出会いにこだわりすぎるとなかなか相手に巡り会えない?!
こんばんは。
神戸メンタルサービスの平です。
恋愛のご相談をうかがっている中で、いつもみなさんから言われることに、「早く私も恋愛の相談をしてみたいです」というものがあります。
つまり、「パートナーができない」というご相談です。
とても長い間、このご相談にはのってきましたし、パートナーがいないという方の深層心理に関しては、このメルマガでも何度も書かせていただきました。
そこでいつも感じているのは、パートナーを作るということを、「傷つくのが恐い」という自己概念が邪魔していることが多い、ということです。
このタイプの人は、恋愛のプラス面よりも、恋愛のマイナス面に目がいってしまうことが多いようです。
同じようなタイプとしては、失恋したとき、その失恋を長く引きずってしまう人もいます。
失恋後、すぐに新しいボーイフレンドを探せる人もいるわけですが、引きずってしまう人の場合、やはり深層心理で、恋愛のネガティブな面ばかり見てしまうという傾向があるのです。
たとえば、『仲が悪い両親』というのはわかりやすい例でしょう。
いつもケンカしているのを見ていたとしたら、当然、「ああはなりたくないものだ」と思います。ましてや、両親が離婚してしまったようなケースでは、「離婚なんて、ぜったいしたくない」と思うでしょう。
その気持ちがすごく強くなると、ぜったい離婚しない方法の一つとして、「結婚しなければ、離婚することもない」と深層心理はしばしば考えるのです。
結婚というものにネガティブなイメージをもつことによって、あえて結婚に興味を示さないようにしているケースは、実際、とても多く見られます。
同じように、失恋を引きずる人のなかには、あえて前の恋愛を引きずっているという場合もしばしばあります。
この前の失恋が、あまりにもつらかったので、また人をすごく好きになって、ふられてしまうようなことがあったら、「前の失恋の傷の上にさらなる深手を負ってしまう」、「自分のハートはもうつぶれてしまう」と感じているのです。
それで、心がつぶれてしまわないように、前の失恋を引きずって、新しく人を好きにならないように、新しい恋をしないようにと心が防衛しているのです。
こういうタイプの人の恋愛に関する深層心理には、「すごく人を好きになって、失恋すると、ものすごく傷つく」という定義ができています。
そのために、恋愛とはよいものではなく、「傷ついて苦しむものだ」という思い込みがあることが多いようです。
反対に、失恋しても、引きずらず、立ち直りの早い人は、「恋愛とは、彼とラブラブしたり、イチャイチャしたりするもの。男性というものは、いつだって私をいい気分にしてくれる存在」といった定義をもっていて、恋愛に対しても、プラスのイメージをたくさんもっています。
もちろん、あなたの未来がどうなるかは、だれにもわかりません。
でも、もし、あなたが、「愛する人と巡り会い、未来はとても素晴らしいものになる」とイメージできたとしたら、いま、「なんとしてもそのパートナーを見つけよう」とがんばれるわけです。
ところが、あなたがイメージをする未来が、「どうせ、結婚なんかしたところで・・・」というようなネガティブなものだと、いま、あなたの心がパートナーを探したりすることから遠ざかってしまうのです。
私の知り合いに、「恋愛とは自分で彼氏を見つけてするもので、お見合いや結婚紹介所に頼るなんて邪道だ!」という思い込みをもっている人がおりました。
いま、彼女は3人の子どもをもって、とても幸せな結婚生活を送っています。
しかしながら、当時はなかなか恋愛がうまくいかないタイプだったのです。
恋愛映画や恋愛ドラマがそうであるように、恋愛について、彼女がいちばんこだわっていたのは『出会いだったのです。彼女曰く、「運命的な出会いがないと、恋愛にいきつかない」。つまり、運命的な出会いこそが、彼女にとって、いちばん大事なことだったのです。
ティーンエイジャーの女性たちの中にも、こういう考えをもっている人は意外と多いようです。
でも、実際にカップルになっている人たちに、「あなたたちの出会いは、運命的だったり、劇的だったりしましたか?」と聞くと、「ふつう」とか「べつに・・・」という回答が返ってくることが圧倒的に多いのです。
客観的に考えると、恋愛においていちばん大事なのは、出会いではなくて、その人である、ということがいえるわけです。
それなのに、あまりにも出会いにこだわってしまうと、その出会いの機会が制限されてしまい、なかなか相手に巡り会えないわけです。
この彼女が幸せな結婚に至るにあたって、いちばんのポイントになったのは、お見合いセンターに登録するということでした。
彼女はずっと、「こういうところに登録するのは、モテないやつばかりに違いない」と思い込んでいて、だからこそ、「こういうところに登録することは、私はモテない女だと認めるようなもの」とも考えていたわけです。
ところが、実際に登録してみて彼女が驚いたのは、「なんで、こんな人たちがここに登録しているの?」という男性たちとの出会いでした。世の中には、彼女と同じように、カッコいいのに出会いの少ない男性もとてもたくさんいたのです。
もし、いま、あなたにパートナーがいらっしゃらないとしたら、出会いにはあまりこだわらないでくださいね。どんな出会いであったとしても、「その人そのもの」にこだわっていただきたいと思います。
では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!