すごく好きな人ができちゃったのと伝えてみる
こんにちは 平です。
「人は自分の聞きたいように聞き、見たいように見る」という心の法則があります。
たとえば、あなたが会社の同僚の男性からデートに誘われたとしましょう。
しかし、せっかくの休日を一緒に過ごしたいと思うほど、彼は魅力的ではありません。
あなたにとって、彼は同僚以上のなんでもないということですね。しかし、会社での人間関係もあるので、ていねいに断ることとします。
「最近、ちょっと疲れていて、洗濯や掃除があまりできていないので、週末はそちらを優先したいと思っているの。せっかく誘ってくれたのに、ごめんね」。
あなたは断るために適当な理由をつけましたが、その理由にはまったく意味はなく、彼のお誘いを断ることに意味があるわけです。そして、ちゃんと断ることができたと思っています。
ところが、彼は違います。
「彼女はいま、ちょっと疲れていて、家事がたまっている。それさえ解消したら、デートに応じてくれるだろう」
つまり、自分が嫌われているとは考えようとしないし、あなたの言葉を好意的にとろうとします。
断られたという結果は目に入らず、その理由が解決したなら、デートに誘えると思っているわけです。
そして、しばらくたったころ、彼はまたあなたをデートに誘います。
しかし、今回、彼は念入りな事前調査をしています。
「最近、彼女は会社の女友だちと飲みにいったり、ハイキングに出かけたりしているようだ」
「このところ天気がいいので、“洗濯日和が続くよね”となにげなく振ったら、“ほんと、助かるわー。洗濯物をためこまなくてすむもんね”という返事が返ってきた」
というわけで、「いよいよデートに行ける! だって、彼女はもう疲れていないし、洗濯物もたまっていない」と判断したのです。
しかしながら、今回も彼は、違う理由のもとに彼女に断られることになるわけです。
そして、こんなことが繰り返されると、女性の多くは「わかるだろー! 断ってるのに、何度も言わすなよ! オメエに芽はないよ!!」と思うわけです。
そういえば、こんな話がよくあるといいます。
飲み屋のおねえさんを口説いて、ようやく部屋に招待されると思いきや、「ごめんなさい、きょうは田舎から母親が出てきているのよ」と言われたとか、「弟が受験のために上京しているの。勉強中なので、ごめんなさいね」と言われたとか‥‥。
こんなときも男性は、この見え見えのウソをまったく信頼せず、「へぇ、そうなんだ」と好意的にとることが多いというのです。
どうも、遠慮しながら言ったことというのは、なかなか相手に伝わらないようなのです。
「では、誘いを断りたいときは、どうすればいいの?」と切実なみなさんには、こんな方法をおすすめします。
要は、「あなたに魅力は感じていない」ということを、きちんと、かつ体よく伝えることができれば、あきらめてもらいやすいわけですね。
そこで、断りたい相手には、ウソでもいいので、「すごく好きな人ができちゃったの」と話してみましょう。
そして、好きになったのが、誘われているその彼とはまったく違うタイプや年齢の人であることを伝えるわけです。
若い彼から誘われているとしたら、だいぶ年上の紳士に恋をしていることにしたり、年上の彼から誘われているなら、年下のフレッシュな男性を好きになってしまったと言ってみたり‥‥。
つまり「あなたとはまったく違うタイプが好みなの」というメッセージを送るということですね。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!