あなたが「受け取り下手」なのかもしれないのです
こんばんは。
神戸メンタルサービスの平です。
私どもでは、カウンセラー育成のためのスクールを持っていて、そこでは「人をどう愛するか」ということを教えています。スクールでは、3年程度、お勉強することになるのですが、カウンセラーになりたい人に、いろいろタイプの人をどう愛してあげたらいいかを学んでもらうのです。
しかし、こんなふうに、「人をどう愛するか」ということばかり考えているうちの受講生たちが、よく陥るワナに、「『受け取る』ということをしていない」というものがあります。
女性の読者のみなさんにはよく聞いていてもらいたいのですが、昔、スクールの男性受講生にアンケートをとったことがありました。
「あなたにすごく尽くしてくれる女性がいます。この女性をA子さんとします。そして、もう一人、男性であるあなたがすることなすこと、すべてに感激し、感謝してくれる女性がいます。この女性はB子さん。さて、あなたはどちらとつきあいたいですか?」。
アンケートの結果は、85対15で、B子さんが大人気なのです。
「愛を与える」という言葉がありますが、これは、「愛を受け取る」という人がいて、成り立つわけです。
カウンセリングの基本に、「よく聞く」というのがあります。
でも、カウンセラーが「よく聞く」には、当然ながら、クライアントのみなさまがしゃべってくれないと、聞こうにも聞けません。
そこで、当然ながら、カウンセラーはクライアントさんがしゃべりやすい環境や雰囲気を作ってあげる必要があります。それをせずに、「さあ、しゃべって」と言ったとしても、クライアントさんはしゃべりにくくてしょうがないでしょう。
男性には、「女性を守りたい」という欲求が強くあります。
ですから、モテる女性とは、男性からの愛を「受け取り上手」な女性ということもできるのです。
私どもの受講生を見まわすと、「どう彼を愛するか」ということばかり考え、「彼の愛を受け取る」ということをあまり考えていない人には、なかなか彼氏ができないようです。それは、ひょっとして、彼があなたを愛してくれないからではないかもしれません。そうではなく、あなたが男性からの愛を「受け取り下手」なのかもしれないのです。
たとえば、彼が、クリスマスやあなたの誕生日にプレゼントを贈ってくれたとしましょう。そんなとき、あなたが「きゃー、うれしい! これ欲しかったの!!」と、心から喜び、うれしがったとしたら、彼もとてもうれしいですよね。
でも、受け取り下手の人は、ついつい『遠慮』してしまうのです。
「これ、すごく高かったんじゃないの?」、「ねえねえ、ムリしてない?」「こんな高価なもの、ほんとにもらってもいいの?」、「やっぱり受け取れないわ。あなたにムリさせたくないの」などと言われたとしたら、彼はどう思うでしょう? もう、プレゼントは買ってしまったのに。
あなたにプレゼントを贈ろうと思ったということは、彼はあなたにものすごく喜んでもらいたかったわけです。あなたは、とても謙虚に遠慮しているつもりかもしれませんが、彼にしてみれば、あなたから『拒否』されたように感じてしまうわけです。
ほかにも、会社の上司と飲みにいったら、お会計のとき、上司が「ここは、おごるから」と言ってくれるようなときもありますよね。こんなとき、ほかのメンバーが「ごちそうさまでした!」というのを尻目に、あなたが「そういうわけにはまいりません。ここは仕事外ですので、自分の分だけは払わせていただきます」などと言ったらどうでしょう?
たしかに、あなたの言っていることは正しいかもしれませんが、上司の目から見たら、あなたはただの「かわいくないやつ」なのです。あるいは、上司の負担にならないようにとスジを通したつもりかもしれませんが、上司の好意を受け取れないばかりか、それを拒否したことになってしまうので、上司はあなたの態度に「ムカッ」とするのです。短気な上司であったなら、あなたに殺意を覚えるかもしれません。
『受け取り上手』な女性は、彼の愛を受け取ってあげることで、彼をとてもいい気分にさせてあげることができます。
それは、彼があなたに与えてくれた愛をムダにせず、きっちりと受け取ってあげられる人のことです。しかし、残念なことに、私たちは、自分に向けられたいろいろな人のからの愛を、平気でドブに捨てるようなことをとてもたくさんしているのです。
あなたに向けられた愛を、ムダにすることなく、「もったいない!」と上手に受け取ることができる。それが上手にできればできるほど、男女関係だけではく、あなたの人生もとてもスムーズに流れていきます。つまり、『受け取り上手』な女性になることが、幸せへのいちばんの近道かもしれませんね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!