男性を頼りないと決めつけてしまうと、愛されキャラが気持ち悪くなる
祖父や父、兄や弟など、家族の男性達が、頼りなさすぎると感じて育ってくると、男性をあてにしないというような生き方になってしまいます。
あてにしないだけでなく、家族を守る立場でいようとし、家族を背負って生きるようになることも少なくありません。
その結果、自分自身が愛される立場になったときに、居心地の悪さを感じてしまいます。
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今回の心理学講座は、自分自身が愛されキャラになるとか、そのように扱われることが「気持ち悪い」と感じてしまう女性の皆さんに向けたものとして書かせていただいているシリーズの第3弾です。
「愛されるより愛したい」という考え方や生き方に、何の問題もないですし、その方が幸せ度が増すとも言われていたりします。
ですが、愛されることに気持ち悪さを感じてしまい、愛してくれる人に対して敵意をむき出しにしてしまったり、自分へ向けられた愛を拒絶してしまったりすると、恋愛がうまくいかなくなってしまうことが多くなります。
もちろん恋愛だけでなく、愛されることを拒絶してしまうと、人間関係全般に様々な問題が出てきてしまうのですが、今回は恋愛に表れることに限定して書かせていただいています。
祖父や父、兄や弟など、家族の男性達が、頼りなさすぎると感じて育ってくると、男性をあてにしないというような生き方になってしまいます。
男性達に決断力がなかったり、リーダーシップがなかったりということもありますし、仕事をしなかったり、すぐに落ち込んでしまう性格であったりということもあります。
何をもって頼りないというかというのは、人それぞれですので、その人が「頼りない」と感じていたかどうかがポイントです。
また、男性たちが頼りないというよりも、女手一つで多くの子ども達を育て上げたおばあちゃんだったり、自分の意見をキッパリハッキリと伝える強い母だったりと、女性たちが強すぎるということもあります。
女性達が強すぎる結果、男性達を頼りないと感じているなんてこともありますからね。
何らかの状況によって、男性たちを頼りないと感じてしまっていた場合、その頼りにならない部分を、女の子の自分が何とかしなければと頑張ってしまいます。
もちろん女性が頑張ってもいいわけなのですが、その動機として「男は頼りないから私がやるのだ!」というものになってしまうと、家族を背負って生きるという生き方に加えて、男性は守るべき存在、背負ってあげるべき存在的な感覚になってしまうことがあるのです。
そうすると、大人になって恋愛関係になる男性が現れたときにも、守ってあげようとし、背負ってあげようとしてしまいます。
完全に与えるモードになってしまうわけですね。
男性性が優勢な男性の場合、そのように扱われることに反発するでしょうし、女性性が優勢な男性の場合、「ありがとう」という男性側が受け取る体制になりますので、「やはり男性は頼りない」という思いを強化する結果になってしまい恋愛に問題が出てきてしまいます。
男性性が優位な男性の場合、女性を女性として扱おうとしてくれます。
女性を女性として扱うというのは、ある意味当たり前なのですが、愛おしい存在として、守るべき存在として扱ってくれるわけです。
それは、まるで女性自身が子どもの頃から、家族の男性達に対してやっていたことそのままなのです。
今までは自分が男性を守るべき存在、背負うべき存在としてやってきたのに、ここにきて急に逆の立場になるので、自分が頼りない存在になってしまったように感じてしまいます。
女性として扱って、愛おしい存在として、守るべき存在として扱っているだけであって、頼りない存在だと男性が思っているわけではないのですが、自分が男性を「頼りない」と思ってきた経緯があるので、そのように感じてしまうのです。
その結果、愛されると居心地悪い、気持ち悪い感じがしてしまうということになってしまいます。
そんなときは、家族の男性たちの中にある「強さ」を見つけていけるといいかもしれません。
肉体的な強さでもいいですが、それだけではなく心の強さや、何か頼れる強さの部分が必ずみつかります。
だまって家族のために働き続けた強さかもしれないですし、ここぞというときにだけは意見を強く言った強さかもしれない。
家族以外には、頼れる強い部分を発揮していたのかもしれません。
「頼りない」と決めつけてしまうと、なかなか発見できないのですが、探して見ようとすることで、見つけやすくなってきます。
また、自分自身の中にある「本当は頼りたい気持ち」を、少しづつ表現していくのもいいかもしれませんね。
男性も女性もそれぞれ、強さも弱さも持っています。
助けが必要なこともあれば、誰かを助けてあげられるような強さを発揮することもあります。
自分の中にも、家族の男性の中にも、同じものがあるのだということがわかってくると、恋人から愛されるということが、気持ち悪いと感じることが少なくなってきて、受け入れやすくなってきます。