恋愛がうまくいかない問題色々(2)〜好きなのに疲れてしまう問題〜

楽しいこと好きなことは疲れない。疲れるのは犠牲しているからかもしれません。

好きな人と一緒に過ごす時間は、本来は楽しく疲れないものです。その楽しく疲れないはずの時間に疲れ果ててしまうのは、無理や我慢をたくさんしているからかもしれません。無意識のうちにやってしまっている無理や我慢も意外にたくさんあるものなのです。

大好きな人とデートしたり、一緒の時間を過ごすのは、楽しいものです。
ですが、その楽しいはずの時間が多くなれば多くなるほど、疲れてしまうことがあります。
本来は、楽しい時間は疲れないものですけどね。

私は読書が好きなので、本を読んでいる時間は楽しいですから、体力が続くならずっと読んでいたいと思います。
ただ残念ながら、肉体的には疲れます。
眼精疲労というやつですね。
でも、心はちっとも疲れていません。
だって楽しいですからね。
だからまた、本を読みたいと思います。

肉体的に疲れるのは、人間だから仕方ないとして、大好きな人と一緒にいても楽しいと思えなくなって、心が疲れてしまうのは、なぜなのでしょうか?

それは、一緒に過ごす時間に「無理」や「我慢」があるからかもしれません。

嫌われないために、やりたくないことをやっている。
好かれるために、無理して苦手なことをやっている。
好きな人に喜んでもらいたくてやっている。

嫌いなものを我慢して食べたり、ジェットコースターが苦手なのに無理して乗ったり、「無理」や「我慢」が多くなれば多くなるほど、疲れてしまいます。
好きな人に喜んでもらいたくて、自分の喜びのことをすっかり忘れてしまっていると、疲れてしまいます。

パートナーが好きな食べ物を、「おいしいね」と言ってあげられると、パートナーが喜ぶから。
パートナーが好きなジェットコースターに、一緒に乗ってあげられると、パートナーが喜ぶから。

最初は、相手のことを思って「自分さえ我慢すれば」という思いで始めることが多い「無理」や「我慢」ですが、それは犠牲的な行動となります。

犠牲は、大切な人のために始めるのですが、積み重ねていくと最終的には、その大切な人のことが嫌になってしまうのです。
嫌になる手前に、「この人と一緒にいると疲れる」という思いが出てくることが多いようです。

「無理」や「我慢」という犠牲を始める → 疲れる → この人さえいなければ疲れないのに → 疲れさせるこの人が嫌い

このような順番で心が動くようです。

好きなのに疲れるのは、そこに「無理」や「我慢」という犠牲があるからかもしれません。
「自分さえ我慢すれば」と犠牲的になることをやめて、二人で幸せになる方法を考えていく必要があります。

もし、立場が逆で、あなたが好きな人に無理や我慢をさせているとしたら、どんな気持ちがしますか?
なんだか申し訳ない気持ちになるのではないかと思うのです。
好きな人に、無理や我慢はさせたくないですよね。
きっとあなたのことが好きな人も、同じなのです。

好きな人と一緒にいるのに疲れてしまうときは、自分に正直になってみましょう。
やりたくないことをやっていませんか?
苦手なことをやっていませんか?
自分さえ我慢すればと思っていませんか?

「私はこれが嫌なのよね」
「私はこれが苦手なのよね」
「私はこれが好きなのよね」
「私はこれが得意なのよね」

無理や我慢するのではなく、自分の気持ちを伝えるようにしましょう。
その上で、二人で何をするのか?どう過ごすのか?と、二人にとっての楽しい時間を作っていくのです。
どちらか一方だけが楽しくて、もう一方が我慢しているというのは、幸せとは言えませんよね。

「あなたは何が好きなの?」
「あなたは何が得意なの?」
「じゃ二人で、こうやってたらどうだろうか?」

無理や我慢ではなく、二人のやり方を探していけるといいですよね。

(完)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら

1.恋愛がうまくいかない問題色々(1)〜好きなのに近づけない問題〜
2.恋愛がうまくいかない問題色々(2)〜好きなのに疲れてしまう問題〜
3.恋愛がうまくいかない問題色々(3)〜好きなのにケンカをふっかけてしまう問題〜
4.恋愛がうまくいかない問題色々(4)〜好きなのに目移りしてしまう問題〜

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。