アロマっちさん はじめまして。 心理カウンセラーの近藤あきとしと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 > さすがにクズで最低だと思いますよね… > 早く辞めるにはどうしたらいいでしょうか… > 気持ちの良くない内容ですみません… 最後のこの部分。 全然そんなことはありませんよ。 アロマっちさんにとっては本当に大きな問題ですものね。 > 早くやめようと思っても不安が出てしまいます。 > だからといってバレたら終わりですし、時々思い出して、気分が悪かったり罪悪感でいっぱいになって嫌になります。 早くやめたいという気持ちがあることも書いてありますよね。 嫌な気持ちになったり、悪いことしたなって感情もあるんですよね。 それはアロマっちさんなりに何とか乗り越えようと、問題と向き合おうとしてきたからこそだと思います。 それに、大工の彼がどうでも良い相手だとしたら、浮気をしたとしてもこうして人に相談するほど悩みはしないはずです。 好きだからこそ問題として感じられるわけですし、彼のことを大切に想うからこそ悩むのではないでしょうか? そういう意味では、アロマっちさんはとっても人を愛したい気持ちがある女性なんだと思いますよ。 でもですね。不思議なんですけど、人って自分の強みとか才能だからこそ悩んでしまうことがあるんです。 「どうしたらもっと愛せるだろう?」 「とことん愛したいけど、そんなの私にできるかな?」 そんな風に本気の想いがあるからこそ悩んでしまうし、自分を疑ってしまうこともあるんですね。 とは言ってもなかなかピンとこないかもしれません。 どうしてかと言うと、これらの想いは潜在意識という心の深い部分で感じていることなので、普段の生活で意識するのはちょっと難しいからです。 今は、そんなものかな?と頭の片隅に置いておいていただければ十分です。 さて、ここから私がご相談のメールから感じられた2つの心理についてお話しますね。 1つ目は、浮気という問題があるとき、カウンセリングでは『不足原則』という考え方を採用することがあります。 これは、「パートナーからもらいたいモノがあるんだけど、全部はもらえないかもしれない」そう感じたときに、「他の誰かからもらうことで補おう」とする心理を言います。 早くやめたい、と思っているのにやめられないのは、この『不足原則』の心理が働いているからだと思われます。 だとしたら、「私に足りてない」と感じているモノはいったい何か? それを知ることで、やめたいけどやめられない、を解消するための防止策が見えてきそうです。 まずはアロマっちさんにとって、足りてないと感じているモノが何かを探ってみることから始めましょう。 それが、安心感なのか、親密感なのか、暖かさなのか、気持ちよさなのか、セックスなのか、何を「もっともらいたい」と感じているのでしょうね? これかもしれない、と思ったモノをどうしたら満たしていけるのか?彼とコミュニケーションをしてみると良いですよ。 話すには勇気が要るなあ、と思うかもしれませんし、セックスなどのようなデリケートな話題になるかもしれません。 ただ、その分だけ今まで正面から話し合うことが少なかったかもしれませんから、お互いの気持ちのすれ違いや誤解が見えてきて、より深いコミュニケーションをするきっかけにできると思います。 2つ目は、罪悪感です。 罪悪感は「自分はとても悪いことをしたので罰を受けなくてはならない」という心理です。 さらに自分は悪いモノだという自己嫌悪を作りだします。 アロマっちさんは、たとえば「大嫌いな人が幸せになりそうなとき」に素直に喜べそうでしょうか? おそらくほとんどの方が「無理かも・・・」って感じると思うんですよね。 では、その気持ちが自分に向いているとしたらどうでしょう? 「私は私のことが大嫌いだから、幸せになるなんて許せない・・・」 そんな気持ちが潜在意識にあるのかもしれないんですね。 だとしたら、アロマっちさんの中に、 「まだ幸せになりたくない」 または、 「私は幸せになってはいけない」 あるいは、 「私は愛されるにふさわしくない」 といった気持ちが心のどこかに隠れていたとしても不思議ではないんです。 頭では「好きな人と一緒にいたい。幸せになりたい。」と思っても、自己嫌悪が強い分だけ心の奥では「幸せになるなんてことは許さない!」という抵抗勢力が出てきてしまうんです。 すると、心のより深い部分にある感情の方が強いので、好きな人と出会って「この人となら幸せになれそう」と感じはじめたとたん、「彼をつまらなく感じる」「彼との未来に不安を感じる」「他の男性に気を取られて浮気をする」などの現象が出てくるわけです。(幸せになれない理由を見つけたり、作ってしまうということです) でも、アロマっちさんは、そろそろ自分に幸せを許しても良いのではないでしょうか? そのためには、自分自身の価値を受けとってみる、という取り組みが必要です。 まずは、自分で価値を探すために「私が幸せになれる理由」をリストアップ。 次に、外から見た価値を受けとるために、信頼できる人たちに「私の女性としての魅力を教えて」と尋ねてみて、教えてもらった魅力をリストアップ。 これは様々な方法がありますが、幸せや魅力を受けとるためのエクササイズとして、試してみることをオススメしますよ。 さらに踏み込んだ捉え方として、そもそも罪悪感がどこから来ているのか?という切り口から見ていくこともできます。 罪悪感が生じるには無数の理由が考えられますので、具体的には直接お話を伺わないと分からないのですが、代表的な2つの理由をあげてみます。 私たちが罪悪感を感じる大きな二つの理由は、 一つには「何かをしてしまった」罪悪感。 二つ目は「したいけど、しなかった(できなかった)」罪悪感。だと言われています。 たとえば、「してしまった」例としては、かつてのパートナーなどの「大切な人を傷つけてしまった」ことがあったり。 「しなかった(できなかった)」例としては、両親兄弟など「身近な人たちを助けたかったけど、助けられなかった」ことがあるなどです。 じつは、より強く罪の意識を感じるのは後者の方の理由なんです。 なぜなら、助けたいのは「愛」ですよね。 でも愛から生じた行為が報われなかったとしたら、その自己否定・自己攻撃、そして失敗したという無力感は途方もないものとなって伸しかかってきます。 「なんて自分はダメな人間なんだ」と自分を責めていたとしたら、その自分が幸せを受けとるなんて、とてもできそうにないですものね。 その罪悪感を癒すには「許し」という手法が有効です。 今までとは違う視点で過去を捉えるアプローチによって、当時の出来事への感じ方を変えることができるんです。 たとえば「気づかないところで家族を助けられていた」とか「あの時にできること、ベストを尽くしていた」などの視点を取り入れつつ、自分の「愛」を再評価していくことができるので、もし、こうした癒しを体験したいと思われたらカウンセリングもサポートに加えることも検討してみてくださいね。 最後になりますが、ひょっとしたらアロマっちさんは「退屈」が苦手なのかもしれませんね。 メールにあったようにサプライズが好きで、彼が驚いてくれることが楽しみで、喜ぶ姿に嬉しさを感じられたんですよね。 でも彼が慣れてきたので、アロマっちさんは満たされない気持ちになってきたようですから、おそらく本当はもっともっと二人の関係の中に「刺激」や「興奮」などの「楽しみ」を見つけたいのではないでしょうか。 ただ、それらを外からもらおうとすると、いつまでも「与えてくれる誰か」を探し続けてしまうんです。 なので、ここは自分から発掘していく、与えていく姿勢が大切です。 彼と二人で楽しむにはどうしたらいいだろう? その為のアイデアをたくさん考えてみると良いですね。 「どうやって彼を愛してあげようか?」 そこに楽しみを見いだせる時、アロマっちさんの本来もっている『遊び心』や『創造性』の才能が最大限に発揮されるのだと思いますよ。 アロマっちさんが自分らしい幸せを手に入れられることを心から応援しています。 今回はご相談ありがとうございました。 |