アカウンタビリティーの視点(4)〜あなたには影響力がある〜

あなたには影響力があります

アカウンタビリティーの考え方をするときにには、自分には影響力があるということを念頭に置きながら考えてみることをオススメします!
”自分には影響力がある”ということを受けとれると、自分にはその影響力で状況を改善できることもあるという考え方もしやすくなりますから。

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●彼を癒やすにどうしたら良いの?

例え話です。
Dさんの最近のご不満は、同棲している彼があまり話をせず、スマホばかりいじっていること。

会社から帰ってきて、彼はあまりDさんとしゃべらずスマホばかりいじっている。

彼は仕事がしんどいのか、「明日会社に行きたくないなぁ」と一人でブツブツつぶやいてスマホを毎日いじっています。

Dさんは思います。

「仕事で疲れていて話す元気もないのかもしれないけど、もうちょっと私に気を遣って私に話しかけてくれてもいいんじゃない

そう思い、いじける態度をとるのでした。

Dさんは心のどこかで、彼に、いじけている私に気づいてもらい、心を改めてほしいと思っていました。

彼はDさんがいじけている様子には全く気づきません。

Dさんにとって、それがまた腹が立ちます。

しかし、自信がないDさんは、「スマホばかりいじっていないで、私とも話をしてよ!なんて言うと彼にめんどくさい女と思われちゃうかな・・・」と思い彼にそのことを言えません。

そしてますますいじけるのでした。

Dさんは、アカウンタビリティーの考え方をしてみることにしました。

「彼がスマホばっかりいじっている今の状況に、私の考え方や態度が影響してるところがあったとしたらどんなところなんだろう?」

そう考えたときに

「彼が疲れきっていて、話をさずにスマホばかりいじっていることに不満に思っていたけど、疲れてる彼を癒す努力を私はしていなかったのかもしれない」

という考えが浮かんできました。

だけどDさんは具体的には何をしたらいいのかがさっぱり解りません。

「彼は仕事で疲れているから彼の仕事手伝ったらいいのかな?でもそんなことできるわけないし、どうしたらいいのかな???」

 

●自分の価値を過小評価していませんか?

この例え話のDさんのようなお話を実際のカウンセリングでもお聞きすることがあります。

疲れている彼に依存的に何かを求めるのではなく、まず自分から与えていこう!彼をまず癒してあげよう!と発想するのですが、具体的には何をしたら良いのかわからないというところで考えがつまずいてしまっているというお話をお聞きすることがあります。

そんな話をお聞きしていると、その方が自分の価値を過小評価しているということがわかることがあります。

自分の価値を過小評価しているので、自分が人に与える影響力というのも過小評価しているということがわかることがあります。

自分が人に与える影響力を過小評価し、私には影響力がないと思っているので、自分が笑顔になることの影響力が一緒にいる人にどれだけ気分良くなる影響を与えるのか、自分が人の話を聞いてあげる影響力が一緒にいる人はどれだけ気分が良くなれる影響を与えるのか、自分が良い言葉がけをすることで一緒にいる人がどれだけ気分良くなれるのかのイメージがわかないのです。

このDさんの例え話の場合だと、

・「彼がお家に帰ってきて、お家が癒される場所になれるように、なるべく私は笑顔でいていよう」
・「彼が明日会社に行きたくないなぁとつぶやいた時は、会社で嫌なことがあったの?と声をかけて話を聞いてあげようかな」
・「会社に行きたくないと言いながらも会社に行っている彼にいつも頑張ってるよねと言ってあげよう」

それらをすることによって彼を癒してあげようという発想をしてもよかったのですが、Dさんはその発想が思いつきませんでした。

Dさんは自分に自信がなかったのでその発想が思いつかなかったのです。

 

●あなたには影響力ある

アカウンタビリティーの考え方をするときにには、自分には影響力があるということを念頭に置きながら考えてみることをオススメします!

・自分が笑顔でいることで人がどんな気分になるのか。
・自分が不機嫌な顔をすることで人がどんな気分になるのか。
・自分が良い言葉がけをすることで人がどんな気分になるのか。

などなど、自分の言動や振る舞いには影響力があると考えてみましょう!

アカウンタビリティーの考え方は、起こった出来事は自分の考え方や、行動が影響してるところもあるんじゃないだろうか?自分にも責任の一端があるんじゃないだろうか?というような責任という視点で出来事を見ていく考え方です。

”自分には影響力がある”ということを受けとれると、自分にはその影響力で状況を改善できることもあるという考え方もしやすいです。

自分には(人に及ぼす)影響力あるということを思えない人は、もしかしたらご自身の価値を過小評価しているのかもしれません。

そんな場合は、自己肯定感をあげることもテーマにされると良いと思います。
あなたの素晴らしいところはいっぱいあるはず!

※自己肯定感に関してご興味を持ってくださった方は、こんな記事もあるので、よろしければ読んでみてくださいね。

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自己肯定感を高めていこう!を考える(1)~褒められたことは受け取ろうと思ってみる~
自己肯定感を高めていこう!を考える(2)~プチ成功体験をつんでみよう~
自己肯定感を高めていこう!を考える(3)~自己肯定感を守るためのスキル~
自己肯定感を高めていこう!を考える(4)~自分はこれでいいんだ!~
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あなたには影響力あり、それによって状況をより良い方向に改善にできる力がある!
そんな考えもよかったら取り入れてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。