日常はもちろんのこと、お仕事の場では思わぬピンチやトラブルに遭遇することがありますよね。
お客様や取引先を怒らせてしまった。
急に欠員が出たり、注文が集中してしまい、業務に支障がでてしまいそう。
仕事先で致命的なミスをしてしまった。
急に大きな仕事を任され、始まる前からプレッシャーで潰れそう。
個人的な問題から企業・社会全体の問題まで、いくら事前に準備を整えていたとしても、想定外のピンチやトラブルはつきもの。
そんなとき必要以上にパニックになってしまう方もいれば、冷静に効果的な解決策を見出す方もいます。
この違いは、いったいどこからきているのでしょうか。
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心理学では「視点」を変えることで「ものの見方や捉え方や意味づけが変わり、ひとつの視点では気づけなかった問題解決法を見出せたり、心持ちを変えることができる」と言われています。
現に、誰しも慌てるピンチの時に、冷静に考えられる人はこの「視点の変え方」が上手だったりするのですよね。
今日は3つ「視点の変え方」をご紹介します。
あなたがいま直面している問題をいろいろな視点で見直してみてくださいね。
きっと、いままで気づかなかった解決方法が見つかるはずですよ。
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1) 立場を変えて見る
私たちはつい自分の立場の目線だけでものごとをみてしまいがちですが、立場を変えて見ることでさまざまな気づきを得ることができます。
たとえば、あなたが飲食店の店員でオーダーミスをしてしまいお客様を怒らせてしまったとしましょう。
あなたからしてみれば事情があり、怒られるのは理不尽だ!と感じたとしても、お客様の立場からみてみると「まずは店員に謝って欲しい」と感じるのも無理はないなと気づくことができたりします。
また「接客の上手なAさんであれば、こういうときにどんな対応をするだろう?」とAさんの目線になってみると「まずはひたすらお客様のお話を聞いた方がいいだろう」と気づくことができたりします。
こうやって自分以外の立場になってみてみることで、相手の気持ちを理解したり、あらたな解決方法を思いつきやすくなりますよ。
2) 俯瞰的に見る
「俯瞰して見る」とはいろいろな意味合いで使われますが、ビジネスや心理の分野では「広い視野で、物事をとらえること」という意味合いで使われることが多いです。
たとえば「急に欠員が出て、確実に通常通りの業務は行えない!」そんなピンチに見舞われたとします。
そんなとき無理やり通常業務を行い後手に回るより、一度冷静になって全体を見渡すことができれば「かならず大切にしなければいけないこと」と「今日は手が回らなくてもいい」ことを分けて被害を最小限に抑えたり、全体のバランスを見てフォロー体制を整えたりと、その時にできる最善の方法を思いつくかもしれません。
これまでとは違う解決方法を見出そうとする時には、目先のことだけにこだわらず「全体像を見る」ことが役立ちますよ。
3) 意味づけを変えてものごとを見る
私たちは「事実」に自由に意味づけをすることができます。
この意味づけの仕方を変えることでも、冷静になれたり、解決策を見出しやすくなります。
たとえば、半分水が入ったペットボトルがあるとしましょう。
ある人は「もう半分しかない」と焦りを感じるかもしれませんが、同じペットボトルを見て「まだ半分ある」と安心する人もいます。
また、失敗をしてしまった時「もうだめだ」と自分を責めてしまう人もいれば「ひとつ経験を積めて良かった」「このぐらいの失敗で良かった」と前向きに捉える人もいます。
プロジェクトリーダーを任された時、失敗はできないとプレッシャーに感じてしまう人もいれば、チャレンジする機会を与えてもらえて嬉しい!と喜ぶ人もいます。
このように「事実」をどう意味づけするか?は私たちの心持ちやモチベーションにも深く関わってきます。
できれば自分に優しく、モチベーションが上がるような意味づけができるといいですね。
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いかがでしたでしょうか?
すこし練習は必要かもしれませんが、「見方を変える」方法は、一度身につくとどんな場面にでも活用できます。
ぜひ日頃からゲーム感覚で練習してみてくださいね。
毎日を頑張るあなたの参考になれば幸いです。