相談者名 | ともちゃん |
お付き合いを始めて3ヶ月になる彼氏の事です。 彼は自己肯定感がかなり低く、基本的に物事の考え方がネガティブです。 彼の口からは、「自分に全く自信が持てない。常に周りの人は100点で、自分は0点。他人の評価ばかり気になり、朝起きた時からプレッシャーに苛まれている。自分は生きる価値などない」といった言葉が聞かれ、私が彼の魅力をたくさん伝えてあげても、ちっとも聞く耳を持ちません。 彼は私を含め、周りの人に全く心を開いていないように感じます。 彼いわく、私にいかに喜んでもらえるか、毎回すごく真剣に考えていて、デート後は一人反省会ばかり。 私は彼が大好きですし、会っている時も、SNSでやり取りしている時も、全部幸せな時間です。 私はこれからも彼とお付き合いしていきたいし、できれば彼自身、自分の魅力に気づいて、日々を心から楽しんで過ごしてほしい。 | |
カウンセラー | 三枝みき |
ともちゃんさん、こんにちは。初めまして。 ともちゃんさんのご相談を担当させていただく、カウンセラーの三枝みきと申します。 どうぞよろしくお願いいたします。 ともちゃんさんは、お付き合いを始めて3か月になる彼のことでお悩みなのですね。 今後もお付き合いしていきたいし、彼自身が自分の魅力に気付いて、日々を心から楽しんで過ごしてほしいと思っていらっしゃるとのこと、そんなともちゃんさんのお気持ち、とても素敵ですね。 私自身も、もし出来るなら家族や友人など大好きな人、大切に思っている人にはそんな風になってほしいなと思いますから、ともちゃんさんのお気持ち、よくわかるつもりです。 でも、残念なことに、「〇〇して欲しい」「〇〇になって欲しい」など「欲しい」というのは「ニーズ(要求、欲求)」であって、その望みの内容がどれほど素晴らしいものであったとしても、あくまでこちらの「勝手な思い」でしかありません。 もちろん、「自分の魅力に気付いて、日々を心から楽しんで過ごせるようになる」ということは、たいていの人にとっては素晴らしいことと感じられることでしょうし、大好きな彼がそうなってくれたらいいなと願うこと自体は悪いことではありません。 ただ、彼は本当にそうなりたいと思っているのでしょうか? ご相談の文章には、彼が変わりたいと思っているかどうかについてはまったく触れられていませんが、こちらで読んでいる印象では、あまりそんな風には感じられません。 私の勝手な想像で申し訳ないのですが、ともちゃんさんの目から彼が辛そうに見えるから、ともちゃんさんが彼に変わって欲しいと思っているだけで、実際には彼は変わりたいと思っていないのではないでしょうか? もし彼が自分を変えたい、変わりたいと心から思っているのでないなら、ともちゃんさんの思いや行動はある意味ちょっと「過干渉」といえると私は思います。 どんな人にとっても、それがどんなに大好きな人からであっても、自分以外の人からのコントロールは本当は嫌なものです。 また、自分が心から変わりたいと思って自分から行動するのでない限り、誰かの「こうなって欲しい」という気持ちは「今の自分を受け入れてもらえていない」という感覚をもたらします。 それに、私たちは相手が大切な人であればこそ、「出来るなら『ダメな自分』もそのまんま、ありのまま、受け入れて欲しい」というニーズを隠し持っていたりもします。 ですから、私からのアドバイスは、「勝手に思い込まず、変わりたいのか、変わりたくないのか、まず彼の気持ちを確かめること」、そのうえで彼が変わりたいと思っていないのなら、「彼を変えようと思わないこと」です。 もちろん、彼の魅力を伝えることや、好きな気持ちを伝えること、「嬉しい、楽しい、しあわせ」をたくさん彼に伝えることは、今まで通りどんどんしてあげてください。 なぜかというと、「わかってもらえず悲しい」「せっかく伝えたのだから喜んで欲しい」と思うのは人としてごく当たり前の感情だと思いますが、ともちゃんさんの期待に応えられないことで、また彼の一人反省会が始まってしまうからです。 彼だって長年そういう性格をやってきたのだから、ちょっとやそっと褒められたりしてもなかなか信じられないでしょうし、そうそうすぐ変われるものでもありません。 でも、私にもそういう経験があるから言うのですが、気長に続けていけばだんだん相手の心に沁みとおっていき、ふとしたときに大きな変化が起きたりしますよ。 また、もし彼が本気で変わりたいと思っているのなら、「あなたなら出来るよ」って笑顔で応援してあげてください。 最後になりますが、「パートナーは鏡」、「人から欲しいと思うものは、自分が与えるもの」です。 鏡を見て顔が汚れていたら、自分の顔を洗いますよね? でも、そうやって自分が自分を変えていくことで、周りの人たちもだんだん変わっていくものです。 「鏡は先に笑わない」なんて言葉もあったりします。 長文をお読みいただきありがとうございました。 |