ウィズコロナ時代の「お金」との付き合い方
コロナ感染症の流行拡大が2年目に入り、私たちの仕事や働き方にも大きな影響が出てきています。経済活動のあり方そのものが大きく揺さぶられている今、「お金」の不安と向き合う必要に迫られている方も多いのではないでしょうか。ウィズコロナ時代の「お金」との付き合い方について考えてみます。
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カウンセリングサービスのみずがきひろみです。
コロナ感染症の流行拡大が2年目に入り、私たちの仕事や働き方にも大きな影響が出てきています。経済活動のあり方そのものが大きく揺さぶられている今、「お金」の不安と向き合う必要に迫られている方も多いのではないでしょうか。
ウィズコロナ時代の「お金」との付き合い方について考えてみます。
● 「お金」の価値は使い方で決まる
「お金」の存在価値は、「交換価値」です。「お金」は、人が、欲しいものを、自由に、お互いに交換し合うのを助けてくれる道具です。1万円札は、日本では、その紙切れが1万円分の「何か」と交換できるから価値があるのであって、その信用がない国では全く価値がありません。
交換できると信用されれば、硬貨や紙幣でなくても、クレジットカードでも、「ビット」(数字)でもいいのです。「お金」の価値は、それを「何」と交換するかによって決まります。つまり「お金」の使い方が、「お金」の価値を決めるのです。
お年玉プレゼントで当たった1万円も、アルバイトで重い荷物を運んで稼いだ1万円も、「お金」の価値としては変わりません。ところが、私たちは、「お金」にも「いいお金」「悪いお金」と自分の価値観を投影して、お金を受け取ることにも、使うことにも、罪悪感を持ちます。
自分で稼いだお金は受け取れても、棚ボタのお金を受け取ることに罪悪感を感じる人は多いです。でも、上手に「お金」を活かすことの方が、それが「稼いだお金」なのか「もらったお金」なのかということよりも大事なので、「お金」をどう使うかに心を注ぐと、「お金」がめぐるようになります。
● 「お願い」ができる人になる
大きな天災に見舞われた時は、自分一人の頑張りではどうにもならないことも少なくありません。突然、仕事や住処など生活基盤を失うようなこともありますが、相談窓口で生活保護制度の利用を案内してもためらう人は少なくないと言います。また、在庫品の販売支援を頼む、支援金を申請する、職探しを頼む、情報を集めるなど、社会制度を使うのはもちろん、知人、友人を頼ることも必要でしょう。
「お願い」をすることに抵抗があって、自分でなんとかする自立的な生き方を貫こうとすると、難局を打開できません。特に、今は、時代が大きく変化しているだけに、困ったところは助け合うことが求められます。自立を手放して、人を頼り、「お願い」することで、再出発をするための基礎固めをしましょう。
● 「愛されやすい」人になる
お金も、お金や仕事につながる情報も、「人」を介してもたらされます。誰かに引き立ててもらうためには、能力があること以上に、「可愛がられる」人であることが大事です。
「密を避ける」ことが求められる今、「会う」人、「会わない」人をより厳しく選ぶようになりますし、ネット上で自分のニーズを満たすモノやサービスを選ぶことが多くなれば、趣味や嗜好などの周波数が近い人としかつながらなくなります。リアルに会える人は、場所が限定されますが、ネット上では逆に、時間と場所が限定されないので、「お気に入り」の人(会社)からしかモノやサービスを購入しなくなります。なので、お金を「受け取る」ためには、これまで以上に、誰かに引き立ててもらえる、「愛されやすい」人であることが求められます。
では、どんな人が可愛がられ、愛されやすい、のでしょうか?まずは、素直で、正直になることを心がけてみましょう。あなたが、素直で、正直でいられるときに、最も、あなたはあなたらしく人を愛せるから、愛されやすくなります。
● あなたは誰の(何の)ファンですか?
愛されやすい人になる近道は、あなたが誰かの(何かの)ファンになることです。誰かの(何かの)ファンになって、心から応援してみると、愛する喜びを感じられます。あなたが誰を(何を)応援したいかが、あなたが好きなものを教えてくれますし、どう応援するかで、あなたが「どう」愛したい人なのかがわかります。一生懸命に応援することは、あなたは誰か(何か)に貢献することになります。
応援すればするほど、あなたも他者からの応援を受け取ることができるようになりますから、win-winの関係性の中で、お金も、仕事も、お金にまつわる情報も、受け取ることができるようになります。
● 女性性がはたらくと「お金」はめぐる
これまでは「お金」を稼ぐためには、競争に勝ち、相手を征服し、相手の領土(陣地)を奪う必要があるという観念を持っている人が多かったのではないでしょうか。これは社会がどちらかと言えば男性性が優位に働く場だったからです。
競争社会では、弱さを見せると叩かれると思うので、強がって一人で頑張らなくてはいけないと感じます。この恐れを抱えたままでは、不特定多数がリアルで会いにくいウィズコロナ時代は孤立します。
「お金」に対する不安は、自分が愛されるに相応しくないのではないか、自分は誰かのお役に立てないのではないか、という「自分は不十分」という気持ちから生じます。これを癒すには、愛を受け取れるようになることが大事です。競争するのではなく、絆を結び、助けが必要なところで「お願い」し、自分が「応援」できるところで貢献する。そんな、「お金」がめぐる相互依存の関係性を作りたいのです。この「お願い」も「応援」も「つながる」も、女性性のはたらきです。
「お金」がコミュニケーションのツールだとしたら、あなたもご家族も、みんなが幸せになるために、あなたは、誰を頼り、誰を応援したいですか?小さな「お金」でも、あなたやあなたの大切な人を愛するために使うことを意識してみましょう。
(完)