「ボクをあてにしないでね」「ボクに頼らないでね」という態度をとる男性や、頼ろうにも働いてくれなくて、頼れないという男性がいます。
やさしくて、居心地はよいですが、いざという時に頼れないので、女性からは「なんだか子どもがもう一人いるみたい」と称されることもあります。
様々なことから逃げ腰になってしまい、自分でやる、自分で決めるということが、なかなかできません。責任をとることをひどく嫌い、うまくいかないことがあると、誰かのせいにしてしまうことも少なくありません。
今回の心理学講座では、困った男とは、女性にとって困ったことを引き起こす男性とさせていただきます。
とはいっても、女性にとって「困った」と感じる行動は様々ですので、代表的なものを例にとってお話しさせていただきます。
オレ様男とは対照的に、「ボクをあてにしないでね」「ボクを頼らないでね」という頼りない男性というのも困りものです。
何か決めなくてはいけないときに、決めてくれなかったり、彼女が悩んでいたり、誰かにひどい目にあわされていたとしても、まったく助けようとしない態度というのは、女性からすると、「頼りにならない」というひと言に尽きてしまうようです。
デートに行くにしても、「君が決めてね」とデート先も決めてくれない。
食事をするにしても、お店を決めることが全くできないということもあります。
結婚してお子さんがいらっしゃる場合などでは、子煩悩で、やさしくて子どもとよく遊んでくれるけれど、家族旅行の計画を立てられなかったり、転居などの事態が発生したときに、全く役に立ってくれなかったりということもあるようです。
「君が決めてよ」「僕にはわからないよ」という言葉が多くなるかもしれませんね。
では、どうしてこんなに頼りない態度なのでしょうか?
ズバリ、頼られると困るからです。
「頼られても、自分には何かする力はない」と思っているので、頼られたり、あてにされたりするようなことがないように、あらゆることから逃げ腰になっているのです。
自信がないという点では、オレ様と同じということになりますが、その弱気な態度であっても愛されるという自信はあります。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる環境で、兄弟から可愛がられたとか、親が何でもやってしまうしっかりしたタイプだったとか、「自分が何かしなくても、どうにかなってきた過去」があるかもしれません。
ですが、自分自身が何かできるという自信がないのです。
もしかしたら、自分で何かやって成功したという経験がないのかもしれません。
やはり、一概には言えませんが、頼りない男性というのは、無価値観が強いものです。
「ボクにはそんな力はありませんよ。無価値な人間なのですよ」ということで、あの頼りない態度になっていることが多いようです。
また、働ける体力や身体があるにもかかわらず、働かないという困った男性がいます。
働いてはみるものの、すぐに辞めてしまい、転職を繰り返すというのもあります。
仕事を辞める時の言い訳は、あいつが悪い、こいつが悪いと、自分以外の誰かに責任があるように言うことも多いです。
彼女や奥さんに働かせて、自分はギャンブル三昧という強者も存在します。
もちろん、仕事の状況などにより、追い込まれて仕事を辞めざるを得ないという状況もありますが、転職を何度も繰り返し、そもそも働く気さえみせない場合などは、「失敗することを恐れている」ということが考えられます。
社会で働き、何らかの報酬を得て、誰かを幸せにするということに自信がない場合、やろうとして失敗することを恐れるあまり、最初から手を出さないようにするのです。
極端な話しですが、やらなければ、失敗はないのです。
万が一、失敗だと感じるようなことがあった時には、常に自分以外の誰かが悪いことにしてしまって、責任がとれないのです。
まずは、小さな成功体験などを積み重ねていくことで、自信をつけていき「僕にもできるぞ」という感覚を持つことができるようになれば、だんだんと頼りがいのある男性になってくることもあるのですが、その重い腰が上がることがなかなかありません。
「あてにしないでね」「期待しないでね」という態度をとることが多いですから、周りにいる人もあてにしないようになります。
あてにされないことで、「ほらね。僕はやっぱりできないのだよ」と、自信のなさに自信を持つようになるという、おかしな悪循環にはまってしまうことも少なくないのです。