婚活での「気持ちを伝える」とは

相談者名
紅茶とケーキ
悩んでも悩んでも答えが出ないので、お願いします。

私は今、婚活アプリを使って婚活をしています。
もちろんマッチングをすると話が進み、なかには実際にお会いして交際に発展しそうになった男性もいました。
こうして出会う男性とはご縁があってのことだと思うので、私は自分ができる限り誠意をもって接したいと思っています。
たとえ文字だけのやりとりであっても、しっかりと心をこめてやりとりをしたいと考えています。
ただ、この気持ちが打ち砕かれることがとても多いです。

「ただご縁がなかっただけ」
「まだ運命のパートナーに出会ってないだけ」
「私みたいに真面目に考えてやりとりしている人なんて多くない」

このように考える人は多いと思いますし、一般的なのかもしれません。
けれど、私がどうにかできたのではないかという気持ちが、どんなに考えても時間が経過しても消えません。
もともと納得できないと先に進めない性格なので、このようなボヤッとした言葉が腑に落ちないのだと思います。
なかでも傷ついてしまうのは、私の気持ちが決めつけられてしまい、いきなり連絡が途絶える(そんな人だと思わなかった、など)時です。

私は関係が深くなかったとしても、誰かと縁を切るというようなことに強い抵抗を抱いてしまいます。
本当にどうにかならないのかやりとりをして、ここから良い関係に戻ることは無理だなと判断せざるを得ないことはもちろんありますが、「きっとこうだろう、じゃないとこんなこと言わない!イライラ!さよなら!」はありません。ないようにしています。

なぜ、ここまで人と離れることが嫌だと感じるのかは分かりませんし、ここが解決できれば、私の悩みはずっと小さくなるのですが、答えが見つからないのです。
まだ恋人同士ではないので、やりとりでの伝え方や言葉に重きをおくステップではないのかもしれませんが、この一方通行に疲れてきました。

どうして私は、こんなにも人に「さようなら、ありがとうございました」を伝えることが苦手なのでしょうか。
どういうところを見つめ直したり、考え直せば良いでしょうか。
この答えが見つかりやすい方法のヒントのようなものがほしいです。

カウンセラー
すのせさちこ
紅茶とケーキさん、初めまして。
ご相談いただき、ありがとうございます。
今回担当させていただきます、すのせさちこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

ご相談内容を拝見して、紅茶とケーキさんはすごく誠実な方だと思いました。
婚活でご縁があった方と誠実に向き合い、心を込めてやり取りをし、相手を理解して良い関係性を築こうとされている姿勢はとても素敵だと思います。

そんな中で、いきなり連絡が途絶えたり、「そんな人だと思わなかった」などと言われたら、気持ちも打ち砕かれるでしょうし、傷つきますよね。

紅茶とケーキさんは、一時的な感情や決めつけで相手を判断することなく、何か問題があればそれを解消するべくお互いの気持ちや考えを伝えあい、やれるだけのことはやって判断したいのだと思いますが、それができないうちにお相手から縁を切られたら、到底納得もいかないと思います。

しかも相手の決めつけによっていきなり連絡が途絶えたりしたら、なおさら納得はいかないでしょうし、納得していないので「私がどうにかできたのではないか」という気持ちが消えないのも無理もないと思います。

それくらい紅茶とケーキさんは、相手と真剣に向き合ってらっしゃるのですが、残念ながら今までのお相手は簡単に人のことを決めつけたり、問題から目をそらして逃げる方だったのかもしれませんね。

パートナーシップに限りませんが、人それぞれ価値観があり、その価値観の違いを理解できなかったり、受け入れられなかったりした時、あるいは自分の価値観を相手に押し付けたり、相手から押し付けられた時に「問題」が生じます。

紅茶とケーキさんが、誰かと縁を切るというようなことに強い抵抗を感じるのは、「問題が生じても、お互いの気持ちや考えを伝えあい、逃げずに誠実に向き合えば、良い関係性が築いていける」と思ってらっしゃるからではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

もしそうだとすれば、その思いは大事に持ち続けていただきたいなと思います。

「価値観の違いを認める」「相手の価値観を受け入れる」というのは、それが大事なことだとわかっていても自分の価値観が邪魔してできない方の方が多く、それでトラブルになったり、傷ついたりするよりは、相手と距離を置いたり関係性を断ち切る選択をされる方は少なくありません。

相手と誠実に向き合い、問題が生じたとしてもなんとか理解し合おうとされる紅茶とケーキさんのような方でも、「気持ちが打ち砕かれることがとても多い」「一方通行に疲れた」と感じることが重なれば、相手と向き合い続ける気力もなくなり、気持ちを伝えることも諦めてしまいそうになってしまうのではないかと思います。

それでも「人と離れるのが嫌」と感じ、「簡単にさようならができない」のは、紅茶とケーキさんが「お互いの納得」を大事になさっているからではないでしょうか。

「まだ自分の気持ちを伝えきれていない」
「やれるだけのことをやりきれていない」
そんな思いがあるうちは、まだ紅茶とケーキさんが納得されていないので、お別れを選択することができないのだと思います。

また、言葉に心を込めることも大事になさっているので、納得できない状態で「ありがとう、さようなら」なんてとても言えないですよね。

気持ちや考えを伝えあい、やれるだけのことをやって「どうしようもない」と思えた時に、やっと「さようなら、ありがとうございました」が言えるのでしょう。

言葉を大事にして、お互いの気持ちや考えを伝え合うことを大切にし、相手とより良い関係性を築いていきたいという思いを持つからこそ、簡単に縁を切るようなことをしたくないのだと思います。

世の中のすべての人がそうであれば、世界は平和になると思うくらい素晴らしい生き方をされているので、そんな自分を誇りに思ってくださいね。

紅茶とケーキさんは、愛情の橋を相手に向かってかけ続けようとされていて、それはとても尊いことです。

相手がその橋を渡らなかったり、壊したりしても、それは相手の何らかの怖れからそうしているのであり、その方の問題で、紅茶とケーキさんを拒絶しているわけではありません。

相手の事情であっても、橋をかけきれなかったことを残念に思うかもしれませんが、最後まで橋をかけ続けようとしたこと自体を「自分はベストを尽くした」と捉えていいと思います。

きっと紅茶とケーキさんは、自分と同じように相手からも橋をかけてくれる人を望んでいるのかもしれませんね。
そこを基準に、自分の思いやエネルギーを注ぎたい相手かどうかを見極められるといいですね。

やりとりでの伝え方や言葉に重きをおいて「一方通行」と感じるようであれば、橋をかけるのに覚悟のいる相手だと思うので、その時点で納得を優先するのか、橋をかけ続けるかどうかを決めてはいかがでしょうか?

人それぞれ価値観が違うように、納得の基準も人によって違います。

いきなり連絡が途絶えたり、「そんな人だと思わなかった」などという人は確かにやり方はひどいと思いますが、その方の納得の基準(それが紅茶とケーキさんにとっては決めつけのような内容であっても)で「ご縁がなかった」と判断されたのだと思います。

相手からお断りされた場合、紅茶とケーキさんにとっては、納得のいく段階でないこともあると思いますが、「納得の基準が違う方だったのだ」と思うと少しは気持ちが楽になるかもしれません。

あるいは相手が「紅茶とケーキさんの時間とエネルギーを無駄にしないための選択をしてくれた」と受け取ってみるのもいいと思います。

紅茶とケーキさんが誠実に心を込めてやり取りする中で、相手が自分と同じようにやりとりでの伝え方や言葉に重きを置く方かどうかを大事になさって判断していいのです。

そしてお互いに愛情の橋をかけ合えそうな相手と出会えた時に、存分に気持ちや考えを伝え合い、お互いの納得を得ていけるよう注力なさるといいのかなと思います。

いろいろ書かせていただきましたが、少しでも紅茶とケーキさんの答えにつながっていれば幸いです。

紅茶とケーキさんが素敵なパートナー出会い、幸せなパートナシップを育まれることを祈っています。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大学卒業後、地元企業に就職し、デザイン・経理・総務・秘書・営業事務等の業務を経験。不惑にしてカウンセラーを目指すために転職。離婚も含めた人生経験をベースに、楽になる物事の受け止め方を提案する。生き方やライフワーク、メンタルヘルス、パートナーシップ全般の問題を得意とする。