自分から発する言葉を変えてみる
まずは言葉を変えること。そうすることで人生が変わり始めます。
「人生を変えたい!」と思ったことって、誰にでも一度や二度はあるのかもしれませんね。
人生だけでなく、「変えたい!」と思うとき、私たちはその事柄に良い感情を持っていないものです。
その事柄で感じている嫌な感情を変えるために、私たちは「変えたい!」と思います。
人生を変えたいと思う時、最初に取り掛かりやすく、なおかつお金も時間もかからない方法が「言葉を変える」ということです。
あなたが発する言葉を一番多く聞いているのは、あなたです。
しかも、言葉を発するということは、何を発するかを頭で考え、声を発するという作業をし、耳で聞くということになります。
頭で考えているのなんて、ほんの一瞬で、何をどのように考えた結果、この言葉を発すると決めたかなんてことは、意識的にはわかっていません。
意識する間もないほんの一瞬でも、思考しています。
その一瞬の思考の後で、実際に声として発する前に、意識的に言葉を選んでみるのです。
これは、意識的にできることですから、やろうと思えばできます。
意識する間もなく愚痴や文句をいつも言っているとしたら、人からあまり好かれない状態になっている可能性が高いですし、自分自身がいつも愚痴や文句を言っているわけですから、「私の人生は最悪」とか、「どうせ皆んなは、私のことを嫌っている」とか、「私なんて大切にしてくれる人はいない」というような、心の状態になっているものです。
「私の人生最高にハッピー!」とか、「皆んなは私のことが大好き」とか、「世の中は、私を大切にしてくれる人ばかり」と思っていたとしたら、愚痴や不満は出てきませんからね。
まず、心の状態があって、その状態に合わせた言葉を無意識的に選び出し、その言葉を発することによって、それを聞いた人たちにうんざりされ、人が離れていき、「ほらね。やっぱり私は嫌われているのよ」となり、心の状態が現実化するということになります。
この悪循環を止めるには、心の状態を変えるのがいいのですが、心の状態を変えるには、少々時間がかかります。
ですから、まず言葉を変えるのです。
たとえ心の状態が、「私の人生は最悪」とか、「どうせ皆んなは、私のことを嫌っている」とか、「私なんて大切にしてくれる人はいない」と思っている状態であったとしても、愚痴や文句が無意識に出てきそうになったとしても、意識的に言葉を発する前に改めて発する言葉を選ぶ時間を作るのです。
愚痴や文句の代わりに、お願いする言葉を選ぶようにしてみましょう。
「どうして、いつも皆んなは優しくしてくれないの!」と言うのではなく、「私に優しく接して欲しいの」とお願いする。
「どうして、私ばっかり損しなくちゃいけないの!」と言うのではなく、「私に、○○させてくれないかな」とお願いする。
愚痴や文句は、「お願い」に置き換えることができます。
「ごめんなさい」「申し訳ない」と言う謝罪の言葉は、「ありがとうございます」と言う感謝の言葉に置き換えることが可能です。
謝罪の言葉が必要な場面はありますが、私たちは、謝罪しなくてもいい場面でも、つい謝罪の言葉を発していることがあります。
重い荷物を誰かに持ってもらったときなど、「ごめんね」なんて言ってしまっている人って多いかもしれませんが、これは「荷物を持ってくれてありがとう」ですよね。
心の状態が、罪悪感でいっぱいになっているとき、私たちは謝罪の必要がないのに謝罪しているのです。
心の重荷になってしまっている罪悪感を軽くしていくことも大切なのですが、やはり少々時間がかかります。
そこで、やっぱり発する言葉を先に変えてしまうのです。
謝罪の言葉は、「ありがとう」と言う感謝の言葉に置き換えることができます。
他にも、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えるということをやってみるといいですよ。
「つらい」を「楽しくなりたい」
「嫉妬する」を「ああなりたい」
「悔しい」を「成功したい」
と言うお話をすると、「心にもないのに効果があるのですか?」と言われることが多いのですが、かまいせん。
最初は、心の状態が自分の存在を否定している状態や、罪悪感いっぱいの状態なので、心にもないことと思ってしまいますが、何度も何度も心にもない言葉を発していくうちに、周りの人の反応が代わり、自分の気分も変わり、心の状態が変わってきます。
人生を変えたいとき、まずは発する言葉を変えることから始めてみましょう。
(続)
1.人生を変えるシンプルな方法(1)〜発する言葉を変える〜
2.人生を変えるシンプルな方法(2)〜目線を変える〜
3.人生を変えるシンプルな方法(3)〜服装を変える〜
4.人生を変えるシンプルな方法(4)〜環境を変える〜