例えば
“仕事をバリバリやってきて、職場では弱音を吐いたことやスキを見せたことはない。
周りからは「できる人、強い人」だと思われているし、スキは見せたくない“というAさん
“仕事は一生懸命にやっているつもりだけれど、ミスも多くて自信がもてない。
周りの人はいつも助けてくれるんだけど、迷惑だと思われているんじゃないかと思って職場でいたたまれない気持ちになる“というBさん
Bさんの悩みは分かりやすいかもしれませんが、実はAさんも同じです。
Aさんのようなタイプの方は、
いつも気を張っていないといけないとか
助けてほしいと言えず、味方がいない孤独感や
スキを見せたらそこを突かれるんじゃないかという不安で
知らずしらずのうちにストレスが溜まっていることも多いのです。
このAさんとBさんに共通しているのは
“完璧な自分でないと認められない”と思っている点です。
完璧な自分でないと職場で認められない、必要とされない
と感じているのです。
確かに、職務を全うすること、成果をあげることは大切です。
でも、もしあなたがチームで仕事をしているなら、
完璧でない点、弱点を見せることで応援してもらったり、味方になってもらえることもあるのです。
これは、アンダードッグ効果といって、
不利な状況にいる人や、弱い立場にいる人を応援したくなる心理をいいます。
アンダードッグというのはいわゆる“負け犬”ですから、いやな感じがするかと思いますが、
日本人は“判官びいき”という言葉にあるように、この心理が特に働きやすいと言われています。
だから、Aさんのようなタイプの方の場合
無理をせずに弱点を見せたり、助けを求めることで
チームの人に助けてもらえたり、応援してもらえるようになって
職場でのストレスが減り、人間関係もうまくいくことも多いのです。
Bさんタイプの方は、
周りの人がいつも助けてくれたり、教えてくれるのであれば
まさにこのアンダードッグ効果が働いているのであって、
必要以上に「迷惑をかけている」と悩む必要はないのです。
このアンダードッグ効果で大切な点は、本人は一生懸命に努力していること、です。
日頃、一生懸命に頑張っているあなただからこそ、人は応援したくなるのです。
仕事上、完璧であろうとすることは悪いことではありません。
でも、そのプレッシャーが強すぎると
職場での対人関係がうまくいかなくなりますし、
何より自分に必要以上のストレスを与えることになってしまいます。
完璧でない、ありのままの自分でいて
応援される人になりませんか?