好きなのに近づけないのは、「こんな自分」を隠しているからなのです
もっと仲良くなりたい人がいるのに、声をかけられない。
パートナーと、もっとラブラブになりたいのに、距離をとってしまう。
近づきたいのに、近づけない状態になってしまうことがあります。
相手とより親密になることを、怖がっているということなのですが、どうして親密になるのが怖いのか?
「こんな自分を知られたら嫌われてしまう」そんな心理が隠れているのかもしれません。
好きな人や、お付き合いしている人には、嫌われたくないと思います。
だから嫌われないために、「こんな自分」を知られないようにしようとして、近づけないのです。
「こんな自分」は、自分自身が嫌っている自分です。
優柔不断、気が利かない、すぐ泣いてしまう、気が強い・・・等々
自分が嫌っている部分は、相手も嫌うだろうと思うわけです。
これを、投影と言います。
相手が、嫌うかどうかは、わからないのですが、自分が思っているので、「きっと嫌う」「必ず嫌う」というまるで確定事項のように感じてしまうのです。
嫌われたくないので、「こんな自分」を隠そうとします。
バレないようにしようとします。
好きな人に声をかけるということは、自分を隠せなくなります。
パートナーともっとラブラブになるために、あんなところにデートに行きたいとリクエストしたり、一晩中一緒に過ごしたりすると、「こんな自分」がバレてしまうので、デート場所をリクエストできなかったり、夜中12時になるとそそくさと帰宅するシンデレラ状態になったりします。
自分が嫌われていると思っている「こんな自分」がバレないように、「好かれる自分」をつくりあげたりするのですが、「好かれる自分」に対して「素敵だね」と言われたとしても、ちっとも喜べないわけです。
それどころか、「本当の私を知ったら、嫌うに違いない」とも思ってしまいます。
そして、嫌われないために、どんどん距離をとってしまうわけですね。
自分で自分を嫌ってしまった要素というのは、多かれ少なかれ誰にでもあるものです。
それは、欠点と言える部分なのかもしれませんが、自分が自分で愛せない部分は、誰かに愛してもらう部分でもあるのです。
自分が自分で愛せない嫌ってしまっている部分は、隠すのではなく愛してもらう必要があるのです。
「私、優柔不断で自分で決めるのが苦手なんだよね」
「私、○○ちゃんみたいに気が利かないんだよね」
「私、すぐ泣いちゃうので、びっくりされちゃうんだよね」
「私、気が強いところがあるので意地を張っちゃうんだよね」
大抵の人は、「そうなんだね」とそんな部分を受け止めてくれるものです。
隠さなくてもよくなり、バレる心配がなくなると、安心して近づくことができます。
好きな人に声をかけることだってできるようになりますし、パートナーと一晩中過ごすことだってできるようになるのです。
好きな人に近づけないのは、嫌われたくないと思っているからです。
嫌われても別に構わないと思っている人には、平気で近づけるものです。
声をかけるのだって平気ですからね。
ただ、好きでもない人と一晩中一緒に過ごしたいとは思いませんから、一緒には過ごさないだけです。
嫌われる恐れの元になっている「こんな自分」を相手に受け入れてもらって、愛してもらうことができれば、二人の間にあった距離は無くなって、ぐっと近くなれるわけですね。
道理としてはそうなのですが、「こんな自分」を差し出すのは、相当勇気が必要です。
恐れよりも、その人との関係性を大切にしたいという気持ちが、勇気を与えてくれるかもしれませんね。
(続)
1.恋愛がうまくいかない問題色々(1)〜好きなのに近づけない問題〜
2.恋愛がうまくいかない問題色々(2)〜好きなのに疲れてしまう問題〜
3.恋愛がうまくいかない問題色々(3)〜好きなのにケンカをふっかけてしまう問題〜
4.恋愛がうまくいかない問題色々(4)〜好きなのに目移りしてしまう問題〜