張りすぎているというサイン、という見方もできます。
◆誰かが認めてくれないと自分の頑張りを認められない心理◆
疲れて心の余裕を失い、その状態から抜け出すために「認めて欲しい」と感じる以外にも限界を超えて頑張ってしまう場合があります。
それは、誰かに「よくやった」と言われないと自分で自分のことを「よくやった」と思えない場合です。
この場合には、自分の限界をこえていても、誰かが「よくやった」と認めてくれない限り頑張ることをやめることができません。
「限界を超えて頑張りやすいなぁ」と思う人は以下のことをチェックしてみましょう。
・自分が認めてほしいと思う人(上司・親・パートナーなど)からの承認でないと「認められた」と思えない。
・自分が認めてほしいと思う部分を承認されないと、「認めてもらっている」と思えない。
・自分に対して「否定的な評価」をする人がいると、「自分はダメだ~」と感じてしまう。
・みんなはできているのに自分だけできていないと思いやすい。
このように感じるとき、わたしたちの心の中には「頑張ったら認められる」「頑張ったら愛される」という気持ちが隠れています。
そして、認められた・愛されたという証拠や確信が持てるまでは、どれだけ頑張ったとしても、その「頑張り」に意味を見い出せないのです。
◆認めて欲しいのは自分の気持ち、認めるかどうかは相手次第◆
でも、その頑張りを認めるかどうかは「相手次第」なんですね。
しかも、相手には相手の感情や都合があって、あなたの頑張りとは無関係に、「他者を認めたり、愛したりする余裕がない」という状況が生じることだってあるのです。
そんな不確実なものだけで、自分の頑張りを評価するのは、ちょっとリスキーだと思いませんか?
◆自分の頑張りに対する評価を他者に求めるのをやめる◆
ここで思い出してほしいのはあなたは誰かに認めてほしいと思うほど頑張ったという事実です。
もしかしたら、その頑張りは思ったほどの成果をださなかったかもしれません。
もしかしたら、その頑張りは誰にも気づかれなかったかもしれません。
でも、そんなことは一旦横に置いて、「誰がどう思おうと、結果が出ようと出まいと、頑張った自分がいる。」ということを、まずは、あなたが認めてあげましょう。
あなたが自分で自分を認められない代わりに、誰かに認めてもらおうとしてはいませんか?
あなたが自分で自分を愛せないから、誰かに愛してもらおうと思っていませんか?
誰かがわたしを認めてくれたらわたしもわたしを認められるのに・・
誰かがわたしを愛してくれたらわたしもわたしを愛せるのに・・
わたしたちは、こんなふうにして自分の代わりに自分を認め愛してくれる人を求めます。
それほど、わたしたちは「自分」に厳しく、「自分」を愛することが苦手なのです。
でも、あなたの頑張りを一番知っているのは、あなた自身です。
誰かに認めてもらうことで自分を認めるのではなく、自分のことを自分で認める勇気を出してみませんか?
あなたが燃え尽きてしまう前に・・