出来ないときの心理学 〜出来ないは、悪いこと!?〜

出来ないは、悪いこと!?それとも・・・

〇〇出来ないと感じることはありませんか?
出来ないことがご相談のテーマになるときの多くは
何らかの形で出来ないということがあなたの中でよしとされていないときです。
今日は、そんな出来ないと感じてお困りの方への心理学です。

〇〇出来ないと感じることはありませんか?

今日は、そんな出来ないと感じてお困りの方への心理学。

出来ないことがご相談のテーマになるときの多くは、何らかの形で出来ないということがあなたの中でよしとされていないときです。

それは、やりたいと思っているのに出来ないという状況かもしれませんし、やらなければならないのに出来ないという状況かもしれません。

今日は、出来ない気持ちに何が隠れているのか掘り下げてみましょう。

■やりたいこと?やるべきこと?

出来ないということがテーマになるとき、やりたいにも関わらず出来ないということが問題としてみていきます。

しかし、「やりたい」と表現されるものの中には、「やるべきこと」「やらないといけないこと」「やった方が良いと感じているもの」が含まれていることも多いので、出来ないと感じているものがあなたにとって、やりたいことなのか、やるべきことなのか、やらないといけないことなのか、やった方が良いと感じているものなのかという分類を見直すことが必要です。

「やるべきこと」「やらないといけないこと」「やった方が良いと感じているもの」は、社会の目や一般常識による観念やルールといったあなたの気持ちとは別のものが要因となっているので、やりたいことではないことがほとんどです。

■出来ないに隠れている気持ちを見てみよう

「出来ない」と感じるとき、心の中では何かしらの「やりたくない」という思いが隠れています。やりたい・やらなければならないと思っているにも拘らず、やりたくないという思いが隠れているため、心理的にブレーキになり、出来ないという状況が出来上がります。

出来ないと感じているときに、まさかやりたくない気持ちが隠れているなんて思いませんから、出来ない状況を目の前に、思考をぐるぐるさせたり、苦しい想いを抱えたりすることになります。

出来ない状況が苦しい理由の一つに、この隠れているやりたくない気持ちに気づかずにこの気持ちを認めることが出来ていないことにあります。

ですから、出来ない状況に隠れているやりたくない気持ちに着目して、その気持ちを認めてあげることで、心が無理をしていない状態になりますから、心を軽くすることが出来ます。

まずは、出来ないと感じるとき、「出来ない」と感じている部分を「やりたくない」に置き換えてみましょう。

例えば、
片づけが出来ない⇒片づけがやりたくない
仕事が出来ない⇒仕事がやりたくない

という感じで。
そして、そう思うことにOKを出してあげましょう。

■何故やりたくないのか…。

やりたくない気持ちにOKを出すことが出来ると、何故やりたくないのかというあなたなりのワケ(事情)にアプローチすることが出来ます。何故やりたくないのか…、その理由は人それぞれです。

ただ、やりたくないだけかもしれませんし、失敗するのが怖いのかもしれませんし、自信がないのかもしれません。

あなたなりのワケを知り、それに取り組むことができると、出来ない状況から出来る状況に近づくことが出来ます。

なぜ、やりたくないのか、なぜ、やりたくないことを出来ないと感じながらも取り組んでいるのかを、ぜひご自身に聴いてみましょう。

■出来ないことは、悪いこと!?

出来ないことがテーマになるとき、出来ないことが悪いことのように感じられていることも多くあります。出来ないことは、悪いことなのでしょうか??

答えはNo。

誰にでも、出来ないことと出来ることがあるものです。

もしかしたら、あなた自身が出来ないことを認められないことが、あなたのことを苦しませているのかもしれません。

出来ないことを悪いこととして扱わずに出来ないことを出来ない事象として受け容れることが出来たとき、あなたが出来ないことをコミュニケーションすることで周りの人の援助を受けることが出来たり、得意な人にお願いしたりすることが出来るようになります。

そして、あなたは苦しさから解放されるのです。

心理学では、「あなたの弱さは、相手の強さになる」といいます。あなたの出来ないことは、決して悪いこととして責められるものではなく、周りの人の援助により、受け入れられるものなのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。