仕事や恋愛の相談がなぜ家族の話になるの?
カウンセリングや、1DAYワークショップで仕事の相談に来たのに学生時代の話になっていく、恋愛の相談をしていたのに家族の話になっていくということがあります。
(*1DAYワークショップとはカウンセリングサービスで行っている1日がかりのワークショップで個人的に改善・解決したい問題も扱っています。その為、仕事の相談・恋愛の相談とかもでてくるのです。
ご興味があるかたはこちらのリンクをクリックください→http://www.counselingservice.jp/workshop/2020/01/post_21.html)
初めてカウンセリングや、1DAYワークショップを受けられて方で、「あれ?私は彼氏との関係を相談していたはずなのになぜお父さんの話をしているんだろう?そして泣いたり笑ったりして心が軽くなっていってるんだろう?」と思われた方はたくさんいるんじゃないかと思います。
その後カウンセラーからの解説を聞いたり、お家に帰ってから問題が改善していくことで、なぜあの時お父さんとのことを話していったか、そしてそのことに触れていく必要があったのかが結びついていったかと思います。
カウンセリングや、1DAYワークショップで仕事の相談に来たのに学生時代の話になっていく、恋愛の相談をしていたのに家族の話になっていくのは、なぜかというと“何の投影がこの問題を作り出しているのか”ということを見て行っているのですね。
投影(1)~投影とは?~
ンク先はこちら→http://www.counselingservice.jp/lecture/lec825-1.html)
例えば、カウンセリングや1DAYワークショップで、仕事のご相談を聞かせていただくことがあります。
「上司と上手く行かないことが多いです。これを何とかしたいんです」という具合に。
原:「その上司というのは目上の人ですか?それとも同年代くらいですか?男性ですか?女性ですか?」という感じで私がいろいろ質問をさせてもらいます。
すると・・・
「そう聞かれると、そう言えば女性が上司になった時は上手くいっていることが多いなぁ・・・。男性ですね。男性で目上の人が上司になった時に上手く行かないことが多いです」
女性が上司の時は、「この書類片付けといてくれる」と言われたりすると「了解です」と普通に引き受けられるのですが、男性で目上の人が上司にあたった時は「何で俺が・・・自分でしろよ」と反発的な気分になるとのこと。
反発的な気持がわきあがることが多く、上司と反りがあわなかったり、ぶつかったりすることおこり、その為上司からも煙たがれる存在になり上手く行かないとのこと。
そんな話がでてくると私はこんな質問をしたりします。
「上司以外の目上の男性で上手くいっていない関係、反発的な気持がでてくる関係と言えば誰を思い出しますか?」と。
すると「父です。」という回答が返ってくることがある。
原:「お父さんはどんな方ですか?」
とこんな具合に仕事の相談をしていたのですがお父さんの話になっていくことがあります。
「父は嫌いです。父は私のことを理解しようとせずに自分の価値観を押し付ける人です。だから父と一緒に話していると腹が立つんですよ」
「あれは私が高校生の時でした。友達とバンドがしたいと思っているという話を私が父にしたら、父はそんな社会にでてから役に立たないことをして何になるんだ!
そんなことをしている暇があったら良い学校に行き良い会社に入れる為にもっと勉強をしなさい。と私のバンドをしたいという価値観を否定して自分の価値観を押し付けるんですよ。
そのことがわだかまりとして残っています。
それから父には押し付けるなって腹がたつことが多いです」
そんな話がでてきたので色々詳しく話をきいていると会社の男性で目上の上司に、
『自分の考えを理解してくれていない』
『上司の考えを押し付けられている』
『自分のことを理解しようとせずに勝手なことを押し付けられている』
などと感じることが多く、そして反発的な感情が生まれていることが多いというのがわかってきます。お父さんとの関係にでてくる感じ方、心の反応が上司との関係で起こっているということが見えてきます。
つまり、お父さんと同じ男属性、お父さんと同じ目上の人属性である上司にお父さんを投影していたのですね。
だから、女性が上司の時は仕事を頼まれて「了解」だったのに、男性で目上の人が上司の人が上司の時は反発心が生まれてうまくいかなかったのですね。
このような誰かとの関係が投影されていて問題が生まれていたということがあります。
誰かとの関係の投影が問題を作っていたとしたら、解決方法も投影を何とかするというところが鍵になってくるのですね。
続きは、また次回に。