ロマンスの時代の過ごしかた

思いっきりラブラブを楽しんで!

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

みなさんとても恋愛心理学を勉強されているからか、最近、読者のみなさんからいただくご質問もとても専門的な内容が多く、びっくりしております。

その中で、みなさんからよく聞くお話に「彼とつきあって3ヵ月目、結構ラブラブなんですけど、この先、パワーストラグルやデッドゾーンという層がくると思うとゆううつになります」というのがあります。

恋愛心理学初心者のためにちょっと説明をしておきますと、私たちの恋愛の流れは、まず『ロマンス』のステージと呼ばれる、「あばたもえくぼ」、どんな彼や彼女でもとても大好きになるという段階ジからスタートします。

そして、しばらくすると『パワーストラグル』と呼ばれる力の争い、つまりどちらのやり方で関係性をすすめていくかという「ケンカの時代」がやってきます。

これは、ロマンスのときのお互いに遠慮していた関係から、2人の間に絆ができ、少々のことでは大丈夫と思えた度合いだけ、遠慮せずにお互いに言いたいことを言い合える、そして、ケンカもできるステージなのです。

さらにそれから『デッドゾーン』と呼ばれる、2人の関係がパターンにはまり、ケンカは少なくなりますが、ときめきも少なくなるステージへと移行します。

この『デッドゾーン』の次には、さらに大きなロマンスがくるステージがあるのですが、ご質問をくださった方は、今はお付き合いをし始めたばかりのラブラブのロマンスの時期なので、これから先のステージのことをとてもこわがっていらっしゃるわけです。

しかしながら、こういうご質問を受けたときに、私が言うのは、「ロマンスのときにしっかりとロマンスを楽しんでおかないと、パワーストラグルやデッドゾーンを乗り越えられないよ」ということです。

男女関係では、一生ロマンスだけということはなかなか少ないようです。

なくはないのですが・・・

しかし、ロマンスの時代にいっぱい彼や彼女のことを愛してラブラブになっておくことで、その先のステージを乗り越えていくことができるのです。

例えば、情熱的なカップルの場合、パワーストラグルでは、そのロマンスの情熱が、必ず「情熱的なケンカ」に変わります。

ロマンスのときには、お互いの違いが魅力になるのですが、『パワーストラグル』のステージではこの違いがケンカの種になります。

ですから、情熱的なロマンス時代を過ごしたカップルは、ケンカも情熱的になることが多いようです。

日本では昔は多かった「お見合い結婚」では、ロマンスのときは情熱的ではないのですが、そのため、パワーストラグル」のステージでも、あまり激しいケンカはないようです。

しかし、その後の『デッドゾーン』と呼ばれるあきらめのステージがとても強くなったりします。

「結婚して10年も経つとこんなもんだよ」とか、「もう新婚じゃないんでそんなに毎日イチャイチャできないよ」と結婚生活にロマンスがないのが当たり前、というような考えになってきたりもするものです。

私は、とても長い間、離婚のカウンセリングや、男女関係が終わろうとしているカップルを修復するようなカウンセリングをしてきました。

そのときに、ロマンスの時代に2人がとても愛し合っていた経験や体験が2人の関係を修復するのにとても役に立ちます。

人が人を好きになるのは理論的なものではなく、心がときめいて、恋に落ちるものなのです。

お付き合いが長くなったり、結婚生活が長くなると、その感触を忘れてしまうのですが、ロマンスの時代にあなたがパートナーを好きになった感触は消え去るものではなく、心の奥に必ず残っているものなのです。

そして、その感覚を思い出すことさえできたら、人はデッドゾーンの淵からよみがえることは可能なのです。

エゴは、あなたが十分ロマンスを楽しまないように、「どれだけ彼を好きになろうが、どうせ2人にとって冬の時代が来るのだから・・・」とあなたが十二分にロマンスを楽しまないように、あなたにささやきかけてくるかもしれません。

しかし、せっかくのロマンスの時代に、あえて自分の気持ちに水をさす必要もないとは思いませんか?

どうか、今、ロマンスであるみなさん、思いっきりラブラブを楽しんでくださいね。

では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。