相談者名 | 山ちゃん |
僕は精神疾患ですがよろしくお願いします。 亡き父親から酒乱の虐待を受けて学校時代はイジメを受けてて、職場ではパアワラや脅迫受けてました。 病名はパーソナリティー障害、首の頸椎椎間板ヘルニア、右手手首が関節炎、引きこもり、外出困難 | |
カウンセラー | 三枝みき |
山ちゃんさん、こんにちは。初めまして。 山ちゃんさんのご相談を担当させていただく、カウンセラーの三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 山ちゃんさんは今、引きこもって生活なさっているのですね。 でも、わざわざこちらに相談をお寄せ下さったということは、山ちゃんさんがご自身の状況を変えたい、何とかして楽になりたいと思っておられるからだと私は思います。 だとしたら私は山ちゃんさんに「ありがとうございます」と心からお伝えしたいです。 ですからどうかぜひ、そんなご自分をたくさん褒めてあげて下さいね。 * * * それではここから、山ちゃんさんのご相談に回答させていただきたいと思います。 ご相談の文章は短いですが、私はそれら山ちゃんさんの今の問題のおおもととなったのは、お酒の問題を抱えたお父様に虐待を受けられたことが大きかったのではないかと思います。 特に山ちゃんさんは言及されていないので、これは私の勝手な想像なのですが、お父さんがアルコール依存症でしたら、ことによったらお母さんご自身も暴力を受けていたかもしれませんね。 子どもにとって、親や育ててくれるひとの愛情は水や空気や太陽の光みたいなもので、生きていくのに必要不可欠なものです。 それに、子どもは対人関係の基本を家庭で、家族との関係の中で、体験的に身に着けていくものです。 さらに、私たちは子どもの時におかあさんから人との距離感や付き合い方を学びます。 でも残念ながら山ちゃんさんのおうちはそういうおうちではなかったわけで、この世で最も安全な場所であるはずの家庭で、一番信頼出来て守ってくれるはずの親から愛情や安心をもらえず、さらに虐待を受ければ心は大きな傷を負うでしょうし、不安や怖れを常に感じ、理由のない生きづらさを将来にわたって抱えることになってしまうでしょう。 さらにそのあと山ちゃんさんは、「離婚」とおかあさんとの「死別」というものすごくおおきな「喪失」体験を二つもされていらっしゃいます。 そんな状況の中、山ちゃんさんは本当によく頑張って生きて来て下さいましたよね。 「痛み」や「苦しみ」を引き受けられるのは、それに耐えられる「強さ」がそのひとのなかに必ずあるからです。 だから私は、山ちゃんさんはまだあきらめてはおられない、「現状を変えたい」という「意欲」と「勇気」とを心の中に持っていらっしゃる、と感じるんですね。 私たちが学んでいる心理学には「攻撃は助けを求める声」、という言葉があります。 山ちゃんさんは幼いころからお父さんとお母さんの苦しみを見て来られた。 そして、こういう想いが強いひとたちは子ども時代に、このような理由から「痛みや苦しみを引き受けること」で家族を助けようとするパターンを身に着けてしまうことがあるんです。 でも、そのパターンを手放すことは出来ます。 「でもどうやって?」と思われるかもしれませんね。 今は想像もつかないかもしれませんが、心身共に元気になって、日の光の下を笑顔で歩きたい、そうは思いませんか? * * * 長文をお読みいただき、ありがとうございました。 |