選択を意識する 〜選択の意識がある時とない時の違い〜

選択の意識を持つことでより生きやすくなる

自分が選択している意識がある時とない時では生まれてくる感情に違いがでてきます。苦しい感情は、できるだけ人生に無いほうがいいと思いませんか?
その為には、自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識して過ごすことをお薦めします。

●選択するという意識

選択という言葉ってありますね。何かを選ぶという意味の言葉です。

私は、自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識することをお薦めすることがあります。
それにはメリットがあるから!

自分で選択することを意識するというのは、下記のようなことを意識するということになります。

・自分が選択している(自分が選んでいる)
・自分で選択した(自分で選んだ)
・自分で選択する(自分で選ぶ)
・自分の選択

これは今ある結果や、今ある状況は全て自分の選択したことと考えましょうという極論の意味ではありません。
自分で選択するということができないような状況もあろうかと思います。

できるだけ自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識して過ごしてみましょうね〜という意味あいになります。

●良い時は良いが悪い時は恨み辛みになる

自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識することのメリットは、被害者感覚に陥る可能性を減らせたり、うらみつらみの感情に陥る可能性を減らせることなんですね。

被害者感覚に陥いったり、うらつらみの感情に陥るとしんどいと思いませんか?
できるだけ、これらに陥ることは少ないほうがいいですね。

例えば、
Aさんが、友人のBさんに恋愛の相談をしたとします。
Aさんは彼の浮気がわかり、どうしたらいいのかを友人のBさんに相談したところ、Bさんの意見は「Aさんが、まだ彼のことを好きだったら、よりを戻す方向で頑張ってみたほうがいいんじゃない。やり直せると思うよ。絶対によりを戻す方向で頑張った方がいいよ」という意見、アドバイスでした。

そのアドバイスを聞いたAさんは、よりを戻す方向で頑張ることにしました。

Aさんは、Bさんのアドバイスを参考にして、やり直す方向で頑張ることにするのを選択したのは自分という意識は無く、Bさんが”絶対によりを戻す方向で頑張った方がいいよー”と言っていたので、よりを戻す方向で頑張ることにしたとします。

つまり、本当は自分で選択しているはずなのですが、Aさんは自分で選択した意識は無いわけです。

これは、どうなっていくと思いますか?

Bさんが”絶対によりを戻す方向で頑張った方がいいよー”と言っていたから、そうするという意識で頑張った結果、よりを戻せたなどのように思うような結果になった時(つまり良い結果になった時)には問題無いのです。

しかし、頑張ったにもかかわらず、彼から「別れたい」と言われて、思うような結果にならなかった時(つまり自分にとって悪い結果になった時)に、『Bさんが絶対によりを戻す方向で頑張ったほうがいいと言ったから頑張ったのに上手くいかなかったじゃないか、私の時間を返せ』など被害者感覚に陥ったり、Bさんへのうらみつらみが湧いてくることがあるのですね。

自分で選択している意識が無い時は、良いときは良いけど、思うような形にならなかった時に、被害者感覚に陥ったり、うらみつらみになってしまうことがあるのですね。

 

●自信がない時に人に選んでもらいたい気持になる時がある

自分の選択に自信がない時に、人によっては、人に決めてもらいたい気持ちが強くなることがあります。
その気持ちになることはわかる気がします。

しかし、その結果、被害者感覚に陥ってしまう、うらみつらみになってしまうと、ご本人が苦しい時間を過ごす形になってしまっては、もったいないです。

そうなってしまうと辛いので、苦しい時間に陥ることを防ぐ為に、できるだけ自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識して過ごすのをお薦めしたいと思うのです。

苦しい気持になる時間は、できるだけないほうがいいですからね。

違う言い方をすると、自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)意識があったほうが、苦しい感情を感じる時間が減る意味で、より生きやすくなるとも言えるかと思います。

実際にクライアントさんから自分で選択している意識を持ったことで、被害者感覚に陥ることや、うらみつらみに陥ることが減って楽だというお話をお聞きすることがあります。

●頼っていいのです

これは、人に頼ってはいけません!というお話ではありません。

頼って良いのです。
自信が無いところは人の意見を聞いていいのです。
経験値豊富な人に教えてもらっていいのです。
先生や、師匠と思える人がいるなら導いてもらっていいのです。
参考意見を聞いていいのです。

でも、その意見を踏まえて、最終的に選択したのは自分だという意識を持っておくことをお薦めしたいのですね。

あなたが人生で苦しい感情に陥る可能性を減らす為に、できるだけ自分で選択する(自分で選択している、自分で選択した)を意識して過ごすのを、よかったらお試しくださいませ。

(完)
この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。