お金とあなたの関係性

今回はお金の話をしてみようと思います。
昨今、ビジネス関係の専門書や、特にお金の稼ぎ方や考え方についての本をよく見かけるようになった気がします。
「大富豪になるためには」とか、「お金持ちがやっている習慣」とか、そんなようなタイトルを見た事があるのではないでしょうか。

私もこういった本を手に取って見た事もありますが、読めば読むほど、お金というのは身近にあるのに、難しい存在という感じがします。
お金の歴史はかなり古いので、かなり昔から人類はお金についてあれこれ考えてきたようです。

ただ、私はお金の専門家でもなければ大富豪でもないので、今回は「心理学的に見たお金の稼ぎ方」について考えてみたいと思います。
ビジネス書をよく読む人には多少物足らないかも知れませんが、何か新しい発見があれば嬉しく思います。

 * * *

まず、お金というのは多くの人にとって必要なものですし、あって困るものでもないですよね。
食べ物と違って腐ったりしないし、かさばるものでもありませんので、「あればあっただけいい」と思っていいはずです。

ところが、結構多くの人が、「お金大好き!いくらでも欲しい!もっと欲しい!」とは、あまり思っていないようなのです。
「まぁ、そこそこでいいかな」という人もいれば、「欲をかくとロクな事にならないから、最低限でいい」とか、「お金持ちになると恨まれるかも知れない」とか、お金に対してあまり良くないイメージを持っている人は、結構多いようなのです。

もちろん、「お金大好き!」という事を、態度に出すかどうかは別ですが、「そんな事は考えてもいけない」というぐらいになっていると、「お金は悪いものだ」という意識が、いつのまにか作られている事があります。

そうすると、困った事が起きやすくなります。
お金を稼ぐ為に働いているはずなのに、大きなチャンスが来ると必ず見送ってしまって、結果いつも「そこそこ」になっているとか。
お金が貯まったのに、なんだか恨まれるような気がして、無駄遣いしてお金をなくしてしまうとか。
あるいは逆に、お金は結構あるのに、使うのがもったいない気がして、ちょっとした贅沢もできないとか。

こんな風に、「お金との関係性」がうまくいっていない人は、とても多いのです。
確かに、「お金は悪いものだ」とか「お金が嫌い」という意識がどこかにあったら、そんな悪いものとは仲良くなりたくないので、ヘンな関係性になるのも無理はないかと思います。

 * * *

もし、「私はお金との関係性がうまくいってないかも」と思う人は、ビジネス本もいいですが、自分の心の中を観察してみるのもオススメです。
お金に対してもっているイメージを色々書きだしてみるとか、その中でポジティブなものとネガティブなものがどのぐらいあるかな、とか。
もしネガティブなものが多かったら、「それは本当に必要かな?」と検討してみるのもいいと思います。

たとえば、「お金持ちになると恨まれる」というイメージがあったら、「本当にそうかな?お金持ちでもみんなに好かれてる人もいるな。じゃあ、お金は関係ないかな?」とか、別の考えを探してみたりすると、イメージを少し崩せるかも知れません。

一番オススメなのは、少しお金を使って、自分を喜ばせてあげて、それを次に繋げるやり方です。
たとえば、いつもよりちょっといい食事とか、お酒とか、自分の趣味のものとかを、無理のない範囲で楽しみます。
そして、「お金があったから、こんな幸せな気持ちになれたんだな。お金っていいな」という事を実感します。

更にその後で、「じゃあ、もうちょっとお金があったら、もっと幸せになれるんだな。次はあれが欲しいなぁ」という、次の幸せもイメージします。
そうすると、「じゃあ、もっと幸せになりたいから、もっとお金が欲しいな」「そうすると、もうちょっと稼げるようになりたいなぁ」という風に、良い流れ、循環が出来てくるかと思います。

様々なビジネス書の中にも、心理学や心のお話は必ずと言っていいほど出てくるので、やはり、心を整える事はビジネスにおいても重要なようです。
「どうもお金とうまくいってないな」と感じる人は、少し働く手を止めて、お金との関係性をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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