たくさんの人を変えるよりも効率的
相手が変わらずとも受け取る力が磨かれれば人生で愛されていると感じる幸福なシーンが増やすことができます。何人もの人を変えることにエネルギーを費やすよりも、自分自身の一人の受け取る力をあげることにエネルギーを費やすほうが、絶対楽だし、効率的に幸福感を増やすことができます。
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●前回の復習
前回の幸福感を増やす受け取る力を磨くススメ(1)では、
・愛されていると感じる
・自分は価値がある存在と感じる
・自分の影響が誰かを幸せにしている
まずはこの3つは多くの人に共通して、幸せを感じるシーンと言えるのではないか?
ということを書かせていただきました。
そして、愛されている感を感じるというのは受け取る力を増やすことができるという内容を書かせていただきました。
相手側の愛する信号が今までとも変わらずとも、受け取り側(愛の信号の受診側)の力の向上で愛されていると感じることを増やすことができるのです。
●ネクタイの話
受け取り側(愛の信号の受診側)の力の向上で愛されていると感じることを増やすことができたというケースを紹介したいと思います。※クライアントさんに紹介の許可をもらっているお話です。
ある男性がカウンセリングにて「お父さんが嫌いです」と言われました。
なぜ嫌いなのかを尋ねると、その男性は愛してくれたことがないからと言われていました。
「1つくらい愛してくれた事はありませんか?」と私が尋ねると「ないです!」と、キッパリ言われました。
一つも愛してくれたことがないと感じてきた・・・悲しい思いをされてきたことだと思います。
それから何度もカウンセリングしていき1年くらい経ったある日ことです。
お父さんに愛されたことがあったということを話してくれました。
一年前までは、父親に愛されたことは一つもないと言われていた彼ですが、過去を振り返っていくと、その中で愛されたことがあった思い出を見つけたとのことでした。
それは彼の成人式の日の話でした。
成人式に生まれて初めスーツを着ました。
スーツを着るのも初めてなのでネクタイを締めるのも初めてでした。
初めてネクタイを締めるとネクタイの前(ネクタイの幅が太い側)が長くなりすぎたり、ネクタイの後ろ(ネクタイの幅が細い側)がネクタイの前から飛びでしてしまったりと、ネクタイを締める時の長さの調整がうまくいかなかったそうです。
彼は鏡を見ながら何度もネクタイを締めなおしていると・・・、
こたつに入っていたお父さんが、コタツからのっそり出てきて、黙って彼に近づいてきました。
そして黙って彼のネクタイを締めて、またコタツに戻っていったそうです。
「これがお父さんの愛し方だと思う!黙って何かをしてくれるというのがお父さんの愛し方だと思うんです」
と彼は言われました。
人によればこの話は、お父さんが愛してくれたことはそれだけなの?と思われる内容かもしれません。
でも、彼はそこに愛を感じたのです。
このお話は何が変わったから、彼の心に愛されたという思いが増えたのでしょう?
お父さんは何も変わっていませんよね?
彼の過去は何も変わっていませんよね?
変わったのは彼の受け取る能力だったんです。
これは一つのケースですが、あなたにも同じことが言えます。
愛の信号を受信するあなたの受け取る力が強くなれば、
相手の発信性能は全く変わらずとも、
あなたの人生に愛されていると感じるシーンを増やすことができます。
あなたが今以上に愛されている感を感じられる人生にする為に、
パートナーに、
お父さんに、
お母さんに、
ご兄弟に、
おじいさんに、
おばあさんに、
お友達にも、
もっと、もっと愛する努力をしてもらうようにしてもらわねばと、何人も、何十人もの、あなたの周りの人を変える努力をしなくても、あなた一人の受け取る意識や、受け取る力を高めるだけで愛されていると感じることを増やすことができるわけですね。
何人もの発信側の性能をあげることにエネルギーを費やすよりも、自分自身の一人の受信性能をあげることにエネルギーを費やすほうが、ぜっーーーーーたい楽だし、効率的ですね。
次回は、受け取る能力を高くするトレーニング方法をご紹介しますね。
>>>『幸福感を増やす受け取る力を磨くススメ(3)〜受け取る能力を高くするトレーニング〜』へ続く