浮気を繰り返すという困った男性がいます。一度や二度ではなく、ひどい場合には何度も何度もという場合もあります。
自由にふるまっていて、やりたいことをやりたいようにやっているように見える彼らですが、実は心の奥底で、様々な恐れを持っていることが少なくありません。
愛されないかも?嫌われるかも?捨ていられるかも?そんな恐れを感じないために、一人に捨てられても大丈夫なように、保険を掛けるように浮気を繰り返すという困った男性も少なくないのです。
今回の心理学講座では、困った男とは、女性にとって困ったことを引き起こす男性とさせていただきます。
とはいっても、女性にとって「困った」と感じる行動は様々ですので、代表的なものを例にとってお話しさせていただきます。
特定のパートナーがいるにも関わらず、浮気を繰り返すという困った男性がいます。
一見偉そうなタイプであっても、浮気男は、何らかの恐れを抱えています。
◆ 愛されない恐れ
◆ 嫌われてしまう恐れ
◆ 居場所がないことへの恐れ
◆ 認めてもらえないことへの恐れ
◆ 捨てられる恐れ
他にも色々あるかと思います。その恐れは様々ですが、彼らが抱えている恐れを理解してあげることで、対策も見えてきます。
捨てられることを恐れているのだとすると、捨てられないように良い子にするのではないか?と思うかもしれませんが、捨てられる恐れが強くなってくると、捨てられても大丈夫なように、保険をかけるがごとく、複数の女性とかかわりを持つことがあります。
嫌われる恐れがあると、「いつか嫌われるよね」と思っていますから、ある日突然嫌われるよりも、明確に嫌われるような浮気をした方が、ショックが少なくてすむと心の奥底で思っていることがあります。
居場所がなくなってしまうことへの恐れも同じで、「どうせいつか居場所がなくなってしまうならば」と思い、今すぐ居場所がなくなるように浮気に走ってしまうということも、少なくありません。
認めてもらえない恐れも同じです。
愛されなくなることを恐れているのだとすると、愛されるように頑張るのではないか?と思うかもしれませんが、愛されなくなることを恐れるあまり、「どうせ愛されなくなるなら、すぐに愛されなくなったほうがまし」とばかりに悪行を働いて、愛されなくなるように仕向けることもあります。
「恐れ」というのは、感じていたいものではありませんし、特に男性の場合は、自分が恐れを感じていることを認めることが、なかなかできません。
ですから、意識的には「恐れから逃れるために浮気しているわけではない」と思っています。
ところが、本人も全く意識していないところで、その恐れを回避する行動として、浮気を繰り返しているということが、少なくないのです。
もちろん、浮気することが良いことだと言うのではありません。
ですが、浮気を繰り返しているあのとんでもない男性たちが、実はたくさんの恐れを持っているというのを、理解してみてもいいかもしれませんね。
よく、浮気男に苦しめつづけられている女性からご質問を受けるのが、「浮気癖はなおりますか?」というものです。
浮気を繰り返す男性が、自分が抱えている恐れと向き合って、問題解決に自ら取り組むことができれば、浮気癖がおさまる可能性があります。
でも、残念ながら恐れと向き合う勇気を、男性が持つことは少ないのかもしれません。
浮気という問題には、不足原則というものがありますので、浮気男に問題解決を全面的に任せるよりも、浮気された側が、取り組めることに取り組んでいくことで、浮気問題が解決していくこともあります。
これも一概には言えないのですが、浮気を繰り返しているタイプの男性は、罪悪感が強い人が多いかもしれません。
浮気というのは、一般的に言うと「悪いこと」ですよね。
そんな悪いことを繰り返すわけですから、罪に罪を重ねるということをしているのです。