新しい年を迎えました。
頬に感じるピンと張った冬の空気に、なんだか背筋が伸びる思いがします。
先日、1年ぶりに友人たちと食事をしたときのことです。
再会できた喜びに話が尽きないでいると、お店の方が大きなデザートプレートを運んできてくれました。
そこには3種類のスイーツと、チョコレートで書かれた「ようちゃん1周年おめでとう」の文字が。
びっくりして一瞬脳がフリーズして、周りがスローモーションになって見えました。
スポットライトの中に、チョコレートの文字が浮かびあがってくるようでした。
「そっかぁ、プロデビュー1周年か。」そう思うと、じわじわと込み上げてくるものがありました。
それは感謝の気持ちでした。
友人たちの心遣いも伝わってきて、胸が熱くなりました。
昨年の1月、プロの心理カウンセラーとして活動を始めた私。
たくさんの初めてがあって、チャレンジがありました。
喜んだり、落ち込むこともたくさんありました。
夢中で取り組んできて、あわただしくも感じた濃い一年でした。
たくさんの人との「つながり」に助けてもらって、応援してもらって、ここまで来れたと感じています。
感謝の思いで胸がいっぱいになります。
振り返ってみれば、プロデビューが決まったときの私は、嬉しさよりも怖れに飲み込まれていました。
契約書にサインができない。
準備することがたくさんあるのに、怖くなって進めることが全然できなくなってしまったんです。
まだわからない世界への怖れや変化することへの怖れ、自分を信じられていないから感じる怖れ、たくさんの怖れを前に足がすくんでしまった私。
そんな自分にダメ出しをしては、同じところをぐるぐると抜け出せなくなっていたんです。
私は幼いころから、何かあってもひとりでなんとかしなければいけないと思ってきました。
怖がりな自分、できない自分ではダメだと思っていました。
相手が自分にとって大切な人であるほど、迷惑をかけてしまうと思って、「助けて」が言えなかったんです。
でも、もう限界でした。
自分ひとりでは抱えきれなくなって、やっと自分の思いを周りに吐き出したんです。
あのときも、私を助けてくれたのは、人との「つながり」でした。
私の話を親身に聞いてくれる人がいました。
私の価値を見てくれる人がいました。「あなたならできる」と私のことを信頼してくれる人がいました。
「一緒にやろう!」と言ってくれた先輩カウンセラー。
「おめでとう!嬉しい!応援してる!」と自分のことのように喜んでくれたクライアントさんや仲間たち。
私のプロフィール写真を見て「私なら、この人に相談したいって思うよ!」と言ってくれた妹。
私の苦手なことを手伝ってくれる人もいました。
「つながり」に助けられて、勇気や愛をたくさんもらってきたことを思い出すと、涙があふれてきます。
「1周年おめでとう」の文字に、私とつながってくれたたくさんの人の顔が浮かんできました。
いつもひとりでどうにか乗り越えようとしてきましたが、私の思いにつながってくれる存在があることで、私は前に進むことができたんだと感じています。
ひとりぼっちの不安は、つながって寄り添ってもらうことで癒されていきました。
自分の気持ちにつながれたことでも不安は減っていきました。
次のステージヘ進むとき、新しい扉を開けるときは、何度経験してもやっぱり怖いものです。
以前の私と違うのは、怖がりの私を嫌っていないこと。「怖がりなの、しょうがないよね。」と受け入れていることです。
怖がりな自分を正直にさらけ出して頼ることで、「つながり」を感じることができました。
ひとりでがんばるのではなく、見守ってもらって、応援してもらって、助けてもらって、背中を押してもらって、それで新しい扉を開けられたらいい、と今は思えるんです。
私たちは過去の経験から、もう傷つきたくないという気持ちにとらわれて未来を見てしまうことがあります。
傷つくことを防ぎたい気持ちが怖れになるんです。
誰かとの「つながり」を感じながら、自分が扉を開けられたらきっと喜んでくれる人がいるということ、自分の幸せが自分だけの幸せではないと思えたとき、勇気を持って前を向き新しい扉を開けることができるんだと思うんです。
ずっとひとりでがんばってきた方には、誰かにつながってもらって助けてもらう練習が必要なのかもしれませんね。
疲れていたら、休むことも大切です。
がんばりが足りないのではなくて、がんばりすぎて心に余裕がなくなっているのではないでしょうか。
きっとこの1年も、新しい扉が私たちの前に現れることでしょう。
「つながり」を感じて、自分の成長を喜んでくれる人がいることを受け取って、助けてもらって、一緒にチャレンジしていけたらと思っています。
この一年、新たに私とつながってくださる方、また私とつながってくださる方、どうぞよろしくお願いします。
私にも、あなたの思いにつながらせてくださいね。応援させてください。