どんな男性にも「女性を守りたい」という強い思いはある
こんにちは 平です。
私は妻とともにテレビの集団お見合い番組を観ていたときのこと。
この手の番組はよく放送されていますが、この日は、かなりの田舎に住む男性陣のもとに、都会から女性陣が大挙してやってきて、お見合いをするという企画でした。
スレていないというか、誠実な印象の男性が多く、無口であったり、会話がうまく進められなかったりする人も少なくありません。
しかし、どの男性もなかなかイケメンで、都会からやってきた女性たちは、それぞれ好みの男性を見つけて目がハートになっている状態です。
そして、女性たちのほうが圧倒的に積極的で、自分の思いをオープンに表現するわけです。
「初めて見たときから、運命の人だと思いました! あなた以外の男性には興味がありません!」
「私の頭の中では、あなたのもとに嫁いできて、大自然の中で生活するというシミュレーションがもうできています! いつでも東京を捨てます!」
それはもうストレートな表現で、男性陣にしてみれば、これまでの人生で経験のないような猛烈なアタックを受けたわけですね。で、なんとかその熱意に答えたいと真面目で純粋な彼らは思いはじめたりするわけです。
テレビ番組なので、合間には一人ひとりに取材して、それぞれの意中の人はだれかとか、いま、心中でどんなことを思っているかといったことまで放送されます。
その中で、ある女性は人気ナンバーワンの男性に心を寄せていることがわかりました。が、ほかの女性に比べ、彼女は好意を表現するのが不得手でした。
それどころか、その彼に話しかけようとしているときに、ほかの人が近づいてくると譲ってしまう始末‥‥。
そんな状態ですから、人気ナンバーワンの男性は、その女性のことをまったく気にかけていませんでした。
が、その彼の両親が、彼女に目を留めていたのです。「ほかの男性と話をするわけでもなく、うちの息子のそばになんとなくいる。謙虚でいいんじゃないか?」、と。
そして、息子に彼女をすすめたところ、彼も彼女が気になるようになり、「一度、ゆっくり話しませんか?」とアプローチしたのです。
すると、彼女はだれにも見せたことのないようなうれしそうな顔をするんですね。
さらに、「うちのとうちゃんとかあちゃんが“自分もしゃべりたいだろうに、人に譲るやさしさがある”とアンタのことをほめてた」と彼が言うと、彼女は泣き出してしまいました。
彼女は、気が弱く、内気な自分は、だれにも評価されないと思い込んでいました。ところが、大好きになった人の両親がそれに気づき、認めてくれたことがうれしかったのです。
その涙を見たとき、彼にもピンとくるものがあったのか、彼女に決めたわけです。
お見合いでは当然、いろいろな人と話をします。が、彼は彼女が、彼女が彼が、どこにいるのかがいつも気になって仕方がありません。
そして、何度も何度も目を合わせたりしていたので、まわりには隠しているつもりでいましたが、すっかり人々の知るところとなったわけです。
そうしているうちに告白タイムがやってきて、二人はハッピーエンドを迎えました。
日本人は感情を表現するということが上手ではありません。
また、最近の男女関係を見てみると、女性がリードするケースが圧倒的で、男性は受身になっていることが多いようです。
しかしながら、どんな男性にも「女性を守りたい」、「女性の役になりたい、助けになりたい」という強い思いはもっています。それがなんらかのきっかけで体現されることもあるのです。
では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!